窓用防犯フィルムの選び方|効果、種類、費用、業者選びのポイント

近年、増加傾向にある空き巣被害。大切な住まいと家族を守るために、窓の防犯対策は必須です。
そこで注目されているのが『窓用防犯フィルム』。貼るだけで窓ガラスを強固にし、侵入を困難にする心強い味方です。
この記事では、窓用防犯フィルムの効果や種類、選び方、業者選びのポイントまで、徹底解説します
目次
窓用防犯フィルムとは?基本を理解しよう

窓用防犯フィルムの定義と役割
窓用防犯フィルムとは、窓ガラスに貼り付けることで、防犯性能を高めるための特殊なフィルムです。
主にポリエステルフィルムを素材とし、厚みや強度を高めることで、ガラスの強度を向上させます。
その主な役割は、以下の通りです。
- 侵入抑止: ガラスを割れにくくし、侵入までの時間を稼ぐことで、空き巣などの侵入を抑止します。
- 飛散防止: 万が一、ガラスが割れても、破片の飛散を防止し、二次的な被害を防ぎます。
- 安全性の向上: 災害時や事故によるガラスの破損時にも、安全性を高めます。
窓用防犯フィルムで得られる主な効果
窓用防犯フィルムを導入することで、以下のような効果が得られます。
- 防犯効果: ガラスを割るのに時間がかかるため、空き巣が侵入を諦める可能性が高まります。
- 飛散防止効果: 地震や台風などでガラスが割れた際、破片の飛散を防ぎ、怪我のリスクを低減します。
- 心理的安心感: 防犯対策を講じることで、心理的な安心感を得られます。
- 紫外線カット効果: 製品によっては、紫外線カット効果も期待でき、家具や内装の色褪せを防ぎます。
- プライバシー保護効果: 製品の種類によっては、外からの視線を遮り、プライバシーを保護します。
窓用防犯フィルムのメリット・デメリット
窓用防犯フィルムには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
・既存の窓ガラスに後付けできる
・比較的安価に導入できる
・飛散防止効果も期待できる
・製品によっては、紫外線カットやプライバシー保護機能も付加できる
デメリット:
・ガラスの種類によっては、熱割れのリスクがある
・施工にはある程度の技術が必要
・フィルムの耐久年数がある。
・完全に侵入を防げるわけではない。
・フィルムの種類によっては電波の入りが悪くなる場合がある。
目的別に選ぶ!窓用防犯フィルムの種類と特徴

窓用防犯フィルムは、目的によって様々な種類があります。
それぞれの特徴を理解し、最適なフィルムを選びましょう。
飛散防止フィルム
飛散防止フィルムは、地震や台風などの災害時に窓ガラスが割れた際、破片の飛散を防止し、二次的な被害を防ぐことを目的としています。
効果:
・地震や台風などの災害時におけるガラス飛散防止
・割れたガラスによる怪我のリスク低減
・二次的な家財の損傷防止
特徴:
・比較的厚みのあるフィルム
・透明度が高く、視界を妨げにくい
・防犯フィルムと兼用されることが多い
防犯フィルム
防犯フィルムは、空き巣などの侵入を遅らせ、侵入を困難にすることを目的としています。
効果:
・ガラスを割るのに時間がかかるため、侵入を抑止
・防犯意識の高さをアピールし、犯罪を抑止
・飛散防止効果も兼ね備えているものが多い
特徴:
・厚みと強度が高いフィルム
・複数層のフィルムを重ね合わせたものや、特殊な接着剤を使用したものがある
・CPマーク(防犯性能の高い建物部品)のついた製品もある
UVカット機能付き防犯フィルム
UVカット機能付き防犯フィルムは、防犯性能に加え、紫外線(UV)カット機能も兼ね備えています。
効果:
・紫外線による日焼けや家具・内装の色褪せ防止
・皮膚がんや白内障などのリスク軽減
・飛散防止、防犯効果
特徴:
・UVカット効果のある特殊な素材を使用
・透明度が高く、視界をほとんど遮らない
・多機能フィルムとして人気が高い
目隠し機能付き防犯フィルム
目隠し機能付き防犯フィルムは、防犯性能に加え、外からの視線を遮り、プライバシーを保護する効果があります。
効果:
・外からの視線を遮り、プライバシーを保護
・室内からの視界を確保しながら、外からの視線を遮る
・飛散防止、防犯効果
特徴:
・すりガラス調、ミラー調、曇りガラス調など、様々なデザインがある
・浴室やトイレなど、特にプライバシーを守りたい場所に適している
失敗しない!窓用防犯フィルムの選び方

窓用防犯フィルムは、防犯性能やその他の機能、価格などが多岐にわたり、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、後悔しないための窓用防犯フィルムの選び方を解説します。
目的と用途に合わせたフィルム選び
窓用防犯フィルムを選ぶ上で最も重要なのは、目的と用途を明確にすることです。
- 空き巣対策: 防犯性能の高い防犯フィルムを選びましょう。CPマークのついた製品がおすすめです。
- 地震・台風対策: 飛散防止フィルムを選びましょう。厚みのあるフィルムが効果的です。
- 紫外線対策: UVカット機能付きの防犯フィルムを選びましょう。
- プライバシー保護: 目隠し機能付きの防犯フィルムを選びましょう。
フィルムの性能と品質の見分け方
窓用防犯フィルムの性能と品質は、以下の点を確認することで見分けることができます。
- フィルムの厚み: 厚いほど防犯性能が高くなります。350μm以上の厚みが目安です。
- CPマーク: 防犯性能の高い建物部品に付けられるマークです。CPマークのついた製品は、一定の防犯性能が認められています。
- JISマーク: JIS規格に適合した製品は、品質と性能が保証されています。
- メーカーの信頼性: 実績のある信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
- 耐用年数: フィルムの耐久年数を確認し、長期的に使用できる製品を選びましょう。
窓ガラスの種類とサイズに合わせた選び方
窓ガラスの種類やサイズによって、適切なフィルムの種類や厚みが異なります。
- ガラスの種類: 複層ガラス、Low-Eガラス、網入りガラスなどは、熱割れのリスクがあるため、専用のフィルムを選ぶ必要があります。
- ガラスのサイズ: 大きな窓ガラスには、厚手のフィルムや、複数枚のフィルムを貼り合わせる必要があります。
- 窓の方角: 南向きの窓は、UVカット機能や遮熱機能のあるフィルムを選ぶと効果的です。
予算とコストパフォーマンスの考え方
窓用防犯フィルムの価格は、種類や性能、サイズによって大きく異なります。
- 予算の目安: 予算に合わせて、必要な機能と性能を絞り込みましょう。
- コストパフォーマンス: 初期費用だけでなく、耐久年数や効果なども考慮して、コストパフォーマンスの高い製品を選びましょう。
- DIYと業者依頼: DIYは費用を抑えられますが、失敗のリスクがあります。業者依頼は費用が高くなりますが、高品質な仕上がりが期待できます。
業者に依頼する場合の費用と注意点

ここでは、業者選びのポイントや費用、注意点について解説します。
業者選びのポイントと見積もり比較
業者選びのポイント
- 実績と経験: 豊富な施工実績と経験を持つ業者を選びましょう。
- 専門知識: フィルムの種類や特性、施工技術に関する専門知識を持っているか確認しましょう。
- 資格・許可: ガラスフィルム施工に関する資格や許可を持っているか確認しましょう。
- 口コミ・評判: インターネットや知人の口コミ・評判を参考にしましょう。
- 見積もり: 複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
見積もり比較のポイント
- 見積もりの内訳: 材料費、施工費、諸経費などの内訳が明確に記載されているか確認しましょう。
- 追加料金: 見積もり以外の追加料金が発生する可能性があるか確認しましょう。
- 保証内容: アフターサービスや保証内容が充実しているか確認しましょう。
- 施工期間: 施工期間の目安を確認しましょう。
施工費用と追加料金の相場
窓用防犯フィルムの施工費用は、フィルムの種類、窓ガラスのサイズ、施工難易度などによって異なります。
施工費用の相場
- 材料費:1㎡あたり3,000円~10,000円
- 施工費:1㎡あたり5,000円~15,000円
- 諸経費:出張費、養生費、廃材処理費など
追加料金の例
- 高所作業:2階以上の窓ガラスや、足場の悪い場所での作業
- 特殊な窓ガラス:複層ガラス、Low-Eガラス、網入りガラスなど
- フィルムの剥離作業:既存のフィルムを剥がす必要がある場合
- 早朝・夜間作業:通常の営業時間外の作業
- 緊急対応:急なトラブルに対応する場合
アフターサービスと保証内容
アフターサービス:
・施工後の不具合やトラブルに対応してくれるか確認しましょう。
・定期的なメンテナンスや点検を行ってくれるか確認しましょう。
保証内容:
・フィルムの性能や耐久性に対する保証期間と内容を確認しましょう。
・施工不良に対する保証期間と内容を確認しましょう。
・保証書を発行してくれるか確認しましょう。
業者選びの注意点:
・安すぎる業者には注意しましょう。手抜き工事や、粗悪なフィルムを使用している可能性があります。
・口コミや評判だけでなく、実際に業者に会って話を聞き、信頼できる業者か判断しましょう。
・契約書の内容をよく確認し、不明な点は必ず質問しましょう。
窓用防犯フィルムに関するよくある質問

窓用防犯フィルムについて、よくある質問をまとめました。
フィルムの耐久年数は?
窓用防犯フィルムの耐久年数は、使用環境やフィルムの種類によって異なります。
一般的な耐久年数:
・内貼り:約10年~15年
・外貼り:約5年~7年
耐久年数に影響する要因:
・日射量:日射量の多い場所では劣化が早まります。
・温度・湿度:高温多湿な環境では劣化が早まります。
・フィルムの種類:高耐久性のフィルムは長持ちします。
賃貸住宅でも使える?
賃貸住宅でも窓用防犯フィルムを使用できますが、以下の点に注意が必要です。
- 賃貸契約の確認: 賃貸契約書に窓用防犯フィルムの使用に関する規定がないか確認しましょう。
- 原状回復: 退去時に剥がせるフィルムを選び、綺麗に剥がせるように施工しましょう。
- 大家さん・管理会社への確認: 事前に大家さんや管理会社に相談し、許可を得ておくと安心です。
剥がし方は?
窓用防犯フィルムの剥がし方は、以下の通りです。
- フィルムを温める: ドライヤーやヒートガンでフィルムを温めると、剥がしやすくなります。
- 端から剥がす: カッターナイフなどでフィルムの端を少し剥がし、ゆっくりと剥がしていきます。
- 粘着剤の除去: 粘着剤が残った場合は、専用の剥離剤やアルコールで拭き取ります。
- ガラスの清掃: 最後にガラスを綺麗に清掃します。 5. 業者に依頼:個人ではがすことが難しい場合は、専門業者に依頼する事をお勧めします。
その他
Q: 窓用防犯フィルムを貼ると、部屋が暗くなりませんか?
A: フィルムの種類によって異なります。透明度の高いフィルムや、採光性の高いフィルムを選べば、部屋が暗くなる心配はありません。
Q: 窓用防犯フィルムを貼ると、結露はどうなりますか?
A: フィルムの種類によっては、断熱効果により結露を抑制する効果があります。
Q: 網入りガラスに窓用防犯フィルムを貼ることは可能ですか?
A: 網入りガラスの種類によっては、熱割れのリスクがあるため、専門業者に相談することをおすすめします。
まとめ

この記事では、窓用防犯フィルムの基本知識から、効果、種類、選び方、業者依頼の費用と注意点、よくある質問まで、網羅的に解説しました。
窓用防犯フィルムは、空き巣対策や地震・台風対策など、様々な目的で活用できる便利なアイテムです。
目的に合わせて適切なフィルムを選ぶことで、安全で安心な暮らしを実現できます。
窓用防犯フィルムを選ぶ際には、目的と用途を明確にし、性能や品質、予算などを考慮して、最適な製品を選びましょう。
この記事が、みなさまの防犯フィルムに関する情報収集の一助となれば幸いです。
防犯フィルムに関してご不明な点等ございましたら、お気軽に株式会社ベータまでお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。