マンションの和室リフォームでフローリング化!費用と注意点を徹底解説

マンションにある和室を、「もっと使いやすく・おしゃれに変えたい」と考える方は多いのではないでしょうか。最近では、畳を撤去してフローリングに張り替える「和室の洋室化リフォーム」が人気です。ライフスタイルの変化や家具配置のしやすさ、掃除のしやすさなど、多くのメリットがある一方で、費用や防音・段差といった注意点も見逃せません。
本記事では、マンションの和室をフローリングにリフォームする際の費用相場、工事内容、注意すべきポイントを徹底解説します。失敗しないリフォームのコツを押さえて、快適でスタイリッシュな空間づくりを実現しましょう!
目次
和室からフローリングへのリフォーム費用と工事内容

和室をフローリングにリフォームすることで、現代的でスタイリッシュな空間に生まれ変わります。畳のメンテナンスが不要になり、掃除のしやすさや家具の配置の自由度も大きく向上します。
しかし、床の構造や使用する素材によって費用や工事内容は大きく変わるため、あらかじめ種類ごとの特徴を理解しておくことが大切です。ここでは、主な工法と費用の目安を紹介します。
畳をフローリングに張り替える費用の目安
一般的に、6畳の和室をフローリングに張り替える場合の費用は10万〜25万円程度が目安です。使用するフローリング材の種類や、防音・断熱などの追加工事の有無によって変動します。
単層フローリング|無垢材の質感と高級感が魅力
単層フローリング(無垢フローリング)は、天然木を一枚板で加工した贅沢な素材です。木目の美しさや肌触りの良さが魅力で、経年変化を楽しむこともできます。
費用はやや高く、1㎡あたり1.5万〜3万円程度が目安です。調湿性に優れている一方で、湿度変化による反りやすさに注意が必要です。
複合フローリング|遮音性に優れコスパが高い
複合フローリングは、合板の上に化粧単板を貼り合わせたタイプで、遮音性・耐久性・コストのバランスに優れた素材です。
マンションリフォームでは、LL-45などの遮音等級をクリアした防音フローリングが選ばれることが多く、1㎡あたり1万〜2万円前後が目安です。
表面仕上げによって質感や色味も豊富に選べるため、和室の雰囲気を残しつつモダンに仕上げることも可能です。
クッションフロアを使った手軽なリフォーム

「大掛かりな工事は避けたい」「費用をできるだけ抑えたい」という場合は、クッションフロアを使った簡易リフォームがおすすめです。柔らかく足触りが良い素材で、木目調のデザインも豊富に揃っています。
畳の上から施工できる低コストリフォーム
クッションフロアは厚みが薄いため、畳を撤去せずその上から施工できる場合もあります。工期が短く、6畳程度なら5万〜10万円ほどで完了するケースもあります。
ただし、畳の状態が悪い場合や段差調整が必要な場合は、下地の補修費が追加になることがあります。
湿気やカビへの対策が必要
畳の上に直接施工する場合、湿気やカビの発生リスクに注意が必要です。特にマンションの1階や北側の部屋では、防湿シートの施工や床下換気対策を行うと安心です。
また、長く快適に使うためには、定期的な換気と除湿の管理も大切です。
和室から洋室に変える際に必要なその他の工事

和室を洋室へリフォームする場合、床のフローリング化だけでなく、壁・天井・建具などの内装全体を洋室仕様に変更する工事が必要になることがあります。
特に、和室特有の「真壁構造」や「ふすま・押入れ」などをそのままにすると、和風の印象が残ってしまうため、理想の洋室に仕上げるためには細部のリフォームも大切です。ここでは、代表的な工事内容と費用の目安を紹介します。
壁・天井のリフォームで洋室仕様に変更
和室の壁や天井は、砂壁や聚楽壁(じゅらくかべ)などの自然素材が多く、洋室の雰囲気とは異なります。これをクロス貼り仕上げに変えることで、一気に明るくモダンな印象にできます。
クロス貼りで明るい印象に
既存の砂壁や繊維壁の上に下地処理を施し、ビニールクロスや布クロスを貼るリフォームが一般的です。
費用は6畳の部屋で約5万〜10万円前後が目安で、下地の状態や天井の張り替え有無によって変動します。
白やベージュ系のクロスを選ぶと、光を反射して部屋全体が広く感じられる効果があります。
真壁から大壁に変える場合の追加費用
和室は柱が見える「真壁構造」が多いのに対し、洋室は柱を壁で覆う「大壁構造」が一般的です。真壁を大壁に変更すると、フラットでスタイリッシュな印象に仕上がります。
ただし、柱を覆うための木下地やボード施工が必要になるため、6畳あたり10万〜20万円程度の追加費用が発生する場合があります。見た目を洋室化したい場合には検討したいポイントです。
押入れやふすまの洋室化リフォーム

和室の特徴でもある「押入れ」や「ふすま」は、洋室の雰囲気に合わせてクローゼットや洋風建具へ変更することで、より自然な仕上がりになります。収納の使い勝手も向上するため、実用面でも大きなメリットがあります。
押入れをクローゼットに変更する費用とポイント
押入れは奥行きが深く、高さも中段で仕切られているのが一般的です。これをハンガーパイプ付きのクローゼットにリフォームする場合、費用は約8万〜15万円前後が目安です。
中段や枕棚を撤去し、洋服を掛けられる高さを確保することで、使いやすい収納になります。扉を折れ戸や開き戸に変えると、見た目もより洋室らしくなります。
ふすまを洋風の引き戸やドアに変更する方法
ふすまをそのまま使うと和の印象が残るため、洋風の引き戸や開き戸に交換することで統一感が生まれます。
建具の交換費用は、1枚あたり3万〜8万円程度が目安で、枠のサイズ調整やレール交換が必要な場合は追加費用が発生します。
最近では、木目調やホワイト系のデザインドアも人気で、インテリアに合わせたコーディネートが可能です。
マンションで和室をフローリングに変える際の注意点

マンションで和室をフローリングにリフォームする際は、戸建てとは異なる制約やルールに注意が必要です。特に、管理規約による遮音性能の基準や、床の構造に関する制限を守らなければ、近隣トラブルや工事の差し戻しにつながることもあります。
ここでは、マンション特有の注意点と、快適な仕上がりにするためのポイントを解説します。
管理規約の確認と遮音等級の遵守
マンションでは、上下階の騒音トラブルを防ぐために管理規約でフローリング材の遮音等級を指定している場合がほとんどです。工事前には、必ず管理組合に内容を確認しましょう。
遮音性能LL-45・LL-40以上の床材を選ぶ
一般的なマンションでは、「LL-45」または「LL-40」以上の遮音等級を満たす防音フローリングが推奨または義務付けられています。
LL-45は「やや聞こえるレベル」、LL-40は「ほとんど聞こえないレベル」とされ、生活音を大幅に軽減できます。
特に上階に位置する住戸では、遮音マット付きの複合フローリングを選ぶと安心です。
管理組合への申請と承認が必要
多くのマンションでは、リフォーム前に「工事申請書」と「使用建材の仕様書」などを管理組合へ提出する必要があります。
遮音等級や施工方法、工期などの内容を確認のうえ承認を受けないと、工事が認められない場合もあるため注意が必要です。
スムーズに進めるためには、実績のあるリフォーム会社に相談し、申請書類を一括で代行してもらうのもおすすめです。
下地構造の違いと断熱対策

和室からフローリングに変更する場合、畳を撤去すると下地構造の高さや断熱性の問題が生じることがあります。見た目を整えるだけでなく、快適性と安全性を確保する施工が重要です。
畳の厚さとフローリングの段差解消工事
畳は厚さが約5cmほどあるため、そのままフローリングを張ると段差ができるケースがあります。
この段差を解消するには、合板を使って高さを調整する「嵩上げ工事」を行います。
また、廊下や隣室との床の高さを揃えることで、つまずき防止や見た目の一体感も得られます。
床冷えを防ぐ断熱材の追加
畳はもともと断熱性が高いため、フローリングに変えると冬場に床冷えを感じやすくなることがあります。
そのため、リフォーム時に断熱材や遮音マットを下地に組み込むことで、快適な温度環境を維持できます。
特に1階住戸や北向きの部屋では、断熱材の有無が快適性を大きく左右するため、施工前にしっかり検討しておくことが大切です。
和室フローリングリフォームのメリット・デメリット

和室をフローリングにリフォームすることで、デザイン性・利便性・衛生面のすべてが向上します。
一方で、施工コストや遮音・断熱の問題など、注意すべき点も存在します。
ここでは、和室からフローリングに変える際のメリットとデメリットをそれぞれ詳しく解説します。
メリット|見た目・使い勝手・清潔感の向上

和室をフローリングに変える最大の魅力は、見た目のモダン化とメンテナンス性の高さです。洋風インテリアとの相性も良く、ライフスタイルに合わせた自由な空間づくりが可能になります。
掃除がしやすくダニやカビが発生しにくい
畳は湿気を吸いやすく、ダニやカビが発生しやすい素材ですが、フローリングに変えることでこの問題を大きく軽減できます。
掃除機やモップがけもスムーズにできるため、日常の掃除が簡単になり、清潔な空間を維持しやすいのが魅力です。
また、ペットを飼っている家庭でも、毛や汚れの掃除がしやすく臭いが残りにくいという利点があります。
家具の配置が自由で使いやすい空間に
畳の上では、重たい家具を置くと跡が残ることがありますが、フローリングなら家具のレイアウトを自由に変更可能です。
ベッドやソファ、デスクなどの洋家具とも相性が良く、暮らしのスタイルに合わせた柔軟な使い方ができます。
また、敷物を使わずともスッキリした印象になるため、開放感のあるインテリア演出がしやすい点もメリットです。
デメリット|コスト・遮音・寒さ対策の必要性

一方で、フローリング化には初期費用や快適性の維持に関するデメリットもあります。特にマンションや寒冷地では、施工方法や素材選びを慎重に行うことが重要です。
工事費用と時間がかかる
畳の撤去や下地補修、防音施工などが必要になるため、6畳の部屋で10万〜25万円程度の費用がかかります。
また、床下の高さ調整や管理組合への申請が必要な場合もあり、施工完了までに数日〜1週間程度かかることもあります。
簡易的なクッションフロア施工に比べると手間はかかりますが、耐久性やデザイン性の高さを重視するなら投資する価値があります。
断熱・防音対策を怠ると快適性が下がる
畳はもともと断熱性・遮音性に優れた素材のため、フローリングに変えると冬場の冷えや足音の響きが気になることがあります。
そのため、防音フローリングや断熱材の導入を同時に行うのがおすすめです。
これらを適切に施工することで、見た目だけでなく快適性も維持したリフォームが実現します。
フローリング材の選び方とおすすめタイプ

和室をフローリングにリフォームする際、どんな床材を選ぶかで快適性・静音性・デザイン性が大きく変わります。
特にマンションでは、遮音性能や管理規約への適合が求められるため、見た目だけでなく機能性にも注目することが大切です。
ここでは、マンションリフォームに最適なフローリング材の選び方と、人気のタイプをご紹介します。
遮音フローリングを選ぶポイント
マンションでフローリング化を行う場合、遮音性能の等級(LL値)を満たす製品を選ぶ必要があります。下階への生活音を防ぎつつ、見た目や耐久性も兼ね備えたものを選びましょう。
管理規約に適合した等級を確認
マンションでは、「LL-45」または「LL-40」以上の遮音フローリングが推奨されるケースが多く見られます。
LL値とは、床に物を落としたときの軽量床衝撃音の遮音性能を示す指標で、数字が小さいほど遮音効果が高いことを意味します。
工事を始める前に、管理規約で指定されている等級を必ず確認し、該当する製品を選ぶことが重要です。
表面仕上げとメンテナンス性も考慮
遮音性能だけでなく、表面の仕上げやお手入れのしやすさも選定時のポイントです。
光沢のあるウレタン塗装仕上げは傷がつきにくく掃除が簡単で、つや消し仕上げは落ち着いた高級感を演出します。
また、ワックス不要タイプを選ぶと、日常のメンテナンス負担を大幅に軽減できます。
機能性フローリングで快適性アップ

最近では、デザインだけでなく生活スタイルに合わせた高機能フローリングも多く登場しています。
小さなお子さまやペットのいる家庭、寒さが気になるマンション住戸など、ライフスタイルに合った機能を選ぶことが快適さにつながります。
防音・防滑・床暖対応など機能で選ぶ
防音タイプは、歩行音や椅子の引きずり音を軽減できるため、マンションの上下階トラブル防止に効果的です。
さらに、防滑(すべりにくい)タイプは高齢者や子どもにも安心で、床暖房対応フローリングは冬場の冷えを防ぎ、1年中快適に過ごせます。
これらの機能を組み合わせた多層構造の製品もあり、快適性と安全性を両立したリフォームが可能です。
ペット・子ども向けの耐傷性素材も人気
ペットや小さな子どもがいる家庭では、傷や汚れに強い耐傷性フローリングが人気です。
表面に特殊コーティングを施したタイプなら、爪跡やおもちゃの擦れにも強く、美しさを長く保てます。
また、抗菌・防臭機能を備えた製品もあり、衛生面にも配慮した空間づくりが実現できます。
東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

東海エリアでマンションのリフォームをお考えなら、地域密着型のリフォーム専門店「ベータ」にぜひお任せください。
名古屋市を中心に、愛知・岐阜・三重エリアで多数の施工実績を持ち、マンション特有の構造・管理規約・遮音基準などを熟知したプロが対応いたします。
ベータでは、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案し、デザイン性・機能性・コストバランスを考慮した施工を行っています。
「和室を洋室に変えたい」「古い設備を一新したい」「防音や断熱にもこだわりたい」など、さまざまなご要望に柔軟に対応可能です。
また、現地調査・お見積りは無料で行っており、管理組合への申請サポートや工事中の近隣配慮も徹底。
リフォーム初心者の方でも安心してご相談いただけます。
東海エリアでのマンションリフォームは、信頼と実績のベータにご相談ください。
理想の住まいを、確かな技術と丁寧な対応で実現いたします!
まとめ

和室をフローリングへリフォームすることで、見た目の印象が一新し、使い勝手や清潔感が大きく向上します。
ただし、マンションでは管理規約・遮音等級・断熱対策などのルールや技術的なポイントをしっかり押さえることが大切です。
費用を抑えたい場合はクッションフロア施工、質感や耐久性を重視するなら複合・無垢フローリングなど、目的に合わせた素材選びがリフォーム成功のカギとなります。
また、押入れやふすまの洋室化、壁・天井のリフォームを併せて行うことで、統一感のある快適な空間が完成します。
東海エリアでマンションの和室リフォームをご検討中の方は、経験豊富なベータにご相談ください。
お客様の暮らし方に合わせた最適なプランで、理想の洋室リフォームを実現いたします!