マンションリフォームで壁をなくす費用と注意点

マンションでの暮らしをより快適にするためのリフォームとして注目されているのが、「壁をなくす」工事です。
間仕切り壁を取り払うことで、開放的で広々とした空間を実現できるだけでなく、光や風の通りも良くなり、住まい全体の雰囲気が一新されます。
しかし、マンション特有の構造や管理規約によって、自由に壁を撤去できるとは限りません。
また、費用や工期、申請手続きなどの面でも事前に知っておくべきポイントがいくつかあります。
この記事では、壁をなくすマンションリフォームにかかる費用の目安や注意点、工事を成功させるためのポイントについて詳しく解説します。
安心・納得のいくリフォームを実現するために、ぜひ参考にしてください!
目次
マンションリフォームで壁をなくすメリット

マンションリフォームの中でも、「壁をなくす」工事は人気の高いリフォームのひとつです。
空間の区切りとなる壁を取り払うことで、住まい全体の印象や使い勝手が大きく変わります。
ここでは、壁をなくすことで得られる具体的な効果や、理想の暮らしを叶える間取り変更のポイントについて解説します。
壁をなくして得られる効果
空間を広く有効活用できる
間仕切り壁を取り払うことで、個々の部屋がひとつの広い空間として生まれ変わります。
特にリビングと隣接する和室やダイニングとの壁を取り除けば、開放感あふれるLDKが実現可能です。
視覚的にも広さを感じやすく、家具のレイアウトの自由度も高まるため、ライフスタイルに合わせた空間づくりができます。
採光・通風が良くなる
壁をなくすことで光や風の通り道が遮られず、部屋全体に自然の光や風が行き渡りやすくなります。
これにより日中は照明に頼らずに過ごせる時間が増え、電気代の節約にもつながるでしょう。
また、湿気やにおいがこもりにくく、住まいの快適性が向上します。
間取り変更で叶う理想の暮らし

家族構成やライフスタイルに合わせた使いやすさ
家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて、部屋の使い方を柔軟に変えられるのが壁をなくすリフォームの強みです。
たとえば子どもが独立した後は、個室を取り払って広々とした趣味のスペースやワークスペースにすることも可能です。
可変性の高い間取りにすることで、住まいをより長く快適に使い続けられます。
将来の資産価値向上にもつながる
現代では「開放的な空間設計」が人気のトレンドです。
そのため、壁をなくしてオープンな空間にリフォームされたマンションは、将来的に売却や賃貸に出す際にも評価されやすくなります。
単なる間取り変更にとどまらず、将来の資産価値を意識した戦略的なリフォームとしても有効です。
マンションで壁をなくす際の注意点

壁をなくすリフォームには多くのメリットがある一方で、マンション特有の構造や規約に関する注意点も多く存在します。
誤った判断で工事を進めてしまうと、安全性や近隣トラブルにつながる恐れもあるため、事前の確認と手続きが重要です。
ここでは、撤去できる壁の見極め方や管理組合への対応について解説します。
撤去できる壁とできない壁の違い
ラーメン構造と壁式構造の見極め
マンションには大きく分けて「ラーメン構造」と「壁式構造」という2つの構造形式があります。
ラーメン構造は柱と梁で建物を支えており、室内の壁は比較的自由に取り外すことが可能です。
一方、壁式構造は壁そのものが建物を支える役割を担っており、構造上の理由で撤去できない壁が多く存在します。
まずはご自身の住むマンションがどの構造形式かを確認することが必要です。
耐力壁を撤去するリスク
耐力壁は建物の強度を保つために欠かせない重要な壁です。
この壁を誤って撤去してしまうと、建物全体の耐震性が低下し、居住者の安全に大きな影響を及ぼす可能性があります。
構造上の壁かどうかの判断は素人には難しいため、必ず専門家に調査・診断を依頼するようにしましょう。
管理規約と許可申請の重要性

管理組合への工事申請手順
マンションでのリフォームは専有部分であっても、管理組合の許可が必要な場合があります。
特に壁を撤去するような間取り変更を伴う工事では、事前に「工事申請書」や「施工図面」「工程表」などを提出し、承認を得る必要があります。
許可が下りるまでには一定の審査期間がかかるため、計画は余裕を持って進めましょう。
無許可工事が招くトラブル
管理組合に無断で工事を行った場合、原状回復を命じられたり、損害賠償を求められたりするケースがあります。
さらに、近隣住戸とのトラブルや、マンション全体の信頼性低下につながる恐れもあります。
トラブルを防ぐためにも、リフォーム前には必ず管理規約を確認し、必要な手続きをきちんと踏むことが大切です。
壁撤去リフォームの費用と工事期間

マンションの壁を撤去するリフォームは、間取りや暮らしの快適性を大きく向上させる一方で、費用や工事期間も気になるところです。
どの程度の予算が必要で、工事にはどれくらいの時間がかかるのかを事前に把握しておくことで、無理のないリフォーム計画が立てられます。
ここでは、費用の目安と工事期間について詳しく解説します。
壁撤去にかかる費用相場
壁のみ撤去の場合の費用
構造上撤去が可能な非耐力壁を解体するだけであれば、費用は比較的抑えられます。
目安としては、1箇所あたり3万円〜8万円程度です。壁の素材(石膏ボード、軽量鉄骨、木材など)や撤去範囲の広さによっても金額が変わります。
撤去後にそのまま使う場合には、この範囲で収まるケースも多いでしょう。
間仕切り変更や内装補修費用
壁を撤去した後には、床・天井・壁紙などの内装補修が必要になるケースがほとんどです。
特にフローリングの張り替えや天井の補修が発生すると、追加で5万〜20万円程度の費用がかかることがあります。
さらに、新たに収納や家具の造作をする場合には、さらに費用が上乗せされます。
単純な撤去にとどまらず、「空間デザインの変更」も伴う場合は、総額で10万〜30万円以上になることもあります。
壁撤去工事にかかる期間

撤去だけなら最短1日
壁の解体のみを行う場合、工事期間は非常に短く、最短で1日以内で完了することもあります。
ただし、工事中の音や振動が発生するため、マンションでは作業時間の制限や管理組合の事前承認が必要になる点に注意しましょう。
追加工事がある場合の期間目安
撤去後に内装補修や電気配線の移設、床や天井の仕上げ作業を行う場合、工期は3日〜1週間程度かかることが一般的です。
さらに、収納やカウンターなどの新設、間取り変更を伴うリフォームになると、2〜3週間以上の工期が必要になることもあります。
工期は工事内容によって大きく変動するため、事前に施工業者から詳細なスケジュールを確認しておくことが大切です。
壁をなくすリフォームを成功させるポイント

壁を取り払うリフォームは、空間の自由度が増す魅力的な工事ですが、構造や住環境への影響も大きいため、しっかりとした計画と信頼できる施工が不可欠です。
ここでは、リフォームを成功に導くための会社選びのポイントと、リフォーム後の暮らしを見据えた設計の工夫についてご紹介します。
信頼できるリフォーム会社選び
構造判断や許可申請に対応できるか
壁をなくす工事では、建物の構造を正しく判断し、必要な場合は管理組合への申請や行政手続きも行う必要があります。
そのため、建築士や構造の知識を持つスタッフが在籍し、許可申請までサポートできる業者を選ぶことが重要です。
安全性を確保しながら、スムーズに工事を進めるためにも、専門性と実績のある会社を見極めましょう。
複数社見積もりで適正価格を把握
壁撤去リフォームは、工事範囲や補修内容によって費用が大きく変動します。
1社だけの見積もりでは金額の妥当性が判断しにくいため、必ず複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。
価格だけでなく、提案内容の違いや対応の丁寧さも比較することで、納得できる依頼先を見つけやすくなります。
リフォーム後の暮らしを考えた設計

家具配置・生活動線の再設計
壁をなくして空間が広がることで、これまでの家具配置や動線が合わなくなることがあります。
テレビの設置場所や収納の確保、生活動線のスムーズさなどを再設計することで、より快適な住空間が実現します。
インテリアの配置を事前にシミュレーションしておくと、完成後のミスマッチを防ぐことができます。
断熱性・遮音性への配慮
壁を撤去することで、空間のつながりと引き換えに断熱性や遮音性が下がる可能性もあります。
特に隣接する寝室や浴室との間の壁をなくす場合は注意が必要です。
床材や建具に防音・断熱性の高い素材を取り入れることで、快適性を保ちながら開放感のある空間を両立させることが可能です。
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まとめ

マンションで壁をなくすリフォームは、空間の開放感や暮らしやすさを大きく向上させる魅力的な選択肢です。
ただし、構造上の制約や管理規約の確認、費用や工期の把握など、事前に押さえておくべきポイントも多くあります。
成功させるためには、信頼できるリフォーム会社を選び、生活動線や機能性まで考えた設計を行うことが大切です。
将来の資産価値にもつながる「壁撤去リフォーム」を、ぜひ慎重かつ前向きにご検討ください。
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