マンションの玄関タイルをリフォームする方法と費用

毎日出入りする「玄関」は、マンションの顔とも言える大切な空間です。
中でも玄関タイルは見た目の印象だけでなく、滑りにくさや掃除のしやすさなど、機能面でも暮らしに直結する要素です。
しかし、「古くなってきたけど、どうやってリフォームすればいいの?」「費用はどれくらいかかるの?」「マンションだと工事の制限があるのでは?」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
このブログでは、
- 玄関タイルの主なリフォーム方法(張り替え・重ね張り・シート貼り)
- それぞれの費用相場や施工の流れ
- マンション特有の注意点や手続き
をわかりやすく解説します。
初めてのリフォームでも安心して進められる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
マンションの玄関タイルリフォームの種類

マンションの玄関は、住まいの「顔」ともいえる大切な空間です。
経年劣化や汚れが目立ってきた場合は、リフォームによって清潔感と機能性を取り戻すことができます。
玄関タイルのリフォームには主に3つの方法があります。それぞれの特徴や施工手順を詳しく見ていきましょう。
既存のタイルを解体して張り替える方法
最も本格的で仕上がりが美しいリフォーム方法です。
既存のタイルをすべて取り除き、新しいタイルを貼り直すことで、見た目も機能性も一新できます。
タイルの選択肢と特徴
玄関に適したタイルには、以下のような種類があります:
- 磁器質タイル:硬くて吸水率が低く、耐久性・耐水性に優れています。外気に触れる玄関でも安心です。
- 施釉(せゆう)タイル:表面に釉薬がかかっており、汚れが付きにくくメンテナンスが簡単です。
- 滑り止め加工タイル:雨や雪の日でも滑りにくく、安全性が高まります。
- 天然石調タイル:高級感のある見た目で、デザイン性を重視する方に人気です。
見た目だけでなく、滑りやすさや掃除のしやすさも考慮して選ぶと良いでしょう。
解体と張り替えの工程
- 既存タイルの撤去
電動工具などで古いタイルを剥がし、下地を露出させます。 - 下地の調整
下地が劣化している場合はモルタルで補修し、表面を平滑に整えます。 - 新しいタイルの張り付け
接着剤またはモルタルでタイルを固定し、目地材を詰めて整えます。 - 仕上げ・乾燥
表面を清掃し、乾燥を待ってから使用可能になります。乾燥には24〜48時間程度が目安です。
タイルの上に新しいタイルを重ねる方法

既存のタイルを壊さず、その上から新しいタイルを貼る「重ね張り工法」は、工期と費用を抑えつつ玄関をリフレッシュしたい方に向いています。
重ね張りできるタイルの種類
- 軽量磁器タイル:既存のタイルに負担をかけず施工できる軽量タイプ。
- 薄型タイル(3〜6mm厚):段差を最小限に抑えられるため、玄関ドアとの干渉も少ないです。
- フロアタイル(樹脂製):接着施工がしやすく、DIYにも人気。ただし、耐久性はやや劣ります。
重ね張りに適したタイルは、接着力・厚み・耐久性をバランスよく考慮することが大切です。
重ね張りの施工手順と注意点
- 既存タイルの洗浄・乾燥
油分やホコリをしっかり除去し、接着を妨げる要因を排除します。 - 接着剤の塗布と張り付け
専用接着剤を使用してタイルを張り付けます。ズレや浮きが出ないように慎重に施工します。 - 目地処理と乾燥
目地を整えた後、完全に乾燥させてから使用します。
※注意点として、重ね張りできるかどうかは既存タイルの状態に左右されます。ひび割れや浮きがある場合は、解体しての張り替えが必要です。
タイルの上にクッションフロアやシートを貼る方法
もっと手軽に、かつ費用を抑えて玄関の印象を変えたい場合は、クッションフロアやシート材をタイルの上に貼る方法が選ばれます。
賃貸物件やDIYにも向いています。
クッションフロアとシートの違い
- クッションフロア:塩ビ素材で柔らかく、クッション性があります。厚みがあるため足音の緩和や防寒効果も期待できます。
- フロアシート(フロアステッカー):薄くてフラットなシートタイプで、施工が非常に簡単。タイルの目地もそのまま活かせます。
どちらもデザインバリエーションが豊富で、木目調や石目調など好みに合わせたコーディネートが可能です。
下地処理とシート貼りの手順
- 表面の清掃・脱脂
汚れや油分を丁寧に拭き取り、接着しやすい状態にします。 - サイズ計測とカット
施工面の形に合わせてシートをカット。必要に応じて型紙を使って切り出します。 - 貼り付け作業
裏面のシールを剥がして貼る、または両面テープや接着剤を使って固定します。 - 仕上げと圧着
空気が入らないようにローラーなどで圧着し、端をきれいに整えます。
※クッションフロアやシートは比較的耐久性が低いため、数年単位での張り替えが前提となります。マンションの管理規約により、粘着剤の使用可否にも注意が必要です。
玄関タイルリフォームの費用相場

玄関タイルのリフォームを検討するうえで、気になるのが費用です。
リフォーム方法や使う素材、施工の手間によって金額は大きく異なります。
ここでは、代表的な3つの施工方法ごとの費用相場と内訳について詳しく解説します。
タイルの張り替え費用の目安

既存のタイルを解体し、新しいタイルを貼り直す場合は、工事の規模が大きくなるため、費用もやや高くなります。
ですが、耐久性や仕上がりを重視したい方にはおすすめの方法です。
タイルの種類別の価格差
使用するタイルの種類によって、材料費は大きく変わります。
- 磁器質タイル:1㎡あたり約3,000〜6,000円
耐久性と防汚性に優れ、最も一般的な選択肢です。 - 天然石風タイル:1㎡あたり約5,000〜10,000円
見た目の高級感がある分、価格はやや高めです。 - デザインタイル(装飾性の高いもの):1㎡あたり8,000円以上
特注品や輸入タイルになるとさらに高額になることもあります。
職人への工賃の相場
施工にかかる人件費(工賃)は、地域や施工業者によっても異なりますが、おおよそ以下が目安です。
- 解体作業費:1㎡あたり2,000〜4,000円
- 張り替え施工費:1㎡あたり4,000〜7,000円
つまり、材料費と合わせると、総額で1㎡あたり10,000〜15,000円程度が一般的な費用となります。
タイルの重ね張り費用の目安
既存のタイルを残したまま、その上に新しいタイルを重ねて貼る方法では、解体が不要な分、コストを抑えやすいです。
重ね張り用タイルの価格帯
重ね張りに使用するタイルは、薄型で軽量のものが中心となります。
- 軽量タイル(薄型磁器質):1㎡あたり約2,500〜5,000円
- フロアタイル(塩ビ系):1㎡あたり約2,000〜4,000円
耐久性を求める場合は磁器質、手軽さや価格重視ならフロアタイルがおすすめです。
施工費用の内訳
- 下地処理費用(洗浄・補修など):1㎡あたり1,000〜2,000円
- 重ね張り施工費:1㎡あたり3,000〜5,000円
総額としては、1㎡あたり6,000〜10,000円前後が目安です。
張り替えに比べて約2〜3割程度コストを抑えられるケースが多いです。
クッションフロアやシート貼りの費用目安
もっともリーズナブルかつ手軽な方法が、既存のタイルの上からクッションフロアやフロアシートを貼る施工です。
短期間で雰囲気を変えたい方や、DIYに挑戦したい方に人気です。
材料費と施工費の割合
- クッションフロア材:1㎡あたり約1,000〜2,500円
- フロアシート(粘着タイプ):1㎡あたり約1,000〜2,000円
施工を業者に依頼する場合:
- 施工費:1㎡あたり3,000〜5,000円程度
→ 総額:1㎡あたり4,000〜7,000円が相場になります。
ただし、これらの素材は厚みがある分、玄関ドアに干渉する可能性があるため、施工前に確認が必要です。
DIYで費用を節約するポイント

DIYで施工すれば、材料費のみ(1㎡あたり1,000〜2,500円程度)で済むため、大きくコストを抑えられます。
以下の点に注意すると、より仕上がりが良くなります:
- しっかりと下地を清掃・脱脂すること
- 専用の両面テープや接着剤を使うこと
- 隅や角をきれいに仕上げるために型紙や定規を使うこと
特に狭い玄関であれば、週末の作業でも対応可能です。
マンション玄関タイルリフォームの注意点

マンションの玄関タイルをリフォームする際には、戸建てとは異なる注意点があります。
共用部との関係や管理規約など、事前に確認・対応すべき点を見落とすと、トラブルの原因になることもあります。
また、施工後の美観や機能性を長持ちさせるためのメンテナンスも重要です。
ここでは、マンション特有のルールやリフォーム後の管理方法について解説します。
マンションのタイル貼り替えに必要な許可

マンションでは、リフォーム工事にあたって管理組合の承認が必要なケースが多くあります。
特に玄関まわりは共用部分との境界が曖昧なため、事前の確認と申請が欠かせません。
管理組合への申請と承認
多くのマンションでは、「玄関ポーチ」や「玄関床」は専有使用が認められていても共用部分に該当することがあり、工事を行う際には以下の手続きが求められます。
- 管理規約の確認:玄関部分が専有部か共用部かをチェック。
- 事前申請:工事内容、施工範囲、施工期間、使用材料などを記載した書類を提出。
- 管理組合からの承認取得:書面での許可が下りてから工事を開始。
無断でリフォームを行うと、原状回復を求められる可能性があるため、必ず手続きを踏むことが大切です。
構造上の制限の確認
マンションの構造によっては、以下のような制限が設けられていることがあります:
- タイルや仕上げ材の厚み制限(玄関扉の開閉に支障をきたす恐れがあるため)
- 振動・騒音の配慮が必要な施工時間の制限
- 重量物使用による構造負荷の上限
施工前に建物の構造図や管理規約を確認し、必要に応じて管理会社や専門業者に相談しましょう。
リフォーム後のメンテナンスと清掃
せっかく玄関をきれいにリフォームしても、日々のメンテナンスを怠ると劣化や汚れが目立ってしまいます。
素材に応じた正しいお手入れ方法を知っておくことで、美しさと機能を長持ちさせることができます。
タイルの目地のお手入れ方法
目地はタイルの中でも特に汚れがたまりやすい部分です。
日常的な清掃と、定期的なメンテナンスで清潔感を保ちましょう。
- 日常清掃:中性洗剤とブラシで軽くこすり洗いするだけでOK。漂白剤の使用は変色や劣化の原因になるので避けましょう。
- カビ対策:湿気がこもりやすい場合は、週に1〜2回程度アルコールスプレーなどで除菌。
- 劣化防止:ひび割れや目地の剥がれが見られた場合は、早めに補修材で補うのが長持ちのコツです。
シートやクッションフロアの傷防止策
クッションフロアやフロアシートは、施工が手軽な分、傷や剥がれに弱い傾向があります。
以下のような工夫でダメージを予防しましょう。
- 玄関マットを活用:靴底の砂利や水分がシートを傷める原因になるため、マットを敷いて予防します。
- 重いものの設置に注意:傘立てや収納棚を置く場合は、脚の部分にフェルトを貼ると傷がつきにくくなります。
- 日焼け対策:直射日光があたる玄関の場合、UVカットフィルムや遮光カーテンで変色を防ぎましょう。
- こまめな掃除:ホコリや砂が積もると細かい擦り傷の原因になります。掃除機や柔らかいモップでこまめに清掃することが大切です。
玄関タイルリフォームに関するよくある質問

玄関タイルのリフォームを検討する際、多くの方が抱く疑問について、わかりやすく回答します。
実際にリフォームを進める前に、事前に把握しておくことで、トラブルや後悔を防ぐことができます。
Q1.玄関タイルと玄関ドアを同時にリフォームできる?
可能です。
玄関タイルと玄関ドアは、どちらも「玄関の印象を左右する大切な要素」です。
タイミングを合わせてリフォームを行うことで、デザインや高さのバランスを取りやすく、仕上がりに統一感が生まれます。
ただし、以下の点に注意が必要です:
- 施工業者の対応範囲を事前に確認する(タイル工事と建具工事は別業者になることもあります)
- ドアと床の高さの調整が必要になる場合がある(開閉に支障が出ないように)
- マンションの場合は、共用部の工事制限にも注意
見積もりの際に「同時施工希望」と伝えると、スムーズなプランニングが可能になります。
Q2.玄関タイルのDIYリフォームは可能?
可能ではありますが、注意が必要です。
玄関タイルのDIYリフォームは、特に「クッションフロア」や「粘着式のフロアシート」であれば、初心者でも比較的取り組みやすい方法です。
工具もホームセンターで揃えることができます。
一方、本格的な「タイルの張り替え」や「重ね張り」は以下の点でハードルが高くなります:
- 下地処理や水平調整など、専門知識が必要
- 施工ミスによって剥がれやひび割れの原因になる
- 工具や接着材の扱いに慣れていないと危険
仕上がりの美しさや耐久性を重視する場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
ただし、予算を抑えたい・小面積のみ施工したいといった場合には、DIYも有効な選択肢となります。
Q3.玄関タイルのリフォームにかかる期間は?
一般的には、半日〜2日程度が目安です。
工法や施工規模によって異なりますが、以下のような目安があります:
工法 | 所要時間の目安 |
クッションフロア・シート貼り | 3〜5時間(1日以内) |
タイルの重ね張り | 約1日 |
既存タイルの解体・張り替え | 1〜2日(乾燥時間含む) |
なお、マンションでは施工可能な時間帯や曜日が制限されている場合があるため、事前に管理組合や施工業者とスケジュール調整を行っておくことが大切です。
また、梅雨や冬場などは接着剤の乾燥に時間がかかることもあります。
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まとめ

マンションの玄関タイルリフォームには、「既存タイルの張り替え」「重ね張り」「クッションフロアやシート貼り」といった複数の方法があり、それぞれにメリット・デメリット、費用、施工期間の違いがあります。
また、マンション特有の管理規約や構造制限にも注意が必要です。
費用面では、素材のグレードや施工方法によって大きく差が出るため、目的や予算に応じたプラン選びが大切です。
DIYが可能な方法もありますが、仕上がりや耐久性を重視するなら専門業者への依頼が安心です。
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