マンションのトイレリフォーム:注意点と費用相場、おすすめ商品の選び方

「古くなったトイレを快適で清潔な空間にしたい」
「最新の節水型トイレに替えたい」
——そんなきっかけから、トイレリフォームを検討する方が増えています。
特にマンションでは、配管の位置や管理規約など、戸建てとは違った注意点があるため、あらかじめ知っておくことが大切です。
また、トイレ本体のグレードや工事内容によって費用も大きく異なります。
この記事では、
📌マンション特有の注意点
📌トイレリフォームの費用相場
📌失敗しない商品選びのポイント
について、分かりやすく解説していきます。
これからトイレのリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マンションのトイレリフォームの基本

マンションのトイレリフォームでは、限られたスペースをいかに快適で機能的にするかがポイントになります。
ここでは、設備の交換から内装まで、基本的なリフォーム内容をご紹介します。
トイレの設備交換
トイレ本体や便座などの設備を新しいものに交換するだけでも、快適性や清掃性が大きく向上します。
トイレ本体の交換
古くなった便器を節水型やお掃除がラクな最新式に交換することで、水道代の節約や衛生面の向上が期待できます。
最近では、タンクレスタイプやコンパクト設計のものも多く、狭いマンションのトイレにも対応可能です。
温水洗浄便座への取り替え
温水洗浄機能付き便座(いわゆる「ウォシュレット」)は、取り替えのみなら数万円程度で導入可能。
快適性がぐっとアップするうえ、自動洗浄機能や脱臭機能付きの高機能モデルも人気です。
内装(床・壁・照明)のリフォーム
トイレ本体だけでなく、内装にもこだわることで、空間全体の印象が大きく変わります。
リフォームのタイミングで一緒に施工するのがおすすめです。
床や壁の張り替え
トイレは湿気が多く汚れやすいため、耐水性・防臭性に優れた床材や壁紙を選ぶのがポイントです。
最近では、クッションフロアや消臭機能付きの壁紙など、トイレ専用の内装材も充実しています。
照明や換気扇の改善
暗い・ジメジメするトイレは快適とは言えません。
LED照明や自動点灯ライトに変更したり、換気扇の交換や追加設置を行うことで、明るく清潔感のある空間に生まれ変わります。
収納スペースの確保
限られたスペースでも、トイレットペーパーや掃除用具をスッキリ収納できる工夫を取り入れることで、生活感を抑えた美しいトイレ空間が実現します。
壁面収納や吊戸棚などが人気です。
マンションならではの注意点

マンションでトイレをリフォームする場合、戸建てと比べて構造的・設備的な制約があるため、事前の確認が非常に重要です。
スムーズに工事を進めるためにも、以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
排水方式の確認
トイレの排水方式には主に「床排水」と「壁排水」の2種類があり、マンションではどちらが採用されているかを確認する必要があります。
床排水と壁排水の違い
- 床排水は、排水管が床下にあるタイプで、戸建てや一部のマンションに多く見られます。
- 壁排水は、排水管が壁に接続されているタイプで、特に中高層マンションに多い方式です。
リフォーム時には、既存の排水方式に合ったトイレを選ぶ必要があるため、設置可能な機種が限定されることもあります。
無理な設置はトラブルの元になるため、業者による事前の現地調査が不可欠です。
マンションの水圧
トイレの洗浄に必要な水圧も、マンションならではの要チェックポイントです。
タンクレストイレの設置可否
タンクレストイレはスタイリッシュで人気ですが、ある程度の水圧が必要です。
特に中高層階や、古いマンションでは水圧が足りず、タンクレストイレの設置が難しい場合があります。
その場合は、タンク付きの節水型トイレや、水圧の影響を受けにくいモデルを選ぶと安心です。
管理規約・管理組合のルール
マンションには、建物全体の安全性や快適性を守るための「管理規約」や「管理組合のルール」が存在します。
構造上の制約や配管の共有
・トイレの移設や間取り変更には、構造上の制限がある場合があります。
・また、配管が上下階で共有されているケースでは、勝手な変更が禁じられていることも。
着工前には、必ず管理組合にリフォーム内容を届け出て、許可を得る必要があります。
無許可で工事を行うとトラブルになる恐れがあるため注意しましょう。
工事中の騒音・振動対策
トイレリフォームでは、解体作業や配管工事などで一定の騒音や振動が発生します。
集合住宅では、ご近所への配慮がとても大切です。
リフォーム工事の日数
通常、トイレのリフォームは1~2日程度で完了するケースが多いですが、内装や配管の工事内容によっては3~5日程度かかることもあります。
あらかじめ管理組合や近隣住戸に工事日程の告知を行い、時間帯や作業内容を調整することで、トラブルを避けられます。
マンションのトイレリフォームでは、「できること・できないこと」を明確にした上で、現場調査・管理規約確認・ご近所対応の3点セットを怠らないことが成功のカギになります。
トイレ選びのポイント

マンションのトイレリフォームでは、見た目や価格だけでなく、使いやすさ・清掃性・設置条件などを踏まえてトイレを選ぶことが大切です。
ここでは「トイレのタイプ」と「洗浄方式」の違いについて解説します。
トイレの種類
まずは、現在主流となっているトイレのタイプから見ていきましょう。
それぞれの構造によって、設置の自由度・メンテナンス性・コスト感が異なります。
組み合わせ式トイレの特徴

便器・タンク・便座がそれぞれ独立しているタイプで、昔ながらのスタンダードな形式です。
⭕メリット:パーツごとに交換できるためメンテナンス性◎
❌デメリット:段差や隙間にホコリがたまりやすく、掃除がやや手間
コストを抑えたい場合や、部品交換の柔軟性を重視する方におすすめです。
一体型トイレの特徴

便器とタンク、温水洗浄便座が一体化しているタイプで、見た目がすっきりとして清掃性が高いのが特徴。
⭕メリット:スキマが少なく掃除がしやすい
❌デメリット:一部パーツが壊れると全体交換が必要な場合も
デザイン性と快適性のバランスが良く、人気のある選択肢です。
洗浄方式の種類
トイレ選びで意外と重要なのが「洗浄方式」。
水の流し方や音の大きさ、節水性に違いがあります。
洗い落とし式
昔ながらの方式で、水を勢いよく流して汚物を洗い流します。
⭕メリット:シンプルな構造で故障しにくい
❌デメリット:水の使用量が多く、流す音も大きめ
近年はあまり使われなくなってきている方式です。
サイホン式
水を一気に流し込み、サイフォンの力(吸引力)で汚物を引き込む方式。
⭕メリット:比較的静かで流れも安定
❌デメリット:多少の水量が必要
中高層マンションにも対応しやすく、現在主流となっています。
サイホンゼット式
サイホン式に加え、ゼット孔から勢いよく水を噴出して洗浄力をアップしたタイプ。
⭕メリット:汚れが残りにくく、しっかり洗い流せる
❌デメリット:やや価格が高め
清掃性・節水性のバランスを求める方に人気です。
タンクレス式
タンクを持たず、水道直結で水を流すタイプ。
スタイリッシュで省スペースなデザインが特徴。
⭕メリット:見た目がスッキリ・掃除しやすい・省スペース
❌デメリット:水圧が不足すると設置できない場合も
マンションで導入する際は、水圧が十分かどうか事前の確認が必須です。
マンションのトイレリフォーム費用

マンションでのトイレリフォームにかかる費用は、選ぶ設備や工事内容によって大きく変動します。
ここでは、内容別・実例ベース・地域別に分けて、費用相場をご紹介します。
リフォーム内容別の費用相場
トイレリフォームには、設備の交換から内装まで様々な工事があります。
それぞれの目安となる費用は以下の通りです。
リフォーム内容 | 費用の目安(概算) |
トイレ本体の交換のみ | 約8万~20万円 |
温水洗浄便座の取り付け | 約3万~10万円 |
トイレ一式交換+内装工事 | 約20万~40万円 |
配管調整を伴う工事 | 約40万~60万円 |
タンクレスへの変更 | 約30万~60万円(機種により変動) |
※工事費込みの相場。メーカーや施工業者によって異なります。
全国のトイレリフォーム実例と費用
実際に行われたトイレリフォームの事例をもとに、パターン別の費用感を見ていきましょう。
商品を自分で用意する場合
ネット通販やホームセンターでトイレ本体を購入し、工事だけを業者に依頼するケースです。
- 費用の目安:10万~25万円(便器代+工事費)
- メリット:本体価格を抑えられる、好みの商品が選べる
- 注意点:施工保証が付かない場合がある、設置不可の可能性も
商品・工事費込みの場合
業者がトイレ本体の提案から工事まで一括対応するパターンです。
- 費用の目安:20万~45万円(グレードにより変動)
- メリット:一貫対応で安心、工事保証が付きやすい
- 注意点:本体の選択肢が限定されることも
このように、自分で手配するか、業者に一括依頼するかでも、費用や安心感が異なります。
地域別のリフォーム費用の目安
リフォーム費用は、エリアによっても差があります。
特に施工業者の人件費や物価が影響します。
地域 | 費用の目安(標準的な工事の場合) |
関東(東京・神奈川など) | 約25万~45万円 |
関西(大阪・京都など) | 約20万~40万円 |
東海(愛知・岐阜など) | 約20万~38万円 |
北海道・東北 | 約20万~35万円 |
九州 | 約20万~37万円 |
都市部ほど人件費や諸経費が高くなる傾向があるため、同じ工事内容でも費用差が出ることを理解しておきましょう。
マンションのトイレリフォームは、目的・商品・工事内容によって費用が大きく変動します。
まずは予算の上限と優先事項を明確にし、複数の業者に相談することが失敗しない第一歩です。
おすすめのトイレメーカーと人気商品
トイレリフォームを検討する際、どのメーカーの製品を選ぶかは非常に重要なポイントです。
日本の主要トイレメーカーは、機能性・デザイン・清掃性・節水性などのバランスに優れており、それぞれに魅力的なシリーズを展開しています。
ここでは、リフォームでも特に人気の高い3つのシリーズをご紹介します。
TOTO「ネオレスト」シリーズ

TOTOの最上位モデル「ネオレスト」は、先進機能と清潔性を極めたトイレです。
特徴:
✅自動洗浄・自動開閉機能付き
✅トルネード洗浄で少ない水でもしっかり洗浄
✅「きれい除菌水」による便器内・ノズルの自動洗浄
✅節水性能が非常に高い
おすすめの方:
💡快適さ・衛生面を重視する方、最新機能を取り入れたい方にぴったりです。
価格帯(目安):
💰約30万~50万円(設置費別)
LIXIL「サティス」シリーズ

LIXILの「サティス」シリーズは、コンパクトかつ高機能なタンクレストイレ。
特にマンションにおすすめのモデルです。
特徴:
✅小型設計でトイレ空間を広く使える
✅泡クッションで音と跳ね返りを軽減
✅鉢内除菌・フルオート便座など多彩な機能
✅サティスG(高級志向)とサティスS(省スペース向け)の2ライン展開
おすすめの方:
💡空間にゆとりを持たせたい方、静音性や除菌性能を求める方におすすめです。
価格帯(目安):
💰約25万~45万円(設置費別)
デザインと機能をバランス良く備えた、都市部マンションリフォームで人気の選択肢です。
Panasonic「アラウーノ」シリーズ

Panasonicの「アラウーノ」は、泡で洗う独自の洗浄方式と高い清掃性で支持を集めています。
特徴:
✅市販の台所用洗剤で自動洗浄
✅有機ガラス系素材で汚れがつきにくい
✅スタイリッシュなデザインと多彩なカラー展開
✅グレードによって音楽再生・脱臭機能なども
おすすめの方:
💡掃除の手間を減らしたい方、見た目にもこだわりたい方に最適です。
価格帯(目安):
💰約20万~40万円(設置費別)
「家事をラクにしたい」「機能はユニークでOK!」という方に特に選ばれています。
リフォーム費用を抑えるコツ

トイレのリフォームは、設備や工事内容によって金額が大きく変わるため、工夫次第で10万円以上の差が出ることもあります。
ここでは、費用を抑えながらも満足度の高いトイレリフォームを実現するためのコツをご紹介します。
補助金・助成金の活用
国や自治体では、バリアフリー化や節水・省エネを目的とした住宅リフォームに対して、補助金・助成金制度を設けていることがあります。
自治体別の助成金情報
地域によっては、以下のようなトイレリフォームに関する助成が受けられる場合があります。
- バリアフリー改修助成(手すり設置、段差解消など)
- 省エネ住宅改修補助(節水型トイレの導入)
- 耐震リフォームに付随する補助
補助金額の相場は、数万円〜20万円前後のものが多く、工事前に申請が必要な場合も。
お住まいの自治体の公式サイトや窓口にて、「住宅リフォーム助成制度」などで調べてみるのがおすすめです。
本体価格・工事費の節約術
費用を抑えるには、設備選びと施工方法の見直しも重要なポイントです。
多機能は絞り込む
最新のトイレは非常に多機能ですが、すべての機能が必須とは限りません。
- 「自動開閉」「自動洗浄」「除菌水」など、便利だけれどコストが上がる機能
- 家族構成や使用頻度に応じて、本当に必要な機能を選ぶことが大切です
例えば、温水洗浄便座と節水機能のみを搭載したモデルを選べば、10万円以上のコストカットも可能です。
施工業者の比較検討
同じ工事内容でも、業者によって工事費に差があることは珍しくありません。
- 少なくとも2~3社の見積もりを比較する
- 商品の持ち込み可否や、保証内容もチェックする
- 地元密着型の業者はコストを抑えられるケースも
また、一括見積もりサービスや比較サイトを利用すると、相場感を把握しやすく、過度な請求を避けることができます。
信頼できる施工業者の選び方

トイレリフォームの成功は、施工業者選びにかかっていると言っても過言ではありません。
価格だけで決めてしまうと、仕上がりや対応、トラブル時の対応に後悔することも…。
ここでは、信頼できる業者を見つけるためのポイントを紹介します。
見積もりを複数取る
リフォームで失敗を防ぐ第一歩は、「複数の業者から見積もりを取ること」です。
📌同じリフォーム内容でも、業者によって10万円以上の差が出ることも
📌工事内容が細かく記載されているか、不明瞭な費用が含まれていないかチェック
📌極端に安すぎる業者には注意。資材の質や施工レベルが低い場合もあります
また、現地調査をしっかり行ってくれるかどうかも、信頼できる業者を見分けるポイントです。
実績と口コミを確認する
これまでの施工実績や口コミも、信頼性を判断する重要な材料です。
📌ホームページで過去の施工事例やビフォーアフター写真をチェック
📌GoogleレビューやSNS、ポータルサイトなどの第三者の口コミを参考に
📌「対応が丁寧だった」「相談しやすかった」など、担当者の人柄や対応力も要チェック
地元での施工実績が豊富な業者であれば、マンション特有の制約にも慣れており、安心感があります。
アフターフォロー体制をチェック
リフォーム後の万が一に備えて、「保証内容とアフターフォロー」は必ず確認しておきましょう。
📌施工不良や設備の故障に対して保証期間があるか
📌トイレ本体と工事の保証がそれぞれ分かれている場合もあるので要注意
📌リフォーム後のトラブル対応や点検など、アフターサービスの有無もチェック
長く安心して使うためには、リフォーム完了後のサポート体制が整っている業者を選ぶことが大切です。
まとめ

マンションのトイレリフォームは、戸建てと比べて構造的・ルール的な制約が多い分、しっかりとした準備と業者選びが重要です。
この記事では以下のポイントについて詳しく解説しました:
✅トイレの設備や内装リフォームの具体的な内容
✅マンション特有の排水方式や管理規約などの注意点
✅トイレの種類や洗浄方式、それぞれのメリット・デメリット
✅リフォーム費用の相場や地域差、助成金制度の活用方法
✅人気メーカーと商品選びのポイント
✅費用を抑えるための実践的なコツ
✅信頼できる施工業者を選ぶポイント
トイレは毎日使う場所だからこそ、「快適で清潔、そして使いやすい空間」に仕上げたいもの。
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マンションのトイレリフォームには、排水方式や水圧、管理規約といった“マンション特有の制約”がつきものです。
だからこそ、地域の物件事情を熟知した業者選びがとても重要です。
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