ジプトーンとは?ジプトーンのメリット・デメリットを徹底解説!
目次
ジプトーンとは?

会社やオフィス、学校の天井を見上げると、小さな穴がたくさん空いた白い板を目にすることがあるかもしれません。
それこそが、今回ご紹介する「ジプトーン」です。
ジプトーンは、化粧石膏ボードという建築材料の一種で、主に建物の天井や壁の内装材として使われています。
この記事では、そんなジプトーンについて、種類や特徴、メリット・デメリット、施工方法まで、あらゆる角度から徹底解説していきます。
ジプトーンの定義と概要
ジプトーンとは、吉野石膏株式会社の商品名である化粧石膏ボードの一種で、トラバーチン模様の洋風天井材です。
事務所や店舗、学校、病院などの天井に広く使用されています。
石膏を主成分とし、表面に特殊な加工を施すことで、意匠性や機能性を持たせています。
天井材の種類と特徴
天井材には様々な種類がありますが、代表的なものとしては以下が挙げられます。
- ジプトーン: 石膏ボードを基材とし、表面に意匠性のある加工を施した天井材です。
- 石膏ボード: 石膏を主成分としたボードで、壁や天井の下地材として使用されます。
- クロス: 壁紙とも呼ばれ、壁や天井の表面に貼る仕上げ材です。
- ケイカル板: 珪酸カルシウムを主成分としたボードで、耐火性、耐湿性に優れています。
- 木材: 木材を加工して天井材として使用することもあります。
各素材にはそれぞれ特徴があり、建物の用途やデザイン、予算などに応じて適切な素材が選ばれます。
ジプトーンが選ばれる理由
数ある天井材の中で、ジプトーンが選ばれる理由としては、以下の点が挙げられます。
- 意匠性: 豊富なデザインとカラーバリエーションがあり、様々な空間に合わせやすい
- 施工性: 軽量で加工しやすく、DIYでも施工しやすい
- 価格: 比較的安価で導入しやすい
- 機能性: 遮音性、吸音性、調湿性など、快適な空間作りに貢献する機能を持つ
- 耐久性: メンテナンスしやすく、長く使用できる
これらの理由から、ジプトーンは住宅をはじめ、オフィスや店舗など幅広い建物で採用されています。
ジプトーンのメリット

ジプトーンは、その機能性や施工性、デザイン性など、多くのメリットから様々な建物で採用されています。
具体的にどのような点が優れているのか、詳しく見ていきましょう。
デザイン性
ジプトーンの最大の魅力の一つは、デザイン性の高さです。
シンプルなものから、凹凸のあるもの、模様が施されたものまで、豊富なデザインとカラーバリエーションがあります。
和風、洋風、モダンなど、どんな空間にも合わせやすく、理想の空間作りに貢献します。
施工性
ジプトーンは、軽量で加工がしやすいため、DIYでも比較的簡単に施工することができます。
専門業者に依頼するよりも費用を抑えることができるため、DIY好きの方には嬉しいポイントです。
価格
ジプトーンは、他の天井材と比較して比較的安価に導入することができます。
コストを抑えながら、おしゃれで機能的な天井を実現できるため、多くの人に選ばれています。
機能性
ジプトーンには、遮音性、吸音性、調湿性など、快適な空間作りに役立つ機能が備わっています。
- 遮音性: 音漏れを軽減し、プライバシーを守ります。
- 吸音性: 音の反響を抑え、快適な音環境を作ります。
- 調湿性: 室内の湿度を調整し、快適な空間を保ちます。
耐久性
ジプトーンは、耐久性が高く、メンテナンスがしやすいのも特徴です。
汚れても拭き取るだけで綺麗になるため、長く使用することができます。
ジプトーンのデメリット

優れた点が多いジプトーンですが、使用するにあたって注意しておきたいデメリットもいくつか存在します。
強い衝撃に弱い
ジプトーンは石膏ボードを基材としているため、強い衝撃に弱いという側面があります。
物をぶつけたり、誤って強い力を加えてしまうと、割れたり欠けたりする可能性があります。
特に、小さなお子さんやペットがいる家庭では注意が必要です。
湿気に弱い
ジプトーンは湿気に弱い性質があります。
湿気の多い場所や水漏れが発生しやすい場所では、カビが発生したり、変形したりする可能性があります。
浴室や洗面所など、湿度が高い場所での使用は避けるべきでしょう。
単調なデザインが多い
ジプトーンのデザインは、比較的単調なものが多い傾向があります。
個性的なデザインや凝った装飾を求める方には、物足りないと感じるかもしれません。
汚れが落ちにくい場合がある
ジプトーンの表面には小さな穴が無数に空いているため、埃や汚れが溜まりやすいというデメリットがあります。
また、一度付着した汚れは落ちにくい場合もあり、定期的なメンテナンスが必要です。
ジプトーンの種類

ジプトーンは、様々な種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。
ここでは、代表的なジプトーンの種類について解説します。
石膏ボードの種類と特徴
ジプトーンは、石膏ボードを基材としています。 石膏ボードには、主に以下の3種類があります。
- 普通石膏ボード: 最も一般的な石膏ボードで、壁や天井の下地材として使用されます。
- 強化石膏ボード: 普通石膏ボードよりも強度が高く、耐火性や遮音性に優れています。
- 防水石膏ボード: 湿気に強く、浴室や洗面所など、水回りの壁や天井に使用されます。
ジプトーンの種類を選ぶ際には、使用場所や用途に合わせて適切な石膏ボードを選ぶことが重要です。
ジプトーンの表面仕上げ
ジプトーンの表面仕上げには、主に以下の種類があります。
- トラバーチン模様: 天然石のトラバーチンに似た模様で、凹凸があり、陰影が美しい仕上がりです。
- 星柄模様: 星のような模様が特徴で、明るく開放的な空間を演出します。
- 平滑模様: 表面が滑らかで、シンプルな印象の仕上がりです。
- その他: 木目調や抽象柄など、様々なデザインがあります。
表面仕上げの種類によって、空間の雰囲気が大きく変わります。 好みのデザインや、空間の用途に合わせて選びましょう。
ジプトーンのサイズと規格
ジプトーンのサイズは、厚み、幅、長さなどがあります。
- 厚み: 一般的に9.5mm、12.5mmなどがあります。
- 幅: 一般的に910mm、1820mmなどがあります。
- 長さ: 一般的に1820mm、2420mm、3030mmなどがあります。
ジプトーンのサイズを選ぶ際には、施工場所の寸法やデザインに合わせて、 適切なサイズを選ぶ必要があります。
また、ジプトーンには様々な規格があります。 JIS規格やメーカー独自の規格などがあり、それぞれ性能や品質が異なります。 規格を確認し、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
ジプトーンの施工方法

ジプトーンの施工方法には、DIYで行う方法と業者に依頼する方法があります。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
DIYでの施工手順
DIYでジプトーンを施工する手順は、以下の通りです。
材料の準備
- ジプトーン
- 軽量鉄骨下地材
- 石膏ボード用ビス
- 接着剤
- その他 (カッター、スケール、ドライバー、水平器など)
下地準備
- 天井の寸法を測り、下地材を配置する位置を決める。
- 軽量鉄骨下地材をビスで固定する。
- 必要に応じて、石膏ボードを下地材に固定する。
ジプトーンのカット
- ジプトーンを必要なサイズにカットする。
- カットする際は、カッターやジプトーン専用のカッターを使用する。
ジプトーンの貼り付け
- 接着剤を塗布し、ジプトーンを下地に貼り付ける。
- ビスで固定する。
仕上げ
- 隙間やビス穴をパテで埋める。
- 必要に応じて、塗装やクロス貼りを行う。
DIYで施工する際の注意点
- 安全に注意して作業を行う。
- 正確な寸法を測り、丁寧に作業を行う。
- わからない場合は、専門家に相談する。
業者に依頼する場合の注意点
業者に依頼する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 複数の業者から見積もりを取る:費用や施工期間を比較する。
- 実績のある業者を選ぶ:施工事例や口コミなどを確認する。
- 契約内容をしっかり確認する:費用、施工期間、保証などを確認する。
施工費用の相場
ジプトーンの施工費用は、施工面積や業者によって異なります。
DIYで行う場合は材料費のみで済みますが、業者に依頼する場合は施工費が加算されます。
費用相場の目安
・DIYの場合: 材料費のみ (数千円~数万円)
・業者に依頼する場合: 1平方メートルあたり数千円~1万円程度
正確な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
まとめ

この記事では、ジプトーンの定義や種類、メリット・デメリット、施工方法について解説しました。
最後に、ジプトーンのメリット・デメリットを再確認しましょう。
メリット
- デザイン性:豊富なデザインとカラーバリエーション
- 施工性:DIYでも施工しやすい
- 価格:比較的安価で導入しやすい
- 機能性:遮音性、吸音性、調湿性
- 耐久性:メンテナンスのしやすさ
デメリット
- メンテナンス:汚れが落ちにくい場合がある
- 衝撃:強い衝撃に弱い
- 湿度:湿気に弱い
- デザイン:単調なデザインが多い
ジプトーンは、優れた機能性とデザイン性を兼ね備えた天井材です。 しかし、デメリットも存在するため、使用する場所や用途に合わせて適切な種類を選び、 適切なメンテナンスを行うことが大切です。
この記事が、みなさまのジプトーンに関する情報収集の一助となれば幸いです。
ジプトーンに関してご不明な点等ございましたら、お気軽に株式会社ベータまでお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。