アパートのベランダリフォーム|費用相場と工事内容を解説

アパートのベランダは、住まいの中でも意外と見落とされがちなスペース。
しかし、ちょっとしたリフォームを施すことで、見た目の印象がぐっと良くなり、入居者の満足度や物件の価値向上にもつながります。
とはいえ、「どんな工事が必要?」「費用はどのくらいかかるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アパートのベランダリフォームにかかる費用の相場から、主な工事内容まで、わかりやすく解説していきます。
リフォームを検討している大家さんや管理者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ベランダリフォームとは

ベランダリフォームとは、アパートやマンションのベランダ部分に対して行う改修工事のことを指します。
経年劣化によって傷んだ床材や手すり、防水機能の低下などを補修・改善することで、安全性や快適性を維持・向上させることが目的です。
さらに、最近ではデザイン性の高い仕上げや、使い勝手を良くするためのアイデアも多く取り入れられるようになってきました。
アパートのような賃貸物件では、リフォームによって物件の魅力が高まり、入居率アップにもつながる可能性があります。
ベランダのメンテナンスの必要性

ベランダは雨風や日差しに常にさらされているため、建物の中でも特に劣化しやすい場所の一つです。
防水シートの劣化による雨漏りや、手すりのサビ、コンクリートのひび割れなどを放置しておくと、建物全体の耐久性にも影響を及ぼしかねません。
また、安全面の問題も無視できません。
特に手すりのぐらつきや床の滑りやすさなどは、入居者のケガにもつながるリスクがあります。
定期的な点検と必要に応じたメンテナンスは、トラブルを未然に防ぐためにも非常に重要です。
リフォームで快適性や機能性を向上

ベランダリフォームは、単なる修繕だけでなく、より快適で使いやすい空間を作るための工夫も加えられます。
例えば、防滑性のある床材への張り替えや、プライバシーを確保するための目隠しパネルの設置、物干しスペースの見直しなどが挙げられます。
また、植栽スペースやウッドデッキを取り入れることで、ちょっとした癒し空間としても活用できるようになります。
このようにリフォームによって、入居者にとって魅力的な付加価値を提供することが可能です。
ベランダとバルコニーの違い

「ベランダ」と「バルコニー」は、似たような使い方をされることが多いですが、建築上は明確な違いがあります。
ベランダは、建物の外に張り出した屋外スペースで、屋根(軒)があるのが特徴です。
一方、バルコニーは同じく建物の外に張り出しているものの、屋根がないものを指します。
アパートでは、主に屋根付きのベランダが設けられていることが多く、雨風をある程度防ぐことができるため、洗濯物干しや物置き場として使いやすいという利点があります。
リフォームを検討する際には、この違いを把握した上で、適切な施工内容を選ぶことが大切です。
ベランダリフォームの種類と特徴

ベランダリフォームにはさまざまな種類があり、それぞれ目的や効果が異なります。
防水性の向上から美観の回復、機能性の追加まで、状況に応じた工事を選ぶことが大切です。
ここでは代表的なリフォームの種類とその特徴についてご紹介します。
防水工事で雨漏りを防ぐ

ベランダは雨風にさらされるため、防水性の確保が非常に重要です。
防水層が劣化すると、建物内部に雨水が浸入し、構造部の腐食やカビの原因になります。
防水工事はベランダリフォームの中でも基本かつ重要な施工項目の一つです。
ウレタン防水・FRP防水・シート防水の比較
防水工事には主に3つの工法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、用途や環境に合わせた選択が必要です。
①ウレタン防水
液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成します。施工性が高く、複雑な形状のベランダにも対応可能です。
価格も比較的安価ですが、仕上がりに差が出るため、施工技術の高い業者選びが重要です。
②FRP防水(繊維強化プラスチック)
軽量かつ高強度で耐久性に優れています。短期間での施工が可能で、住宅のバルコニーやベランダでよく使われています。
ただし、硬化後は硬く滑りやすくなるため、表面加工が必要な場合もあります。
③シート防水
塩ビシートやゴムシートを敷設して防水層を作ります。施工がスピーディーで、既存の床面を傷めにくいのが特徴。
耐久性が高く、メンテナンスも容易ですが、複雑な形状には向いていないことがあります。
塗装・コーティングで美観を回復
長年使用したベランダは、紫外線や雨風によって塗装が剥がれたり、色褪せが進んでしまいます。
そうした場合には、塗装やコーティングによるリフォームが効果的です。
手すりや外壁部分を塗り直すだけでも、見た目の印象が大きく変わり、清潔感のある空間に生まれ変わります。
また、汚れに強いコーティング材を使えば、日常の掃除も楽になり、長期間にわたって美観を維持できます。
小規模な増築でミニベランダを新設
元々ベランダが設置されていない部屋に、新たにミニベランダを設置するという選択肢もあります。
小規模な増築であっても、物干しスペースや簡単な収納場所として活用できるため、利便性が大きく向上します。
賃貸物件の場合、「ベランダ付き」の条件を重視する入居者も多く、新設によって物件の競争力を高めることが可能です。
構造上の制約や法規制もあるため、設置を検討する際は専門業者との綿密な打ち合わせが欠かせません。
床材の張り替えでデザイン性を向上

ベランダの床は、劣化や汚れが目立ちやすい部分です。
床材を張り替えることで、デザイン性を高め、快適な屋外空間として生まれ変わらせることができます。
最近では機能性だけでなく、見た目のおしゃれさにもこだわった素材が多く登場しています。
ウッドデッキやタイルの素材選び
床材の選定によって、ベランダの雰囲気は大きく変わります。
①ウッドデッキ
天然木や樹脂製(人工木)のウッドパネルは、ナチュラルで温かみのある印象を与えてくれます。
樹脂製のものはメンテナンスが楽で、耐久性にも優れているため、最近では主流になっています。
②タイル
高級感を演出できるタイルは、モダンな雰囲気を好む方に人気です。
滑りにくい加工がされた屋外用タイルを選ぶことで、安全性も確保できます。
ただし、重量があるため、建物構造との相性を考慮する必要があります。
③クッションフロアや人工芝
コストを抑えつつ雰囲気を変えたい場合には、クッションフロアや人工芝も選択肢として有効です。
施工も比較的簡単で、手軽にイメージチェンジが可能です。
ベランダリフォームの費用相場

ベランダリフォームを検討する上で、気になるのが「どのくらいの費用がかかるのか」という点です。
リフォーム内容や規模、使用する素材によって価格は大きく変動しますが、おおよその相場を把握しておくことで、予算計画や業者選びがスムーズになります。
ここでは、代表的な工事項目ごとの費用目安をご紹介します。
防水工事の費用目安
防水工事は、ベランダリフォームの中でも基本的かつ重要な施工です。
工法によって価格は異なりますが、一般的な相場は以下の通りです(1㎡あたりの目安)。
📌ウレタン防水:4,000円〜6,000円/㎡
📌FRP防水:5,000円〜7,500円/㎡
📌シート防水:5,000円〜8,000円/㎡
施工面積が広くなるほど単価は下がる傾向にありますが、下地の状態や既存防水の撤去作業の有無によっても費用が増減します。
塗装・コーティングの価格帯
ベランダの手すりや外壁面の塗装、床面のコーティングなどの施工は、美観を取り戻すと同時に劣化を防ぐ役割も果たします。
相場の目安は以下の通りです。
📌手すりや壁の塗装:15,000円〜30,000円(1カ所あたり)
📌床面のトップコート施工:3,000円〜5,000円/㎡
素材や塗料の種類(防錆塗料・UVカットコートなど)によって価格に差が出る点に注意が必要です。
手すりの交換費用
手すりの老朽化やサビが目立ってきた場合、安全性の観点から交換を検討する必要があります。
新しい手すりに取り替える場合の費用相場は以下の通りです。
📌アルミ手すり:20,000円〜50,000円/m
📌ステンレス製手すり:30,000円〜60,000円/m
デザイン性の高いものや、ガラスパネル付きの手すりなどはさらに高額になることがあります。
床材の張り替え費用
ベランダの床材を張り替えることで、デザイン性と快適性が大きく向上します。
素材によって費用は異なります。
📌人工木ウッドデッキ:6,000円〜10,000円/㎡
📌タイル貼り:8,000円〜15,000円/㎡
📌クッションフロア・人工芝:3,000円〜6,000円/㎡
部分的な補修から全面張替えまで
小規模な劣化やひび割れに対しては、部分補修(2,000円〜5,000円程度/カ所)で済む場合もあります。
一方で、全面を張り替える場合は、材料費・施工費を含めたまとまった費用が必要です。
また、下地が傷んでいる場合には補修作業が追加となり、その分費用も高くなる傾向にあります。
その他の工事項目と費用
ベランダリフォームでは、他にもさまざまな工事がオプションとして発生する場合があります。
以下にその一例を挙げます。
📌目隠しフェンスの設置:20,000円〜60,000円
📌物干し金具の交換・新設:5,000円〜15,000円
📌照明やコンセントの増設:10,000円〜30,000円
📌ミニベランダの増設工事:200,000円〜400,000円
どの工事も、素材・仕様・施工条件によって価格に差が出るため、実際に見積もりを取って比較することが大切です。
ベランダリフォームの施工事例
実際のリフォーム事例を見ることで、どのような工事が可能なのか、どんな仕上がりになるのかが具体的にイメージしやすくなります。
ここでは、アパートのベランダを対象とした代表的なリフォーム事例をご紹介します。
まとめ

アパートのベランダリフォームは、美観の回復や防水対策だけでなく、快適性や機能性の向上にもつながる大切な工事です。
防水工事や塗装、床材の張り替え、さらには小規模な増設まで、目的に応じたさまざまなリフォーム方法があり、それぞれに費用や特徴があります。
「少し古くなったベランダを使いやすくしたい」「安全性や見た目をアップさせたい」と感じたら、まずは信頼できるリフォーム業者に相談し、現地調査や見積もりを依頼することから始めてみましょう。
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また、ベランダは見た目だけでなく、「安全性」や「建物の耐久性」にも関わる重要な部分です。
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