マンション和室の襖リフォーム完全ガイド

マンションの和室に欠かせない建具といえば「襖(ふすま)」です。仕切りや目隠しとしての役割だけでなく、断熱性や遮音性、デザイン性など住まいの快適さを左右する重要な存在です。しかし、年月が経つにつれてシミや破れ、色あせが目立ち、部屋全体の印象を損なってしまうことも少なくありません。
本記事では、マンション和室における襖リフォームを徹底解説します。襖の種類や特徴、リフォーム方法の選び方、費用相場、施工時の注意点、さらには最新のデザイン事例まで、初めての方でも分かりやすくまとめました。
「和室をもっと快適に使いたい」「洋室のインテリアにも合う襖に変えたい」と考えている方に役立つ、襖リフォームの完全ガイドです。
目次
襖の種類と特徴を知っておこう

襖と一口にいっても、使われている芯材や構造によって種類や性能は大きく異なります。見た目のデザインだけでなく、断熱性や耐久性、扱いやすさも違ってくるため、住まいに合ったものを選ぶことが大切です。ここでは代表的な襖の種類とその特徴を見ていきましょう。
襖の基本構造とは

襖は、木の枠に芯材を入れ、その上から紙や布を張って仕上げた日本独自の建具です。軽くて取り扱いやすい一方、種類によって耐久性や断熱性に差があります。ここでは代表的な襖の種類をご紹介します。
本襖・戸襖・ダンボール襖の違い
- 本襖
木枠に格子状の骨組みを組み、両面に下張り・上張りを重ねて仕上げる伝統的な襖。通気性があり、見た目も高級感が漂います。長く使える反面、費用は高めです。 - 戸襖(とぶすま)
ベニヤ板や合板を芯材として両面に紙を張ったもの。強度があり、洋風のインテリアにも馴染みやすいのが特徴です。重量は本襖より重めですが、耐久性を重視する場合に向いています。 - ダンボール襖
芯材にダンボールを使った軽量タイプ。安価で手軽に使える反面、耐久性や断熱性は低めで、短期間の利用や賃貸住宅に多く見られます。
発泡スチロール襖の特徴と注意点
発泡スチロールを芯材に使った襖は、断熱性や防音性に優れているのがメリットです。軽量で扱いやすく、気密性も高いため、冬場の寒さ対策にも役立ちます。ただし、強い衝撃には弱く、凹みやすい点には注意が必要です。
襖と障子の違いとは?

襖とよく比較されるのが障子です。どちらも日本家屋に欠かせない建具ですが、構造や役割にははっきりとした違いがあります。
光・断熱性など建具としての違い
- 襖:光を通さず、空間をしっかり仕切る役割を持ちます。断熱性や遮音性にも優れており、プライベート空間を守る建具です。
- 障子:和紙を通して柔らかい光を取り入れることができるのが最大の特徴。外からの視線を遮りながら採光できる点で優れていますが、断熱性や遮音性は襖より劣ります。
それぞれの使い分けポイント
- 襖は寝室や居間など、仕切りをしっかりと設けたい場所に向いています。特に音や寒さを遮りたい空間で重宝します。
- 障子は日差しを柔らかく取り入れたい和室や、開放感を出したい空間におすすめです。採光性を確保しつつ、和の雰囲気を演出できます。
襖リフォームの方法と選び方

古くなった襖は、見た目の印象を損なうだけでなく、部屋全体の雰囲気にも影響します。リフォームといっても必ずしも大掛かりな工事が必要なわけではなく、DIYで手軽にアレンジする方法から、業者に依頼して本格的に交換する方法までさまざまです。ここでは、予算や目的に合わせた襖リフォームの選択肢をご紹介します。
DIYでリメイクする方法

費用を抑えつつ、自分の好みに合わせてアレンジしたい方には、DIYでの襖リメイクがおすすめです。比較的簡単にできる方法がいくつかあります。
リメイクシートで簡単洋風アレンジ
襖紙の上から貼るタイプのリメイクシートを使えば、和室を洋風テイストに変えることも可能です。木目調やレンガ調などデザインのバリエーションが豊富で、インテリアに合わせたアレンジができます。粘着式で貼るだけなので初心者でも挑戦しやすい反面、空気が入らないよう丁寧な施工が必要です。
引手の交換で雰囲気をチェンジ
襖の印象を大きく左右するのが「引手」です。和風の丸型やモダンなスクエア型、金属製など種類が豊富で、交換するだけで部屋の雰囲気が一新します。引手の取り外しは比較的簡単にできるため、DIY初心者にもおすすめのリフォーム方法です。
業者に依頼するリフォーム方法

耐久性や仕上がりを重視したい場合は、専門の業者に依頼するのが安心です。特に長期間使う予定の住宅や、デザイン性にこだわりたい方にはプロの施工が向いています。
戸襖への交換が人気の理由
近年は、従来の紙張り襖から「戸襖」への交換を希望する方が増えています。戸襖はベニヤ板や合板を芯材にしているため、丈夫で長持ちするのが特徴です。洋室にも馴染みやすく、マンションリフォームでも人気が高まっています。
ieria戸襖など商品選びのポイント
襖の交換では、商品選びも重要なポイントです。たとえば「ieria戸襖」のようにデザイン性と機能性を兼ね備えた製品は、耐久性が高く、現代の住まいにもマッチします。選ぶ際は、予算・デザイン・断熱性・メンテナンスのしやすさなどを比較して検討すると良いでしょう。
襖リフォームの費用と注意点

襖リフォームは見た目を美しく整えるだけでなく、断熱性や遮音性を改善する効果も期待できます。ただし、襖の種類や施工方法によって費用は大きく変わり、さらにマンション特有の制約があるため注意が必要です。ここでは費用の目安とリフォーム時の注意点を解説します。
襖の種類別の張り替え費用相場

襖のリフォーム費用は、種類や施工方法によって幅があります。一般的には以下のような相場が目安です。
本襖、戸襖、ダンボール襖の費用感
- 本襖:5,000〜15,000円/枚程度。伝統的な構造で手間がかかるため費用は高めですが、高級感と耐久性があります。
- 戸襖:4,000〜10,000円/枚程度。合板を芯材にしているため丈夫で、デザインの自由度も高く人気があります。
- ダンボール襖:2,000〜6,000円/枚程度。最も安価で軽量ですが、耐久性は低いため短期間の利用や賃貸物件向きです。
DIYと業者依頼のコスト比較
- DIY:材料費のみで済むため1,000〜3,000円程度/枚で可能。ただし仕上がりの精度は技術に左右されやすいです。
- 業者依頼:1枚あたり5,000円〜15,000円程度。プロの施工により美しく仕上がり、耐久性も確保できます。長く使う予定ならコストをかける価値があります。
リフォーム時に気をつけたいポイント

襖リフォームは費用面だけでなく、施工上の注意点を理解しておくことも重要です。特にマンションでは独自の制約があるため、事前に確認しておきましょう。
マンション特有の施工制限
マンションでは共有部分との兼ね合いから、建具の交換や大規模なリフォームに制限がある場合があります。また、防音・断熱性能を保つ必要があるため、使用できる素材や工法が限られるケースも。管理規約を確認し、必要に応じて管理組合に相談することが大切です。
開閉不良や寸法ミスのリスク回避策
襖は建物のゆがみや湿度変化で動きが悪くなることがあります。リフォーム時に正確な寸法を測らず施工すると、開閉不良や隙間が生じる原因に。DIYの場合は特に注意が必要で、採寸は慎重に行いましょう。業者に依頼する場合も、実績のある施工会社を選ぶことでトラブルを防げます。
デザイン別・最新襖リフォーム事例集

襖は単なる仕切りとしての役割だけでなく、デザイン次第で部屋全体の印象を大きく変えることができます。最近では、和室を現代的にアレンジする「和モダンスタイル」や、洋室へ違和感なく馴染ませるデザイン襖が人気です。ここでは最新の襖リフォーム事例を、スタイル別にご紹介します。
和モダンスタイルにするには?

和室の落ち着きを残しつつ、現代的な雰囲気を取り入れるのが「和モダン」スタイル。伝統的な襖に少し工夫を加えるだけで、洗練された空間に生まれ変わります。
壁紙調・木目調など洋室にも合うデザイン
シンプルな無地の襖紙や、木目調・石目調のデザインを取り入れると、和室でありながら洋室にも馴染むモダンな印象に仕上がります。壁やフローリングの色味と合わせることで統一感が出て、和洋どちらにも対応できるスタイルに。
和室らしさを残したモダンな選び方
伝統的な和柄をベースにしながら、色味をモノトーンやグレー系にすることで現代的な印象を演出できます。例えば、麻の葉や市松模様を取り入れつつ落ち着いた配色にすることで、和の趣を感じさせつつ都会的な雰囲気が出せます。
洋室化リフォームにおすすめの襖

リビングや洋間とつながる和室では、従来の襖を「洋室に合う建具」にリフォームするケースが増えています。戸襖や機能性の高い製品を選ぶことで、使いやすさとデザイン性を両立できます。
片開き戸・引き戸タイプの戸襖活用法
従来の襖を戸襖に交換し、片開き戸や引き戸として活用する方法は、洋室化リフォームに最適です。木目調や単色の戸襖なら、リビングのドアや収納扉と馴染みやすく、統一感のある空間を作れます。開閉がスムーズで耐久性も高く、使い勝手の良さが魅力です。
DAIKEN「ieria戸襖」の活用事例
最新のリフォーム事例では、DAIKENの「ieria戸襖」が選ばれることが増えています。デザインバリエーションが豊富で、和室から洋室まで幅広く対応可能。たとえば、和室をワークスペースにリフォームする際に、ホワイト系の戸襖を採用すると、デスクや家具と調和し、清潔感のある空間に仕上がります。また、リビングと隣接する和室を仕切る場合でも、ナチュラルな木目調を選べば違和感なくつながります。
東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

マンションリフォームは、戸建てとは異なるルールや制限があるため、地域特性や管理規約に精通した施工会社に依頼することが大切です。ベータは東海エリアに根ざし、数多くのマンションリフォームを手掛けてきた実績があります。
「和室を洋室に変えたい」「最新設備でキッチンを快適にしたい」「お風呂や洗面所を広くしたい」など、お客様のご要望に合わせて最適なプランをご提案いたします。デザイン性はもちろん、費用や工期のご相談にも柔軟に対応し、安心してリフォームを進めていただける体制を整えています。
東海エリアでマンションリフォームをお考えなら、ぜひベータにお任せください!地域密着の強みを活かし、快適で暮らしやすい住まいづくりをお手伝いします。
まとめ

襖は種類や構造によって特徴が大きく異なり、選び方やリフォーム方法次第で住まいの快適さやデザイン性が大きく変わります。DIYで手軽にリメイクする方法から、業者に依頼して戸襖に交換する本格的なリフォームまで、目的や予算に応じてさまざまな選択肢があります。
また、費用相場やマンション特有の施工制限を理解しておくことで、余計なトラブルを避け、安心してリフォームを進められます。さらに、和モダンや洋室化など最新のデザイン事例を参考にすれば、理想の空間づくりがより具体的にイメージできるでしょう。
襖リフォームを検討されている方は、ぜひ本記事を参考にご自身に合った方法を見つけてみてください。東海エリアでの施工をご希望の方は、地域に根差したリフォーム会社「ベータ」にお気軽にご相談ください。