マンションのキッチンに後からビルトイン食洗機を設置する方法

忙しい毎日、料理の後に山積みの食器を見るとちょっと気が重くなりますよね。
そんな時に強い味方になってくれるのが「食洗機」。
でも、「うちはマンションだから無理かも…」「最初から付いてなかったし」と諦めていませんか?
実は、マンションのキッチンにも後からビルトイン食洗機を設置することは可能なんです!
今回は、設置の流れや注意点、費用感などをわかりやすく解説していきます。
快適なキッチンライフを目指して、一緒にチェックしてみましょう!
目次
ビルトイン食洗機を後付けできるキッチンの条件

ビルトイン食洗機を後から設置するには、キッチンの構造や設備が対応している必要があります。
ここでは、設置できるかどうかを判断するためのポイントを順番に見ていきましょう。
食洗機を設置するスペースの確認

まず確認すべきは、キッチン内に食洗機を組み込むだけのスペースがあるかどうかです。
一般的には、幅45cm〜60cmほどのスペースが必要になります。
キッチンの引き出しや収納の一部を取り外して設置することが多いため、シンク下や調理台の下の収納スペースをチェックしてみてください。
もし不要な収納があれば、そこが候補になる可能性があります。
システムキッチンのタイプによって後付けの可否が変わる
実は、キッチンの種類によっては、そもそもビルトイン食洗機を後から設置できない場合があります。
ご自宅のキッチンのタイプを確認することが大切です。
セクショナルキッチンには後付け不可
セクショナルキッチンとは、シンク台、コンロ台、調理台がそれぞれ独立している、昔ながらの組み合わせ型キッチンです。
このタイプは構造上、ビルトインタイプの食洗機を組み込む余地がないことが多く、後付けはほぼ不可能です。
据え置きタイプなら後付け可能なことが多い
一方、現在主流のシステムキッチンであれば、後からビルトイン食洗機を設置できるケースが多くあります。
特に、一体型で連続したカウンターや収納を備えたタイプであれば、設置スペースが確保できる可能性が高いです。
メーカーやモデルによって対応状況が異なるため、仕様書や図面を確認してみましょう。
配管の位置や電源の有無をチェック
ビルトイン食洗機は、水道と排水、そして電源が必要です。
そのため、配管やコンセントの位置も重要なチェックポイントになります。
✅水栓の分岐が可能か:食洗機専用の分岐水栓を取り付ける必要があります。水栓の型番によっては分岐できないこともあるため注意が必要です。
✅排水の取り回し:食洗機からの排水をキッチンの排水管に接続する必要があります。排水管の位置によっては、追加工事が必要になる場合も。
✅コンセントが近くにあるか:通常、食洗機は100Vの電源が必要です。キッチン周辺に専用のコンセントがない場合は、電気工事が必要になることもあります。
ビルトイン食洗機の後付けに必要な設置スペース

後付けでビルトイン食洗機を導入する際に、最も重要なのが「設置スペースの確保」です。
ここでは、必要なスペースの目安や、設置前に確認すべきポイントをご紹介します。
扉の開閉タイプ別に必要なスペースが異なる

ビルトイン食洗機には、「前開きタイプ」と「スライドオープンタイプ(引き出し式)」の2種類があり、それぞれ必要なスペースが異なります。
✅前開きタイプは、扉が手前に倒れるように開くため、扉の前方に一定の空間(約50〜60cmほど)が必要です。キッチンの通路が狭いと使いづらくなることもあります。
✅スライドオープンタイプは、引き出しのように手前にスライドする方式で、扉の前方スペースは比較的コンパクト。日本の住宅ではこのタイプが主流です。
キッチンの配置や使い勝手に合わせて、最適な開閉方式を選ぶのがポイントです。
標準的な設置に必要な高さ・幅・奥行き
一般的なビルトイン食洗機(フルサイズ)の設置に必要なサイズは以下の通りです:
- 幅:約45cmまたは60cm
→ 日本では45cm幅のスリムタイプが多く採用されています。 - 高さ:約80〜85cm
→ キッチンカウンター下に収まる高さが標準です。 - 奥行き:約60cm前後
→ 多くのシステムキッチンと奥行きが揃うよう設計されています。
設置を検討しているスペースの内寸(特に幅と奥行き)をしっかり測っておくことが重要です。
場合によっては、引き出しや収納棚の撤去が必要になるケースもあります。
後付け用の小型モデルも検討しよう
「スペースがどうしても足りない…」という場合は、後付け向けの小型ビルトインモデルや、部分埋め込み型も選択肢になります。
✅スリムタイプ(幅30〜40cm):容量はやや少なめですが、1〜2人暮らしなら十分なサイズ。
✅ハーフサイズモデル:高さを抑えたモデルで、既存の収納をあまり圧迫せずに設置できます。
最近では、省スペースでもしっかり洗える高性能モデルも増えており、選択肢が広がっています。
メーカーによって対応可能なサイズも異なるため、事前にカタログや施工事例をチェックすると安心です。
ビルトイン食洗機の選び方

後付けでビルトイン食洗機を導入するなら、「どの機種を選ぶか」がとても重要です。
家族構成や使い方によって最適なモデルは変わるため、しっかりと比較検討しましょう。
ここでは、主なタイプ別に選び方のポイントをご紹介します。
ファミリー向けの大容量タイプ
3人以上の家庭や、調理器具もまとめて洗いたいという方には大容量タイプがおすすめです。
✅幅60cm前後のフルサイズモデルが主流で、1回で5〜6人分の食器をまとめて洗浄できます。
✅フライパンや鍋、まな板など大きめの調理器具も入るため、洗い物の手間を大幅に軽減できます。
✅上下2段のカゴ構造や、可動式のラックなどを備えているモデルも多く、収納力と使いやすさの両立が魅力です。
忙しい子育て世代や共働き家庭には、非常に心強い存在になるでしょう。
スリムな1〜2人用コンパクトタイプ
1〜2人暮らしの家庭や、キッチンスペースに余裕がない場合はスリムタイプのコンパクトモデルがぴったりです。
✅幅45cm以下のスリムモデルが中心で、省スペースでも設置しやすいのがメリット。
✅洗浄容量は3〜4人分程度ですが、日常的な使用には十分対応できます。
✅サイズが小さくても、高温洗浄や除菌機能など基本性能はしっかりしている製品が多いです。
キッチンをスッキリ保ちたい方や、必要最低限の洗浄力で十分という方におすすめです。
節水・節電・静音性能にも注目
近年のビルトイン食洗機は、性能面も大きく進化しています。
特に注目したいのが、以下のようなポイントです:
✅節水性能:手洗いに比べて大幅に水の使用量をカットできるモデルも。エコ運転モードがあるとさらに安心です。
✅節電性能:ヒーターを効率的に使い、消費電力を抑える設計のモデルが増えています。電気代を気にする方はチェック必須です。
✅静音性:深夜や早朝に使いたい場合は、運転音が40dB以下の静音設計のものがおすすめ。図書館並みの静かさで、生活の邪魔をしません。
ランニングコストや生活スタイルに合わせて、「目先の価格」だけでなく「長く使うこと」を見据えて選ぶのがポイントです。
ビルトイン食洗機の後付け費用の相場

「後付けできそうだけど、費用はどれくらいかかるの?」というのは、多くの方が気になるポイントですよね。
ここでは、ビルトイン食洗機の後付けに必要な費用を「本体価格」「施工費用」「加工費用」に分けて解説します。
食洗機本体の価格
ビルトイン食洗機の本体価格は、モデルの種類や機能、サイズによって大きく異なります。
🔸スリムタイプ(幅45cm前後):約7〜15万円
🔸フルサイズ(幅60cm前後):約12〜20万円
🔸高機能モデル(乾燥強化・静音・スマート制御付きなど):20万円以上
国内メーカー(パナソニック、リンナイ、三菱など)のほか、海外製(ボッシュ、ミーレ)なども選択肢に入りますが、海外製は本体価格がやや高めの傾向にあります。
後付け工事にかかる施工費用
本体を購入した後に必要なのが、取り付け工事費です。
これには、以下のような作業が含まれます:
📌給排水工事
📌電源の確保(必要に応じて配線工事)
📌食洗機の設置・固定作業
これらを含めた標準的な取り付け工事費の相場は、約3〜6万円程度です。
電源や給水の位置によっては追加費用が発生する場合もありますので、事前の現地調査が重要です。
既存のキッチンの加工費用
後付けの場合、多くの場合で収納の一部を撤去したり、カウンター下の加工が必要になります。
この加工にかかる費用は、キッチンの構造や施工内容によって異なりますが、以下が目安です。
📌キャビネットの撤去・加工費:約1〜3万円
📌化粧板の取り付け・隙間埋め処理:約5,000〜1万円
📌専用パネルやフロント材の費用(メーカー純正の場合):1〜3万円程度追加
全体として、加工費を含めた工事費トータルは5〜10万円前後になることが多いです。
総額の目安
すべてを合わせた後付けの総費用は、一般的に以下のようになります:
🔸シンプルなスリムモデルの場合:約10〜18万円
🔸フルサイズ+加工込みの場合:約18〜30万円
🔸高機能モデル+大掛かりな工事が必要な場合:30万円以上かかるケースも
事前に見積もりをとり、トータルコストをしっかり把握しておくことが失敗しないコツです。
信頼できる施工業者に相談して、必要な費用を丁寧にチェックしておきましょう。
ビルトイン食洗機を後付けするメリット

「手洗いでもいいかな…」と感じている方でも、実際に使い始めると「もっと早く取り付ければよかった!」という声が多いのがビルトイン食洗機。
その理由は、日々の家事負担を大幅に減らし、生活を快適にしてくれるからです。
ここでは、主な3つのメリットをご紹介します。
毎日の食器洗いから解放される

朝昼晩、毎日繰り返される食器洗い。
意外と時間も手間もかかり、家事の中でも「面倒…」と感じる作業のひとつです。
ビルトイン食洗機があれば、食器を入れてボタンを押すだけで自動洗浄してくれるので、もうスポンジ片手にシンクに立つ必要はありません。
特に食後はのんびりしたい時間。食洗機があれば、家族との団らんや自分時間にしっかり集中できます。
大幅な時短で時間を有効活用できる
食器洗いにかかる時間は、1回あたり平均15〜20分。
これが1日3回だと、1日1時間近くを食器洗いに使っていることになります。
✅ビルトイン食洗機を導入すれば、その時間を丸ごとカット。
✅浮いた時間を家族との会話、趣味、休憩、他の家事に回すことができ、時間にゆとりが生まれます。
✅毎日の小さな時短が積み重なることで、1ヶ月、1年単位では大きな差になりますよ。
手荒れ防止と衛生的な食器洗浄が可能に
寒い季節や洗剤による手荒れに悩む方にも、食洗機は救世主。
手で洗う必要がなくなることで、手肌の負担を大きく軽減できます。
さらに、高温洗浄(60〜80℃)が可能な機種なら、手洗いでは落としきれない油汚れや菌もスッキリ除去。
お子さんや高齢の家族がいる家庭でも、安心して使える衛生面のメリットも見逃せません。
後付けする際の注意点

ビルトイン食洗機は便利な家電ですが、後付けで導入するには事前に確認しておくべきポイントがあります。
工事や設置がスムーズに進み、快適に使い始められるよう、ここでは3つの大事な注意点を解説します。
キッチンの構造をよく確認する
まず重要なのは、今使っているキッチンの構造をしっかり確認することです。
システムキッチンのキャビネット部分に組み込めるかどうか、収納の取り外しが可能か、ビルトイン対応の構造かなどを見ておく必要があります。
特に古いセクショナルキッチン(ブロックタイプの組み合わせ型)は、ビルトイン機器の設置に対応していない場合が多く、構造上、後付けが難しいケースもあるので注意しましょう。
まずはキッチンの設計図や仕様書を確認し、不明な場合は専門業者に相談すると安心です。
設置場所の寸法を正確に測る
ビルトイン食洗機の後付けには、設置スペースの正確な寸法測定が不可欠です。
幅・高さ・奥行きに加えて、扉の開閉スペースや配管周りの余裕も含めてチェックしましょう。
例えば「幅45cmの機種なら大丈夫」と思っていても、本体+隙間+配線・配管スペースが必要なため、想定より数cm広いスペースが必要になる場合も。
また、床下や壁裏に電源や給排水管が通っているかも、工事の可否に関わるポイントになります。
専門の施工業者による現地調査を依頼すれば、こうした確認を正確に行ってもらえるのでおすすめです。
食洗機対応の食器を揃える
意外と見落としがちなのが、「すべての食器が食洗機で使えるわけではない」という点です。
🚨木製や漆器などは高温で変形やひび割れの原因に
🚨アルミ製品や一部のプラスチックは変色や変形の可能性
🚨金彩・銀彩のある陶磁器は表面加工が剥がれることも
食洗機をフル活用するには、耐熱性・耐水性に優れた「食洗機対応」の食器や調理器具を用意することが大切です。
最近ではデザイン性の高い食洗機対応食器も多く出回っているので、買い替えの際に選び直すのも一つの方法です。
ビルトイン食洗機の後付け工事の流れ

ビルトイン食洗機の後付けは、あらかじめ手順を知っておくことでスムーズに進められます。
実際の工事は1日で完了するケースがほとんどですが、事前準備や確認がとても重要です。
ここでは、後付け工事の基本的な流れを3ステップで解説します。
業者に現地調査を依頼

まずは、信頼できる施工業者に現地調査を依頼しましょう。
この段階で以下のポイントをチェックしてもらいます:
✅設置予定スペースの寸法確認
✅キッチンの構造や配管の位置
✅電源の有無や引き込みの必要性
✅キャビネットなどの取り外し可能性
この現地調査は、工事の可否や追加工事の有無を判断する大切な工程です。
現地調査は無料で対応してくれる業者も多いので、複数の業者に相談して比較検討するのもおすすめです。
見積もりを取り工事日程を決定
現地調査の内容をもとに、正式な見積もりが提示されます。
このときのポイントは、費用内訳をしっかり確認すること。
以下の項目が含まれているかをチェックしましょう。
✅食洗機本体の費用(持ち込み or 業者手配)
✅取り付け工事費用
✅キッチン加工費用(キャビネット撤去や補修など)
✅電気・配管工事の追加費用(必要な場合)
納得できる内容であれば、工事日程を業者と調整して決定します。
在宅が必要な作業なので、家族の予定と合わせて余裕をもってスケジュールを組みましょう。
後付け工事の施工(1日で完了)
工事当日は、朝から作業が始まり、おおむね半日〜1日程度で完了します。
作業内容の一例は以下の通りです:
📌既存キャビネットの撤去
📌配管・電気工事(必要に応じて)
📌食洗機の設置・固定
📌動作確認・試運転
📌外観仕上げ・清掃
施工後には、実際の使い方や注意点の説明を受け、すぐに使い始めることができます。
もし何か不具合があった場合に備え、アフターサポートの内容も確認しておくと安心です。
まとめ

ビルトイン食洗機の後付けは、「手間がかかりそう」と感じるかもしれませんが、事前にポイントを押さえて準備すれば、スムーズに導入できることがわかります。
キッチンの構造やスペース、配管や電源の位置など、いくつかの条件をクリアする必要はありますが、それさえクリアできれば毎日の家事がぐっと楽になる、非常に価値のあるアイテムです。
とくに共働き家庭や育児中の方、高齢のご家族がいる場合には、時短・衛生・省エネといった多くのメリットを感じられるはずです。
「うちにも設置できるかな?」と気になった方は、まずは現地調査の依頼から始めてみてください。
思ったより簡単に、家事の負担を減らす新しい暮らしが始められるかもしれません。
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