珪藻土の壁|メリット・デメリット、効果や選び方を徹底解説
目次
はじめに

「珪藻土が壁材に良いって最近よく聞くけど、実際どうなんだろう?」
そんな疑問にお答えします!
「呼吸する壁」と呼ばれる珪藻土の壁には、驚きの効果がたくさんあります。
しかし、良いことばかりではありません。
この記事では、珪藻土の壁のメリット・デメリット、種類、選び方、メンテナンス方法まで、幅広く解説します。
この記事を読めば、珪藻土の壁に関する様々な疑問の答えが見つかります。
自分にぴったりの珪藻土の壁を見つけて、快適な空間作りの第一歩を踏み出しましょう!
珪藻土とは

珪藻土は、植物性プランクトンである珪藻の殻が、長い年月をかけて海底や湖底に堆積した天然素材です。
顕微鏡で見ると、小さな穴がたくさん空いた多孔質構造をしており、この穴が驚きの力を発揮する秘密です。
珪藻土の壁の定義と特徴

珪藻土の壁とは、この珪藻土を主成分とした壁材のことを指します。
壁に塗ったり、壁紙のように貼ったりして使います。
その最大の特徴は、「呼吸する壁 」と呼ばれるほどの優れた調湿性!
湿度が高い時は湿気を吸い込み、乾燥している時は湿気を放出してくれるので、お部屋の湿度を快適に保ってくれます。
珪藻土の壁が注目される理由

近年、健康や環境への意識が高まり、自然素材を使った住宅が注目されています。
珪藻土の壁は、調湿効果だけでなく、消臭効果や断熱効果も期待できることから、多くの人に選ばれています。
珪藻土の壁のメリット

珪藻土の壁には、私たちの暮らしをより快適に、そして健康的にしてくれる様々なメリットがあります。
ここでは、特に注目すべき6つの効果についてご紹介します。
調湿効果
珪藻土の壁の最大の魅力は、優れた調湿効果です。
珪藻土は、無数の小さな穴を持つ多孔質構造をしており、この穴が空気中の水分を吸ったり吐いたりする役割を果たします。
湿度が高い時は湿気を吸い込み、乾燥している時は湿気を放出してくれるので、お部屋の湿度を常に最適な状態に保ってくれます。
この調湿効果によって、ジメジメした梅雨の時期もサラッと快適に過ごせるだけでなく、冬の乾燥も和らげてくれます。
消臭効果
珪藻土には、消臭効果もあります。
タバコやペットのニオイ、生ゴミのニオイなど、生活の中で気になる様々なニオイを吸着してくれるので、お部屋をいつも爽やかに保つことができます。
特に、ペットを飼っているご家庭や、タバコを吸う方がいるご家庭では、珪藻土の消臭効果は非常にありがたいものです。
断熱・遮熱効果
珪藻土の壁は、断熱・遮熱効果にも優れています。
夏は外からの熱を遮断し、冬は室内の暖気を逃さないので、室温を一定に保つことができます。
そのため、冷暖房の使用頻度を減らすことができ、電気代やガス代の節約にもつながります。
地球温暖化対策としても、珪藻土の断熱・遮熱効果は注目されています。
防カビ効果
珪藻土は、防カビ効果も期待できます。
湿度をコントロールしてくれるので、カビが繁殖しやすい環境を作りにくく、カビの発生を抑制してくれます。
特に、浴室や洗面所など、湿気が多い場所では、珪藻土の防カビ効果は非常に有効です。
健康効果|シックハウス症候群の原因物質を低減
珪藻土は、健康効果も期待できます。
シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着してくれるので、室内の空気を清潔に保つことができます。
アレルギー体質の方や、小さなお子さんがいるご家庭では、珪藻土の健康効果は大きなメリットとなります。
デザイン性
珪藻土の壁は、デザイン性も優れています。
豊富なカラーや模様があるので、お部屋の雰囲気に合わせて自由に選ぶことができます。
塗り方によっても様々な表情を出すことができるので、個性的な空間を演出することも可能です。
珪藻土の壁のデメリット

優れた機能性を持つ珪藻土の壁ですが、導入前に知っておくべき注意点もいくつか存在します。
ここでは、特に重要な5つのデメリットについて解説します。
費用
珪藻土の壁は、初期費用が比較的高めになる傾向があります。
材料費だけでなく、施工費もかかるため、予算をしっかりと検討する必要があります。
ただし、長期的に見ると、調湿効果による冷暖房費の節約や、メンテナンス費用の削減などが期待できるため、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
メンテナンス
珪藻土の壁は、定期的なお手入れが必要です。
表面にホコリや汚れが付着した場合は、ハケや掃除機などで優しく取り除く必要があります。
また、水や油汚れが付着した場合は、早めに拭き取るようにしましょう。
耐久性
珪藻土の壁は、衝撃に弱い場合があります。
硬いものをぶつけたり、強い力を加えたりすると、ひび割れや剥がれが起こることがあります。
家具の配置や、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、注意が必要です。
汚れが付着しやすい
珪藻土の壁は、水や油汚れが付着しやすい性質があります。
特に、キッチンや洗面所など、水や油をよく使う場所では、汚れが付着しないように注意が必要です。
撥水加工がされた珪藻土や、汚れが付きにくい素材を検討するのも良いでしょう。
施工の難易度
珪藻土の壁は、DIYで施工することも可能ですが、ある程度の技術が必要となります。
特に、塗り壁の場合、均一な厚みに塗ったり、綺麗に仕上げたりするには、熟練した技術が必要です。
DIYに自信がない場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。
珪藻土の壁の種類
珪藻土の壁は、その施工方法や仕上がりによっていくつかの種類に分けられます。
ここでは、代表的な3つの種類とその特徴、選び方について解説します。
塗り壁

塗り壁は、珪藻土を壁に直接塗るタイプです。
特徴
・質感や模様を自由に表現できる
・DIYに挑戦しやすい
・調湿効果が高い
メリット
・職人の手仕事による温かみや風合いを出せる
・個性的な空間を演出できる
・補修がしやすい
デメリット
・施工に技術が必要
・乾燥時間がかかる
選び方のポイント
・塗りやすさ
・仕上がりの質感
・カラーバリエーション
壁紙

壁紙は、珪藻土を素材とした壁紙を壁に貼るタイプです。
特徴
・施工が簡単
・費用が安い
・メンテナンスがしやすい
メリット
・DIY初心者でも手軽に施工できる
・短時間で施工できる
・汚れが付きにくい
デメリット
・調湿効果は塗り壁に比べて低い
・デザインの自由度が低い
選び方のポイント
・素材
・デザイン
・機能性
その他

その他にも、珪藻土を素材としたタイルやパネルなどがあります。
特徴
・デザイン性が高い
・部分的に使用できる
・施工が比較的簡単
メリット
・おしゃれな空間を演出できる
・ポイント使いに最適
デメリット
・費用が高い
・広い面積には不向き
選び方のポイント
・デザイン
・サイズ
・費用
珪藻土の壁の選び方

珪藻土の壁は、種類や性能、デザインなど、様々な要素を考慮して選ぶことが大切です。
ここでは、後悔しないための5つのポイントをご紹介します。
性能
珪藻土の壁を選ぶ上で、性能は最も重要な要素の一つです。
- 調湿性:湿度をコントロールする能力
- 消臭性:ニオイを吸着する能力
- 断熱性:室温を一定に保つ能力
- 安全性:有害物質を含まないか
これらの性能を比較検討し、自分の求める機能を持つ製品を選びましょう。
デザイン
珪藻土の壁は、デザインも重要な要素です。
- 色:部屋の雰囲気に合わせて選ぶ
- 模様:塗り方や素材によって表現できる
- 質感:滑らか、ザラザラなど
これらの要素を考慮し、自分の好みに合ったデザインを選びましょう。
価格
珪藻土の壁は、価格も重要な要素です。
- 材料費:珪藻土の種類や量によって異なる
- 施工費:DIYか業者依頼かによって異なる
これらの費用を考慮し、予算に合った製品を選びましょう。
施工方法
珪藻土の壁の施工方法は、DIYで行うか、業者に依頼するかを選ぶ必要があります。
DIY
・メリット:費用を抑えられる
・デメリット:技術や知識が必要
業者依頼
・メリット: 熟練の技術で綺麗に仕上がる
・デメリット:費用がかかる
それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分に合った施工方法を選びましょう。
珪藻土の壁のメンテナンス

珪藻土の壁は、適切なメンテナンスを行うことで、長く美しさを保ち、その機能を十分に発揮させることができます。
ここでは、日常のお手入れと定期的なお手入れ、そして注意点について解説します。
日常のお手入れ
- ホコリを払う: 表面に付着したホコリは、柔らかいハケやホウキで優しく払いましょう。
- 掃除機をかける: ホコリが溜まりやすい場所は、ブラシ付きの掃除機で優しく吸い取りましょう。
- 消しゴムで汚れを落とす: 軽い汚れは、消しゴムで優しくこすって落としましょう。
- 乾拭きする: 水気を含んだ汚れは、乾いた布で優しく拭き取りましょう。
定期的なお手入れ
- 年に数回、水拭きする: 固く絞った雑巾で、壁全体を優しく拭きましょう。
- 汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めて使う: 拭き取り後は、必ず乾拭きしましょう。
- カビが発生した場合は、漂白剤を薄めて使う: 目立たない場所で試してから使用しましょう。
- ひび割れや剥がれは、補修キットで補修する: DIYでも補修できますが、難しい場合は業者に依頼しましょう。
注意点
- 水拭きは厳禁: 珪藻土は吸水性が高いため、水拭きするとシミになることがあります。
- 強くこすらない: 表面が剥がれることがあります。
- 湿気が多い場所は、換気をしっかり行う: カビの発生を抑制します。
- 定期的にメンテナンスを行う: 美しさを保ち、寿命を延ばすことができます。
まとめ

この記事では、珪藻土の壁のメリット・デメリット、種類、選び方、メンテナンス方法について解説しました。
〇珪藻土の壁のメリットとデメリット
珪藻土の壁は、調湿効果、消臭効果、断熱・遮熱効果、防カビ効果、健康効果、デザイン性など、多くのメリットがあります。
一方、施工の難易度、費用、メンテナンス、耐久性、汚れなど、いくつかのデメリットも存在します。
〇珪藻土の壁選びのポイント
珪藻土の壁を選ぶ際には、性能、デザイン、価格、施工方法などを考慮し、自分の希望や予算に合った製品を選びましょう。
珪藻土の壁は、上手に取り入れることで、快適で健康的な空間を作ることができます。
この記事を参考に、珪藻土の壁のメリットとデメリットをしっかり理解し、自分にとって最適な壁材を選んで、理想の空間作りを実現してください。
珪藻土に関してご不明な点等ございましたら、お気軽に株式会社ベータまでお問い合わせください。
専門のスタッフが誠意をもって対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。