マンションリフォームでインターホンの位置は変更できる?

マンションリフォームでインターホンの位置は変更できる?

「玄関から少し離れた場所にあるインターホンをもっと使いやすい位置にしたい」
「リフォームに合わせてインターホンの位置も移動したい」

――そんなお悩みをお持ちの方はいませんか?

マンションでは、ちょっとした工事にも管理規約や建物構造の制限があり、自由に変更できないケースも少なくありません。
特にインターホンの位置変更は、共用部分・電気配線・防犯設備など、様々な要素と関係してくるため、注意が必要です。

本記事では、
✅ マンションでインターホンの位置変更は可能か?
✅ 工事を行う際の注意点や流れ
✅ 実際に工事を業者に依頼する際のポイント
などについて、わかりやすく解説していきます。

インターホン移設をご検討中の方はもちろん、将来のリフォームの参考にしたい方にも役立つ内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください!

マンションでインターホンの位置変更は可能?

マンションでインターホンの位置変更は可能?

マンションのインターホンの位置が使いづらいと感じることはありませんか?
たとえば、玄関扉を開けるたびに邪魔になる位置だったり、小さなお子様や車椅子利用者にとって操作しにくい高さだったりすることがあります。

このような場合、インターホンの位置を変更できるかどうかが気になるところです。
ここでは、マンションでのインターホン位置変更の可否や注意点について詳しくご紹介します。

インターホン移設工事の実現性

インターホン移設工事の実現性

結論から言えば、インターホンの位置変更は技術的には可能です。
インターホンは壁の中を通る配線とつながっているため、位置変更には配線の延長や新たな設置工事が必要になります。

壁の構造や配線の状態によっては工事の難易度が変わるため、事前に専門業者による現地調査が重要です。

ただし、マンションは共有部分と専有部分が明確に分かれており、インターホンの親機・子機のどちらが対象かによって扱いが異なります。
親機(室内ユニット)の変更は比較的簡単なケースもありますが、玄関前の子機部分(パネルなど)の変更は共用部分にあたるため、より制約があります。

管理組合の承認が必要

マンションでは、共用部分の工事や改修を行う際には管理組合の承認が必要です。
玄関ドア周辺のインターホン子機や配線が共用部分に含まれる場合、勝手に位置を変更することはできません。
事前に理事会や総会での承認を得る手続きが必要となるでしょう。

また、工事によって他の住戸や設備に影響を与える恐れがある場合も、管理組合の判断によって許可が下りないケースもあります。
そのため、計画段階から管理組合への相談を行い、必要書類や図面を準備して申請することが大切です。

位置変更が難しいケース

以下のような場合には、インターホンの位置変更が難しい可能性があります

  • 壁内の構造上、配線の延長や新たな穴あけが困難な場合
  • インターホンの配線が他の共用設備と一体になっている場合
  • 管理規約で改修・増設工事が厳しく制限されている場合
  • 建物の防火・防音性能を損なう恐れがある工事内容の場合

特に築年数が経っているマンションや、設計が特殊なマンションでは、工事が想定以上に難航することがあります。
無理に変更を試みると、建物の機能に支障をきたすリスクもあるため、慎重に判断しましょう。

インターホン移設工事の依頼先と実績

インターホン移設工事の依頼先と実績

インターホンの位置を変更する場合、どこに工事を依頼すればよいのか迷う方も多いでしょう。
適切な業者を選ぶことは、工事の仕上がりや安全性に直結します。

ここでは、インターホン移設工事の依頼先と、その実績を確認する方法について解説します。

インターホン設置業者への依頼

インターホン設置業者への依頼

まず最初に検討すべきは、インターホン専門の設置業者です。
パナソニックやアイホンなどのインターホンメーカーと提携している工事会社も多く、製品知識や設置経験が豊富です。
配線の延長や壁内工事、機器の交換まで一貫して対応できるため、技術的にも安心できます。

また、インターホンの機種変更や機能追加(録画機能付きなど)を希望する場合も、専門業者であれば幅広い提案が可能です。
費用の目安や施工日数についても、見積もり時に明確に説明してくれる業者を選びましょう。

消防設備点検業者への依頼

インターホンが火災報知システムと連動している場合や、設備全体が建物の防災設備の一部として扱われているケースでは、消防設備点検業者に相談することも有効です。
これらの業者は建物の構造や法令に精通しており、安全面に配慮した工事計画を立てることができます。

特に、共用部にかかわる配線の工事や、他の設備との干渉が懸念される場合は、消防法に基づいた工事の可否を判断してくれる点がメリットです。

工事実績の確認方法

業者を選ぶ際は、過去の工事実績を必ず確認しましょう
以下のような方法で確認することが可能です。

  • 公式サイトでの施工事例ページの確認
  • 見積もり依頼時に「同様の工事経験があるか」を質問する
  • 口コミサイトやSNSでの評判の確認
  • 管理組合や近隣住戸に紹介された業者を選ぶ

特にマンションの場合は、建物ごとに構造や管理規約が異なるため、「マンションでのインターホン移設経験があるか」は重要なポイントです。
過去に同じ管理会社や同系列の物件で施工した実績がある業者であれば、スムーズな対応が期待できます。

インターホン移設工事の手順と注意点

インターホン移設工事の手順と注意点

マンションでインターホンの位置を変更する際には、複数の手続きや準備が必要です。
専有部分の小さな変更に見えても、共用部分や建物全体に影響を及ぼす可能性があるため、慎重に進める必要があります。

以下では、工事の一般的な流れと注意点を解説します。

管理組合への申請と承認

管理組合への申請と承認

まず最初に行うべきことは、管理組合への工事申請です。
インターホンの位置変更が共用部(玄関子機や配線の一部)に関わる場合、住戸の所有者が単独で変更を行うことはできません。

事前に工事内容や図面、業者情報、作業日程などを管理組合に提出し、理事会または総会での承認を得る必要があります。
申請が不十分だと、承認が下りない、あるいは工事後にトラブルになる恐れもあるため、書類の準備は慎重に行いましょう。

工事業者の選定

次に重要なのが、信頼できる工事業者の選定です。
マンションに対応実績のあるインターホン設置業者や電気工事士資格を有する業者を選びましょう。

事前調査の際には、現地確認をしてもらい、構造や配線の状態を把握した上で、適切な方法を提案してもらうことが重要です。
また、相見積もりを取ることで価格や対応の比較ができ、納得のいく選定につながります。

近隣住民への配慮

マンションでは生活音や工事音が響きやすいため、近隣住民への配慮も欠かせません。
工事前には隣接住戸や上下階の住民へあいさつと工事案内を配布するのがマナーです。

工事時間帯も管理規約に従い、できるだけ短時間で済むよう業者と調整を行いましょう。
小さな工事であっても、騒音や振動が発生するため、周囲への気遣いが信頼関係維持の鍵となります。

既存配線の確認と活用

工事のコストや工期を抑えるためには、既存の配線を活用できるかの確認が重要です。
既存配線が新しい位置に届く場合は、大きな壁工事をせずに済むケースもあります。
専門業者に依頼して、配線の状態や余裕を事前に調査してもらいましょう。

ただし、劣化や損傷が見つかった場合は、安全のために新しい配線に切り替える選択も検討されます。

新規配線工事の必要性

既存の配線が使えない、あるいは希望する位置まで届かない場合には、新規配線工事が必要になります。
この場合、壁の内部に新たな配線ルートを確保したり、モールなどを使って外付け配線を行うことになります。

新規配線工事はコストが高くなるほか、壁材の一部を開口・復旧する作業が必要になることもあるため、建物の構造や美観への影響も考慮しながら進める必要があります。

インターホン移設に伴う関連工事

インターホン移設に伴う関連工事

インターホンの位置を変更する際、状況によっては他の電気設備や配線にも手を加える必要が生じることがあります。
特に分電盤やドアホンとの連動がある場合、追加の工事が必要になる可能性があるため、事前に確認しておくことが大切です。

ここでは、インターホン移設に伴って検討されることの多い関連工事についてご紹介します。

分電盤の移設または増設

分電盤の移設または増設

分電盤移設の可否

インターホンが電源を分電盤から直接引いている場合、現在の位置から希望する設置位置まで電気が届かないことがあります
このような場合、分電盤の位置変更が検討されますが、マンションでは分電盤の移設は基本的に困難です。

分電盤は建物の電気系統の中心的な役割を果たしており、壁内に固定されていることが多いため、構造上・安全上の理由から移設できないケースが大半です。

電気容量変更の可能性

一方で、最新のインターホン(録画・通信機能付きなど)を導入する際に、電気容量の増加が必要となる場合があります。
古い住戸では既存のブレーカー容量が不足することもあるため、電気容量の見直しやブレーカーの増設を行うことで対応できます。

ただし、これも管理組合の承認が必要となる場合があるため、計画段階で電気工事業者に確認し、適切な対応を検討しましょう。

ドアホンの同時移設

ドアホンの同時移設

マンションでのドアホン移設

マンションにおけるドアホン(インターホン玄関子機)の移設は、共用部分にあたるため制約が多いのが実情です。
玄関前に設置された子機の位置を変更するには、建物の外観や配線ルートに影響を与える可能性があるため、管理組合の厳格な承認が必要です。

また、ドアホンが防犯設備と連動している場合は、管理会社や防犯システムの設計者との調整も必要になるケースがあります。

戸建てでのドアホン移設

一方、戸建て住宅であれば、ドアホンの移設は比較的自由に行うことが可能です。
玄関まわりのデザイン変更や、より見やすい・使いやすい位置への調整が容易にできます。

ただし、壁の構造や配線の通り道によっては工事が複雑になる場合もあるため、事前に専門業者による調査を行い、最適な施工方法を選ぶことが重要です。
また、防水処理や外観の仕上がりにも注意を払いましょう。

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

株式会社ベータ

マンションのインターホン移設や内装のリニューアル、水まわりの改修まで、東海エリアでマンションリフォームをお考えなら、株式会社ベータにぜひお任せください! 

私たちベータは、愛知・岐阜・三重・静岡といった東海全域にわたり、マンション特有の構造や管理規約を熟知したリフォームのプロフェッショナル集団です。
管理組合への申請サポートから近隣への配慮、電気・配線工事まで一括対応可能。
インターホンの移設とあわせて、内装の一部リフォームや間取り変更などもトータルでご提案できます。

また、現地調査・お見積もりは無料。ご希望やご予算に応じて、最適な工事プランを分かりやすくご説明し、安心して進めていただける体制を整えています。

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まとめ

まとめ

マンションでのインターホン移設は、技術的には可能でも、管理規約や建物構造、電気配線など様々な要素を考慮する必要がある工事です。
特に共用部分に関わる場合は、管理組合の承認が必須であり、慎重な準備と適切な手続きを踏むことが重要です。

また、インターホンの位置変更に伴い、分電盤の増設やドアホンの移設といった関連工事が必要となるケースもあります。
施工には専門的な知識と経験が求められるため、実績のある業者に依頼することが安心・安全なリフォームにつながります。

東海エリアでマンションのインターホン移設をご検討中の方は、豊富な施工実績と地域密着の対応力を持つ、株式会社ベータまでぜひご相談ください!

住まいの使い勝手をより良くするためのリフォームを、確かな技術でお手伝いします。

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この記事を書いた人

森 卓也

森 卓也

㈱ベータ取締役。
平成元年生まれ。三重県亀山市出身。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
大学院在学中に不動産管理法人を設立し、20代で不動産オーナーに。
大学院(MBA)や不動産オーナーの経験を活かし、リフォーム費用を抑えるコツや信頼できる業者選びの秘訣など、リフォームに関して有益な情報を発信。

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