マンションの壁撤去リフォーム完全ガイド

「もう少しリビングを広くしたい」「暗いキッチンを明るくしたい」――そんな住まいの不満を解消する方法のひとつが、壁の撤去リフォームです。
特にマンションでは限られた空間を有効に使うために、壁を取り払って空間をつなげる工夫が注目されています。
しかし一方で、「どの壁が撤去できるの?」「構造に問題はない?」「費用はどれくらい?」など、マンション特有のルールや注意点が多いのも事実です。
本記事では、壁を撤去することのメリット・デメリット、撤去可能な壁の見分け方、費用の相場までを網羅的に解説します。
初めての方でも安心してリフォームを進められるよう、壁撤去リフォームの基本から実践までを分かりやすくガイドします。
理想の住まいづくりの第一歩として、ぜひ参考にしてください!
目次
壁を撤去するメリット・デメリット

マンションリフォームにおいて、「壁の撤去」は間取り変更の中でも人気の高い選択肢です。
しかし、見た目や使い勝手が大きく変わる一方で、注意すべき点もあります。
ここでは、壁を撤去することで得られるメリットと、事前に理解しておくべきデメリットを解説します。
壁撤去の主なメリットとは?

空間が広がり、開放感のある住まいに
壁を取り払うことで、複数の部屋が一つの広い空間としてつながり、圧迫感のない開放的な住まいになります。
例えば、リビングとダイニングの間の壁を撤去すれば、家族が自然と集まりやすい、ゆとりのある空間を実現できます。
採光・通風が改善され快適な居住空間に
壁を取り除くことで、光や風が遮られることなく部屋全体に行き渡るようになります。
窓のある部屋とそうでない部屋をつなげることで、日中は照明に頼らず自然光で過ごすことができ、省エネ効果も期待できます。
知っておくべきデメリット

冷暖房効率が低下する可能性
壁がなくなることで部屋が広くなる分、エアコンの効率が下がり、冷暖房の効きが悪くなる可能性があります。
特に夏や冬は空調費がかさむ場合もあるため、断熱対策やエアコンの能力見直しが必要になることもあります。
音の伝わりやすさやプライバシーの課題
壁を撤去することで音が遮られずに広がりやすくなるため、テレビの音や会話が他のスペースに響くようになる可能性があります。
また、個室としての役割を持っていた部屋をつなげた場合、プライバシーの確保が難しくなることもあるため、家族構成や生活スタイルに応じた検討が求められます。
撤去できる壁・できない壁の見分け方

マンションリフォームで間取りを変更する際、壁の撤去は自由にできると思われがちですが、実際には構造上撤去できない壁も存在します。
無理に撤去を進めると、建物全体の安全性に影響を及ぼす恐れもあるため、事前の確認が不可欠です。
ここでは、撤去可能な壁とそうでない壁の見分け方について解説します。
マンションの構造から見る判断基準

壁式構造とラーメン構造の違い
マンションには主に「壁式構造」と「ラーメン構造」という2つの構造形式があります。
壁式構造は、壁そのものが建物を支える役割を持っており、多くの壁が「耐力壁」にあたるため、基本的に撤去できません。
一方、ラーメン構造は柱と梁で建物を支えており、間仕切り壁の多くは構造上重要でないため、撤去が可能なケースが多くなります。
耐力壁の特徴と撤去の可否
耐力壁とは、建物の揺れや荷重に耐えるための重要な壁であり、構造上必要不可欠なものです。
このような壁は、撤去や移動ができないのが原則です。
一般的に、壁の厚みが通常よりも分厚い、あるいは梁と一体化しているような場合は耐力壁である可能性が高いため、工事の際には必ず専門家の判断を仰ぐ必要があります。
素人でもできる簡易チェック方法

壁を叩いたときの音で分かる違い
撤去可能かどうかを簡易的に判断する方法のひとつが「音の違い」です。
壁を軽く叩いてみて、コンコンと空洞音がする場合は間仕切り壁である可能性が高く、撤去できる可能性があります。
一方、鈍くて重たい音がする場合は、コンクリートなどで構成された耐力壁である可能性が高く、撤去は難しいと考えられます。
間取り図で見るラーメン構造の見分け方
管理会社や施工会社から提供される間取り図や設計図を確認することで、構造形式をある程度判断できます。
ラーメン構造の場合は、太い柱と梁が図面上に明確に描かれており、壁自体に構造的な役割が少ないことが分かります。
図面に「耐力壁」や「構造壁」などの注記がある場合は、撤去不可の壁として認識することが重要です。
壁撤去リフォームの注意点と費用

壁の撤去によって空間を広げたり、住まいの使い勝手を向上させたりできる一方で、マンション特有のルールや工事範囲の確認が必要不可欠です。
また、工事にかかる費用は「壁を壊すだけ」では済まないケースが多く、追加費用も想定しておくべきでしょう。
ここでは、リフォームを行う前に押さえておくべきポイントと、費用相場について詳しくご紹介します。
工事前に確認しておくべきポイント

管理組合への申請と許可取得の手順
マンションでは専有部分であっても、間取り変更や大きな工事を行う場合は、管理組合への申請と許可取得が必要です。
壁の撤去は構造や共用部への影響が懸念されるため、工事の計画書や図面を添付し、事前に承認を得ることが重要です。
承認には数週間かかることもあるため、余裕を持って準備を進めましょう。
電気配線・スイッチ・設備の移設有無
壁の中には電気配線やスイッチ、インターホン、給排水管などの設備が埋設されている場合があります。
撤去に伴ってこれらの配線や機器を移設する必要が生じると、電気工事や内装工事が追加で発生します。
事前に壁内部の調査を行い、撤去後の設備配置を含めたプランニングが求められます。
費用相場と追加費用の内訳

壁撤去のみ:約5〜13万円
壁を撤去するだけの工事であれば、施工内容にもよりますが、相場はおおよそ5万〜13万円程度が目安です。
コンクリート壁や防音仕様の壁など、構造が複雑な場合は費用が高くなる傾向があります。
壁撤去後の内装リフォームや引き戸設置費用
壁を撤去したあとは、床や天井の補修、クロス貼り替えなどの内装リフォームが必要となります。
また、新たに開口部に引き戸や間仕切り建具を設置する場合は、10万〜30万円程度の費用が追加されることもあります。
撤去費用だけでなく、仕上げ工事も含めた総額で予算を組んでおくと安心です。
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まとめ

マンションリフォームにおける壁の撤去は、空間の広がりや暮らしやすさを実現する有効な手段です。
ただし、建物の構造や管理規約によっては撤去できない壁もあるため、事前の確認が不可欠です。
また、壁を撤去することで生じる冷暖房効率やプライバシー面の変化も、十分に考慮して計画を立てることが重要です。
費用面では、撤去工事そのものに加えて、内装補修や設備移設などの追加費用が発生するケースもあるため、全体予算を見据えて検討しましょう。
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