マンションの浴室リフォーム|在来工法を快適空間に!

マンションの浴室は築年数とともに劣化が進み、特に在来工法でつくられた浴室は寒さ・カビ・水漏れのリスクが目立ちやすくなります。デザイン性が高い一方で、使い勝手やメンテナンス性に課題を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで注目されるのが、在来工法浴室を快適な空間に生まれ変わらせるリフォームです。ユニットバスへの交換や在来工法での再構築、ハーフユニットなど、選択肢は豊富にあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
本記事では、マンションでの浴室リフォームを検討している方に向けて、工法別の特徴や費用、工期、注意点を分かりやすく解説します。理想のバスルームを実現するためのヒントを、ぜひ参考にしてください!
目次
在来工法の浴室とは?特徴と問題点を解説

在来工法の浴室とは、床や壁をコンクリートやモルタルで下地を作り、タイルや石材を貼って仕上げる昔ながらの工法です。現在主流のユニットバスと比べて、自由度が高い一方でメンテナンスや耐久性に課題があります。マンションでも一定の築年数を経た物件には多く残っているため、リフォームを検討する際に知っておくべき知識といえるでしょう。
在来工法浴室の構造と特徴とは?

在来工法の基本構造と築年数の傾向
在来工法の浴室は、コンクリートやモルタルで下地を形成し、その上からタイルや天然石を仕上げ材として施工します。防水処理を現場ごとに行うため、施工品質によって耐久性に差が出やすいのが特徴です。
築30年以上のマンションや戸建て住宅では、この在来工法が多く採用されており、リフォームのタイミングを迎えているケースが少なくありません。
マンションでも多く見られる理由
ユニットバスが普及する以前は、デザイン性や広さを確保しやすい在来工法が主流でした。そのため、1970~1990年代に建築されたマンションには、在来工法の浴室が多く残っています。現在でも一部の高級マンションや注文住宅では、独自性を重視して在来工法が採用されることもあります。
在来浴室のメリット・デメリット

自由設計・デザインの良さ
在来工法の最大の魅力は、自由な設計が可能な点です。タイルや天然石、木材など多様な素材を選べるため、オリジナリティの高い浴室を実現できます。広さの調整もしやすく、ホテルライクな空間や和風の趣を出すことも可能です。
寒さ・劣化・清掃性の課題
一方で、在来工法にはいくつかの問題点もあります。
- タイル張りのため冬場は浴室が冷えやすい
- 防水層や目地の劣化により、水漏れやカビのリスクが高い
- ユニットバスに比べて清掃やメンテナンスの手間がかかる
これらの理由から、築年数の経った在来浴室では、ユニットバスへのリフォームが検討されることが多いのです。
リフォームの選択肢|タイプ別に比較

在来工法の浴室をリフォームする場合、ユニットバスへの交換だけでなく、在来工法を活かす方法やハーフユニットなど複数の選択肢があります。それぞれの特徴や費用、工期を比較し、自分のライフスタイルや予算に合った方法を選ぶことが大切です。
ユニットバスへのリフォーム

費用・工期・施工のポイント
ユニットバスは工場であらかじめパーツを製造し、現場で組み立てる方式です。工期はおおよそ1週間前後と短く、施工精度も安定しています。費用は一般的に80万~150万円程度が目安で、浴室の広さやグレードによって変わります。
断熱・防水・清掃性の向上効果
ユニットバスは、防水性・断熱性に優れ、清掃も容易です。壁や床の継ぎ目が少なく、カビや水漏れのリスクを大幅に軽減できます。長期的に見てもメンテナンスコストを抑えやすい点が大きなメリットです。
在来工法で再構築するケース

こだわりデザイン・檜風呂も可能
在来工法を活かしてリフォームする場合、自由設計が可能です。天然石や檜を使った浴槽、ホテルライクな広々空間など、こだわりを反映した浴室を実現できます。特にデザイン性や高級感を求める方に選ばれる傾向があります。
費用・工期・注意すべき点
一方で、費用は150万~300万円以上になることも珍しくなく、工期も2週間以上かかることがあります。また、防水施工の品質に左右されるため、信頼できる施工業者の選定が必須です。
ハーフユニットバスという選択肢

防水性アップ+デザイン性も確保
ハーフユニットバスは、下半分(浴槽・床・下部壁面)をユニット化し、上部は自由設計できる工法です。防水性とデザイン性の両立が可能で、木材やタイルを活かしながら安心感も確保できます。
費用対効果と工期のバランス
費用は100万~180万円程度が目安で、在来工法より割安ながら、ユニットバスよりは高額になるケースが多いです。工期は1週間~10日程度で済むことが多く、デザイン性と機能性のバランスを求める方に適しています。
ユニットバス風仕上げの低予算リフォーム

パネル仕上げによる見た目改善
既存の浴室を解体せず、壁に防水パネルを施工するなどしてユニットバス風に仕上げる低予算リフォームもあります。見た目を一新でき、費用は30万~80万円程度と比較的リーズナブルです。
注意点とリスクも理解しておこう
ただし、防水性や断熱性は本格的なユニットバスほどではなく、根本的な劣化や水漏れを防げるわけではない点に注意が必要です。応急的な改善や短期間の住まい向けの方法と考えるとよいでしょう。
在来工法浴室リフォームの費用と工期の目安

在来工法の浴室をリフォームする際には、どの工法を選ぶかによって費用も工期も大きく変わるのが特徴です。ユニットバスに交換するのか、在来工法で再構築するのか、あるいはハーフユニットを選ぶのかで予算や工事のスケジュールが異なるため、事前に目安を把握しておくことが大切です。
リフォーム費用の相場感

工法別の価格帯を比較
浴室リフォームにかかる費用は、工法ごとに次のような目安があります。
- ユニットバスリフォーム:80万~150万円程度
- 在来工法での再構築:150万~300万円以上
- ハーフユニットバス:100万~180万円程度
- 低予算のパネル仕上げリフォーム:30万~80万円程度
一般的には、工場製品を組み立てるユニットバスがもっともコストを抑えやすい一方で、在来工法は素材やデザインにこだわるほど高額になりやすい傾向があります。
ユニットバス・在来・ハーフの違い
ユニットバスは防水・断熱性能が標準化されており、長期的な維持費も抑えられるのがメリットです。
在来工法は自由設計が可能ですが、防水施工や素材のメンテナンスに費用がかかりやすい点に注意が必要です。
ハーフユニットは両者の中間的な位置づけで、デザインと防水性のバランスを取りたい方に向いている選択肢です。
工期と工程のスケジュール感

事前調査・解体・施工の流れ
浴室リフォームは大きく分けて以下の流れで進みます。
- 事前調査・打ち合わせ(1週間程度)
現地調査やプラン決定、見積もり調整など。 - 既存浴室の解体(2~3日)
在来工法の場合、コンクリートやタイルの撤去に時間がかかることもあります。 - 防水工事・下地工事(3~5日)
在来工法では特に重要で、施工品質を左右します。 - 新浴室の施工・仕上げ(3~7日)
ユニットバスなら短期間、在来工法ならさらに日数が必要です。
全体として、ユニットバスは1週間前後、在来工法は2~3週間かかるケースが一般的です。
トラブル時の遅延リスクとは?
浴室リフォームでは、想定外の劣化や配管トラブルが発見されることがあります。例えば、下地の腐食や給排水管の老朽化が見つかると、追加補修により数日~1週間程度工期が延びる可能性があります。
そのため、スケジュールを立てる際には余裕を持った日程と予算の確保が重要です。
在来浴室リフォームで後悔しないための注意点

在来工法の浴室は、自由度の高さが魅力ですが、施工時のリスクや見落としやすいポイントが多いのも事実です。解体後に初めて判明する劣化や、設計段階で配慮すべき窓・換気・段差といった細部を見落とすと、想定外の追加費用や使い勝手の悪さにつながります。ここでは、後悔しないために押さえておくべき注意点を解説します。
解体後にわかる隠れた劣化と追加工事
腐食・シロアリなどのリスクに注意
在来工法の浴室では、防水層やタイルの劣化によって長年にわたり水がしみ込み、土台や下地の木材が腐食しているケースがあります。さらに湿気を好むシロアリ被害が見つかることも少なくありません。こうした劣化は解体しないと分からず、追加工事が必要になる可能性が高いです。
予算とスケジュールの余裕が必要
隠れた劣化が発見された場合、追加費用が数十万円単位で発生することもあります。また、補修により工期が延び、予定していた入居日や生活スケジュールに影響することもあります。後悔しないためには、最初から予算と日程に余裕を持たせて計画することが大切です。
窓・換気・段差など細部にも配慮を
窓の位置・大きさによる制限とは?
在来浴室では窓が設けられているケースが多く、リフォーム時に窓の位置や大きさが新しい浴槽や壁パネルの設計に影響します。場合によっては窓を小さくする、位置を調整するなどの工事が必要になるため、早い段階で設計に反映しておくことが重要です。
段差解消やバリアフリー化の提案
古い在来浴室には、脱衣所との間に段差があるケースが多く見られます。段差は転倒リスクにつながるため、リフォーム時には可能な限り解消し、将来を見据えてバリアフリー化を検討するのがおすすめです。出入り口の幅や扉の開き方なども合わせて配慮すると、長く安心して使える浴室になります。
マンションでの施工ならではの制約と対処法

マンションの浴室リフォームでは、戸建てとは異なる管理規約や施工条件の制約があります。さらに、限られたスペースに合うユニットバスを選ぶ工夫も必要です。ここでは、マンションリフォームで特に注意したいポイントとその対処法を解説します。
管理規約と事前申請の重要性

音・振動・時間制限の確認
マンションでは、工事に伴う騒音・振動・工事可能時間の制限が定められていることが多いです。例えば「平日9時〜17時のみ施工可能」「土日工事不可」といった条件があり、リフォームスケジュールに直結します。事前に管理組合へ確認し、近隣トラブルを避ける配慮が欠かせません。
申請書類・承認手順の流れ
工事を行う際は、管理組合や管理会社に対して工事申請書や施工図面、施工業者の資格証明書などを提出し、承認を得る必要があります。承認までに1〜2週間かかることもあるため、余裕を持ったスケジュール管理が重要です。申請を怠ると工事が中断されるリスクがあるため、リフォーム会社と連携して正しい手続きを進めましょう。
狭小スペースに合うユニットバスの選び方

サイズ調整できるメーカーの紹介
マンションの浴室は間取りや梁の位置によって規格サイズが収まらないケースがあります。その場合、サイズオーダーやリサイズ対応が可能なユニットバスメーカーを選ぶのがおすすめです。空間を有効に使いながら、快適な浴室を実現できます。
LIXIL・TOTO・タカラの特徴比較
代表的なメーカーには次のような特徴があります。
- LIXIL:デザインバリエーションが豊富。省スペース対応のモデルも揃う。
- TOTO:断熱・清掃性に優れた機能が充実。マンション用サイズも多数展開。
- タカラスタンダード:ホーロー素材を採用し、耐久性と清掃性に強み。変形空間にも柔軟に対応可能。
いずれもマンション向けのラインアップを持っていますが、「デザイン性重視ならLIXIL」「機能性重視ならTOTO」「耐久性と特殊空間対応ならタカラ」といった基準で選ぶと分かりやすいでしょう。
東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

マンションの浴室リフォームは、建物の構造や管理規約による制約が多く、経験豊富な専門業者に依頼することが成功のカギとなります。
私たち ベータ は、東海エリア(名古屋・愛知・岐阜・三重)を中心に、数多くのマンションリフォームを手がけてきました。地域特有の建物事情や管理規約に精通しているため、スムーズで安心できるリフォームの実現をお約束します。
- 在来工法からユニットバスへの交換
- 狭小スペース対応のプラン提案
- バリアフリーや断熱改修などの快適性向上リフォーム
お客様のご要望に合わせた最適なプランをご提案し、費用の見える化と丁寧な施工管理で、満足度の高い仕上がりを提供いたします。
「リフォームの費用感を知りたい」「自分のマンションでも工事できる?」など、小さな疑問でもお気軽にご相談ください!
ベータが、あなたの理想の浴室リフォームをサポートいたします!
まとめ

在来工法の浴室は、自由なデザインや高級感を実現できる一方で、防水性やメンテナンス性に課題があるため、リフォームを検討する際には工法ごとの特徴を正しく理解することが大切です。
ユニットバス・在来再構築・ハーフユニット・低予算リフォームなど、選択肢は多岐にわたり、費用・工期・仕上がりのバランスをどう取るかが成功のポイントになります。また、マンション特有の管理規約や狭小空間といった制約にも注意が必要です。
リフォームは一度行うと長く使うものだからこそ、信頼できる業者に相談し、将来を見据えたプランを立てることが後悔しないための近道です。
理想の浴室を実現するために、今回の記事を参考にしながら、まずは専門業者への相談から一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。