マンションリフォームの順番と進め方!失敗しない手順を解説

マンションリフォームの順番と進め方!失敗しない手順を解説

マンションリフォームを検討しているけれど、「どこから始めればいいの?」「順番を間違えるとどうなるの?」と不安を感じていませんか?

実は、マンションリフォームは工事内容だけでなく「進める順番」が非常に重要です。
順序を誤ると、余計な手間や費用が発生したり、工事が長引いたり、最悪の場合はやり直しが必要になることもあります。

さらに、マンションならではの管理規約や共用部の制約、近隣住民への配慮など、一戸建てにはない注意点も数多く存在します。

本記事では、リフォームをスムーズに進めるための基本的な順番や、規模別の進め方、トラブルを防ぐための準備など、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説します。
初めての方でも安心してリフォーム計画を立てられる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

目次

マンションリフォームは「順番」が重要な理由

マンションリフォームは「順番」が重要な理由

マンションリフォームは、ただ希望の工事内容を決めるだけではうまくいきません。
特にマンションには一戸建てにはない「管理規約」「共用部との関係」「近隣住民との調和」など、特有の制約が存在します。

これらを踏まえたうえで、適切な「工事の順番」を守ることが、費用や時間の無駄を防ぐ鍵となります。

ここでは、順番を間違えることで起こる具体的なトラブルと、注意すべきマンション特有の事情について解説します。

順番を間違えると起きるトラブル

二度手間で費用がかさむ

例えば、内装のクロス張り替えを先に済ませた後に、水回りの配管工事を行うと、水道工事の際にせっかく仕上げた壁を再度壊さなければならないこともあります。
このような「やり直し」は二度手間となり、結果的に費用が大幅に増加する原因に。

正しい順序で工事を進めることは、コスト管理の基本でもあります。

工期の遅れ・近隣トラブルのリスク

下地工事が完了していない段階で床材を施工したり、申請前に工事を始めたりすると、管理組合からのストップがかかることも。
また、業者間での工程調整がうまくいかないと、無駄な空白期間が生じてしまい、全体の工期が長引くケースもあります。

さらに、工事期間の延長は騒音・振動による近隣トラブルのリスクも高めるため注意が必要です。

マンション特有の制約に注意

マンション特有の制約に注意

共用部・専有部の区分と管理規約

マンションには、個人の判断で手を加えられない「共用部」と、自分で自由にリフォーム可能な「専有部」が存在します。
例えば、玄関ドアや窓サッシ、配管スペースなどは共用部に該当することが多く、勝手にリフォームを行うとトラブルになります。

また、管理規約によっては床材の種類や工事時間帯に細かいルールがあるため、事前確認が不可欠です。

大規模修繕との時期重複を避ける

マンション全体で行われる大規模修繕工事と、個人のリフォームが重なると、足場の使用や設備工事がバッティングし、想定外の制約が発生する場合があります。
大規模修繕が予定されている場合は、そのスケジュールを確認し、計画を前倒しまたは後倒しすることも検討しましょう。

無駄な工事費を防ぎ、スムーズな施工が可能になります。

マンションリフォームの基本的な順番

マンションリフォームの基本的な順番

マンションリフォームを成功させるには、正しい「工事の順番」を守ることが非常に重要です。
順序を誤ると、せっかくの工事が無駄になったり、追加費用や工期の遅れといったトラブルを招く可能性があります。

ここでは、一般的なマンションリフォームの基本的な進行順に沿って、各工程のポイントをご紹介します。

①現状確認とリフォーム計画の立案

劣化状況や住まいの課題を把握

最初のステップは、現在の住まいの状態を正確に把握すること
壁のひび割れ、床のきしみ、水漏れ、設備の劣化など、問題点を洗い出しましょう。

また、将来のライフスタイルも見据えたうえで、使い勝手の悪さや収納不足といった課題を明確にすることが大切です。

管理規約・制限事項の確認

マンションには独自の管理規約があり、リフォーム内容に制限がある場合があります。
例えば、床材の遮音性能や工事可能な時間帯、搬入経路の制限などです。

事前に管理組合に確認し、必要な申請手続きを行いましょう。

②構造や基礎部分の補強・修繕

耐震補強や配管・電気配線のチェック

壁を壊す前に、建物の構造上の制約を確認し、耐震性に不安がある場合は補強工事も検討します。
古いマンションでは、給排水管や電気配線が劣化していることも多く、表装工事の前にしっかりと点検・更新することが必要です。

間取り変更の有無の判断

壁を撤去して空間を広げたり、部屋を増やしたりする場合は、この段階で判断しておく必要があります。
間取り変更は構造や法規制に関わるため、設計者や専門業者と十分に打ち合わせを行いましょう。

③水回り設備の更新

浴室・キッチン・トイレは先に施工

水回りの設備は、工事工程の中でも比較的初期に行います
理由は、搬入や配管工事に大掛かりな作業が必要であり、後から施工しようとすると内装を壊すリスクがあるためです。

配管交換・電気容量の増設も同時対応

キッチンや浴室のリフォームと同時に、給排水管の交換やブレーカーの容量増設、電源コンセントの追加なども検討しておきましょう。
これらを先に済ませることで、後の工程に支障をきたすことなく効率的に進められます。

④内装(床・壁・天井)のリフォーム

床の張替えから始め、次に壁・天井へ

床・壁・天井のリフォームは、水回りの工事が終わった後に行います
床を先に仕上げてから壁、最後に天井という順で進めるのが一般的です。

施工の順序を守ることで、仕上がりが美しく、補修の手間も減ります。

遮音・断熱性の確保もこのタイミングで

内装工事では、マンション特有の「遮音性」や「断熱性」に配慮することが重要です。
特に床材の遮音性能は、管理規約で等級が定められていることも多いため、選定時には十分な注意が必要です。

⑤設備・家具・インテリアの設置

キッチン・トイレ・洗面台などの設置

新しい設備機器の設置は、内装工事の完了後に行います
システムキッチンやユニットバス、洗面化粧台などは、仕上げの状態に合わせて設置することで、美観と機能性が両立します。

造作家具や照明、カーテンなどの設置

最後に、造作家具や収納棚、照明器具、カーテンレールなどのインテリア関連の設置を行います。
全体の仕上がりや暮らしやすさに直結する部分なので、細部にまでこだわって選びましょう。

リフォームの規模別おすすめの順番

リフォームの規模別おすすめの順番

マンションリフォームでは、工事の内容や規模によって、進めるべき順番が異なります。
効率的かつ無駄のないリフォームを実現するには、自宅の状況や希望内容に合った「優先順位」を見極めることが重要です。

ここでは、部分リフォームとフルリフォーム(スケルトンリフォーム)それぞれに適した順番について解説します。

部分リフォームの場合の優先順位

水回りや劣化の激しい箇所から優先

部分的なリフォームでは、まず「劣化が進んでいる部分」「生活に支障が出やすい水回り設備」から手を付けるのが鉄則です。
具体的には、古くなったキッチン・浴室・トイレ・洗面台などが該当します。

給排水設備に不具合がある場合、放置すれば水漏れなどのトラブルにつながるため、早急な対応が必要です。

美観目的の内装リフォームは後回し

一方で、壁紙の張り替えやフローリングの変更など、見た目を整えるだけの内装工事は後回しでも問題ありません
先に水回りの工事を終わらせておくことで、内装を傷つけるリスクも回避できます。

限られた予算を効果的に使うためにも、機能面を優先する判断が重要です。

フルリフォーム・スケルトンリフォームの場合

フルリフォーム・スケルトンリフォームの場合

構造・配管・電気配線の全面改修から

フルリフォームやスケルトンリフォームでは、すべてを一新できる反面、手順を誤ると大きな手戻りや無駄が生じます。
まず行うべきは、壁・床・天井の解体と同時に、建物の構造部分の補強や、給排水管・電気配線などのインフラの刷新です

これらは隠蔽部にあたるため、内装を仕上げてからではやり直しが困難です。

間取り変更 → 設備更新 → 内装仕上げの流れ

次に、間取り変更を伴う場合はこの段階で壁の新設・撤去を行い、続いてキッチンや浴室などの設備を設置していきます。
内装仕上げ(床・壁・天井)は最後に行うことで、設備の搬入や作業で新しい内装が傷つくことを防げます。

照明やカーテン、家具などのインテリアは最終仕上げに設置すると、トータルで統一感のある空間に仕上がります。

リフォームをスムーズに進めるための準備

リフォームをスムーズに進めるための準備

マンションリフォームを計画通りに進めるためには、工事そのものの準備だけでなく、周囲への配慮や生活面での事前準備が欠かせません
特に集合住宅であるマンションでは、管理組合への申請や近隣住民への配慮がトラブル防止につながります。

また、工事中の生活環境にも目を向け、必要に応じて仮住まいや荷物の整理も検討する必要があります。

管理組合や近隣への事前連絡

工事申請・近隣挨拶でトラブル回避

マンションリフォームを行う際は、まず管理組合への「工事申請」が必要です。
工事内容や期間、使用する資材、搬入搬出の計画などを提出し、承認を得ることが基本ルールです。

また、工事の音や出入りにより近隣住民へも影響が及ぶため、事前の挨拶や説明を丁寧に行うことで、トラブルの発生を未然に防ぐことができます。

共用部使用の制約も確認

資材や工具の運搬には、エレベーターや共用廊下などを一時的に使用する必要がありますが、これら共用部には使用ルールが定められている場合があります。
養生の方法、作業時間帯、荷物の置き場所なども含めて、事前に管理規約や管理会社の指示を確認しておきましょう

仮住まい・荷物移動の準備

仮住まい・荷物移動の準備

住みながらの工事はトランクルームの活用

リフォームを住みながら進める場合、工事の邪魔にならないように家具や荷物を一時的に移動する必要があります。
収納場所が足りないときは、トランクルームやレンタル収納サービスを活用するのも一つの方法です

動線を確保することで工事もスムーズに進み、破損や汚れのリスクも減らせます。

仮住まいの必要性の判断

工事の内容によっては、水回りが使えなかったり、長期間にわたり騒音が続いたりすることがあります。
こうした場合は、仮住まいを検討することでストレスなく過ごせます。

施工会社と打ち合わせを行い、工期や生活への影響を踏まえて判断しましょう。
短期賃貸やウィークリーマンションの利用も選択肢のひとつです。

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

株式会社ベータ

東海エリアでマンションリフォームをご検討中の方は、地域密着型のリフォーム専門会社「ベータ」にぜひご相談ください。
名古屋市をはじめとする愛知・岐阜・三重エリアで、これまで多数の施工実績を積み重ねてきました。

マンションリフォームは、一戸建てと異なり、管理規約や近隣配慮、共用部の制約など、さまざまな注意点があります。
ベータでは、こうしたマンション特有の事情にも精通したスタッフが在籍し、現地調査から設計、管理組合とのやり取り、工事完了までを一貫してサポートいたします。

部分的な改修からフルリフォーム、間取り変更や水回り移設など、どんなご要望にも柔軟に対応可能です。
お客様の理想の住まいを形にするために、丁寧なヒアリングと明確な見積もり、納得のいくプラン提案を心がけています。

「どこまでできるか分からない」「まずは相談だけしたい」という方も、お気軽にご連絡ください。
東海エリアのマンションリフォームは、信頼と実績のベータにお任せください。

まとめ

まとめ

マンションリフォームを成功させるには、「正しい順番」で進めることがとても重要です。
順序を誤ると、二度手間や追加費用、工期の遅れ、さらには近隣トラブルにまで発展しかねません。
また、マンション特有の管理規約や共用部の制約にも十分な配慮が求められます。

工事の内容や規模に応じて適切な手順を踏み、事前の準備をしっかり行うことで、スムーズかつ満足度の高いリフォームが実現できます。

もし、「どこから手を付けていいか分からない」「全体の流れをプロに相談したい」と感じたら、専門のリフォーム業者に相談するのが安心です
東海エリアでのマンションリフォームなら、経験豊富なベータが丁寧にサポートいたします。
理想の住まいづくりを、安心のプロとともに始めてみませんか?

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この記事を書いた人

森 卓也

森 卓也

㈱ベータ取締役。
平成元年生まれ。三重県亀山市出身。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
大学院在学中に不動産管理法人を設立し、20代で不動産オーナーに。
大学院(MBA)や不動産オーナーの経験を活かし、リフォーム費用を抑えるコツや信頼できる業者選びの秘訣など、リフォームに関して有益な情報を発信。

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