マンションリノベーションで廊下をなくす方法とポイント

マンションリノベーションで「廊下をなくす」という選択
マンションの限られた空間を、もっと広く・快適に使いたい——そんな願いを叶えるリノベーションの方法として、近年注目されているのが「廊下をなくす」間取りの見直しです。
廊下は移動のためのスペースでありながら、生活空間としての役割はほとんどありません。
そのため、思い切って廊下をなくしたり、最小限に抑えることで、居住空間を有効に広げることが可能になります。
このブログでは、廊下をなくすリノベーションのメリット・デメリット、リノベーションの際のポイント、さらに廊下をなくせない場合の代替案まで詳しくご紹介します。
マンションリフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マンションリノベーションで廊下をなくすメリット

マンションの限られた空間を有効に使いたいと考える方にとって、廊下をなくすリノベーションは大きな魅力があります。
無駄なスペースを省き、暮らしやすさや快適さを追求する新しい住まいの形として注目されています。
この章では、廊下をなくすことで得られる主なメリットを4つご紹介します。
スペースを最大限に活用して部屋を広くできる

廊下は、移動のためだけに使われるスペースでありながら、意外と多くの面積を占めています。
そのため、廊下を取り払うことで、リビングや寝室、収納スペースなど、実際に「使える」面積を増やすことができます。
特に都市部のマンションでは、1㎡の価値が高いため、数㎡の増加でも体感的な広さは大きく変わります。
動線がシンプルになり、家事効率が向上する
廊下をなくすと、部屋同士のつながりがスムーズになり、移動距離が短くなります。
例えば、キッチンと洗濯機スペースが直結していれば、料理と洗濯を並行して行いやすくなり、日々の家事が効率的に。
無駄な移動が減ることで、ストレスの少ない暮らしが実現します。
家族のコミュニケーションが取りやすくなる
廊下をなくして開放的な間取りにすることで、家族が顔を合わせる機会が自然と増えます。
リビングを中心とした回遊性のあるレイアウトにすれば、家族の動線が重なりやすくなり、何気ない会話が生まれるきっかけにも。
プライバシーを保ちつつ、つながりを感じられる住まいになります。
リノベーション費用を節約できる可能性がある
廊下をなくすことで、間仕切り壁やドアの数を減らすことができ、それに伴い建材費や施工費の削減につながる場合があります。
また、シンプルな動線設計は配管や電気配線の効率化にもつながり、トータルの工事費を抑えることができる可能性があります。
ただし、既存構造や設備の位置によってはコストが変動するため、事前のプランニングが重要です。
廊下をなくすリノベーションのデメリットと対策

廊下をなくすことで空間を広く使える一方で、いくつかの注意点やデメリットも存在します。
ただし、それらは設計の工夫や設備の見直しによって十分に対策可能です。
この章では、代表的なデメリットとその対策方法を紹介します。
音やにおいが伝わりやすくなる

廊下がなくなることで、各部屋がリビングなどの共有空間と直接つながる間取りになることが多くなります。
その結果、生活音やキッチンのにおいが個室まで届きやすくなるという懸念があります。
個室の配置や扉の工夫で対策
個室を共有スペースから少し離れた場所に配置したり、防音性の高い扉を採用することで、音の伝わりを抑えることができます。
また、引き戸ではなく密閉性の高い開き戸を使うことも効果的です。
キッチンの換気設備の強化
におい対策には、キッチンの換気扇を高性能なものに交換したり、ダクトの位置を最適化することが重要です。
アイランド型などの開放的なキッチンの場合は、換気効率の高いレンジフードを選ぶとよいでしょう。
空調効率が悪くなる可能性がある
廊下をなくして開放的な空間になると、冷暖房の効率が落ちるケースがあります。
空気が逃げやすくなり、特に冷暖房が効きにくく感じることがあります。
断熱性能の向上や空調設備の見直し
壁や床、窓の断熱性能を高めることで、空調効率を大きく改善できます。
また、空間全体を効率よく冷暖房できるように、サーキュレーターの設置や、空調のゾーニング(エリア分け)も検討すると効果的です。
天井埋め込み型エアコンなど、空間に馴染む設備の導入もおすすめです。
プライバシー確保に配慮が必要
廊下がなくなると、家族間の気配を感じやすくなる一方で、プライバシーが保ちにくくなると感じることもあります。
また、来客時に個室や生活空間が見えやすくなることもあります。
個室の配置や間仕切りの工夫
部屋と部屋の間に家具やスライドドア、パーテーションなどを活用することで視線を遮ることができます。
音漏れ対策として、間仕切りには吸音性の高い素材を選ぶと安心です。
来客時の目線を考慮した設計
玄関からリビングが見通せないように、視線を曲げるようなレイアウトや、簡易な目隠し壁の設置が有効です。
収納棚や観葉植物を活用してナチュラルに仕切る工夫もできます。
廊下をなくす・最小限にするリノベーションのポイント

マンションリノベーションで廊下をなくす、あるいは最小限に抑えることで空間を有効活用できますが、その一方で間取り設計や設備の配置に工夫が必要です。
ここでは、快適で機能的な住まいを実現するための主なポイントを4つご紹介します。
動線を意識した間取りの設計

廊下を削減した分、部屋同士の接続がより密接になるため、生活動線を意識した間取り設計が重要です。
たとえば、キッチンから洗面所やランドリースペースへスムーズにアクセスできるように配置することで、家事の効率が格段に向上します。
また、回遊性のあるレイアウトを取り入れることで、家の中をぐるりと回れる動線が生まれ、移動のストレスが減ります。
収納スペースの確保と効率的な配置
廊下には収納を設けることも多いため、それをなくすと収納不足に陥る可能性があります。
リビングや各個室に適切な収納を設けるのはもちろん、壁面収納や床下収納、階段下のデッドスペースなどを活用する工夫が求められます。
収納場所を生活動線の中に自然に組み込むことで、片付けやすく使いやすい空間に整えることができます。
トイレや浴室の配置と仕様の工夫
廊下がなくなると、水回りがリビングや寝室に近くなる場合が多くなります。
そのため、プライバシーと快適性を確保するための工夫が必要です。
たとえば、トイレの扉を共有スペースから直接見えない位置に配置したり、脱臭・消音機能付きの設備を選ぶことで、生活感を最小限に抑えることができます。
浴室についても、換気と遮音に配慮することで、快適な空間を維持できます。
自然光や通風の確保による快適性の向上
廊下をなくすと部屋が集約され、内部に光や風が届きにくくなることがあります。
そこで、採光や通風の計画が重要になります。
たとえば、室内窓やハイサイドライト(高い位置にある窓)を設けて光を取り入れたり、スリット状の開口部で空気の流れを確保する方法があります。
リビングを中心に、全体に光と風が行き渡るような間取りにすることで、開放感と快適さが両立できます。
廊下をなくせない場合の代替案

マンションの構造や配管の制約により、廊下を完全になくすのが難しいケースもあります。
しかし、廊下を最小限にとどめたり、うまく活用することで、空間を広く・快適に感じられる住まいづくりは十分可能です。
ここでは、廊下を活かすための代替的な工夫をご紹介します。
廊下を最小限にとどめる間取りの工夫

完全に廊下を排除できなくても、廊下の長さや幅を最小限に抑える設計で、無駄なスペースを減らすことが可能です。
たとえば、廊下を中心に部屋を放射状に配置することで移動距離を短縮し、動線の無駄を省けます。
また、廊下を他の空間(収納やワークスペースなど)と兼ねる工夫をすることで、より実用的な使い方ができます。
廊下を有効活用するアイデア
廊下そのものを“使える空間”に変えることで、単なる通路ではなく、多目的なスペースとして活用できます。
以下のようなアイデアがあります:
- 壁面収納や造作棚を設けて収納スペースに
本棚やクローゼット、日用品のストック置き場として有効活用できます。 - ワークスペースやミニ書斎として使う
幅に余裕がある場合は、カウンターを設置してリモートワークや趣味の作業場としても活用可能です。 - ギャラリー風にして空間に彩りを
お気に入りのアートや写真を飾って、廊下をインテリアの一部として楽しめます。
扉や建具の選択で開放感を増す方法
廊下がある場合でも、扉や建具のデザインに工夫を加えることで圧迫感を軽減し、開放的な印象を持たせることができます。
- 引き戸やガラス扉を使って視線の抜けを確保
スライドドアは開けたときにスペースを取らず、ガラスや半透明の素材を使えば明るさと奥行き感が増します。 - 床材や壁の色味を統一して連続感を演出
廊下と隣接する部屋の内装を統一することで、空間に一体感が生まれ、廊下が狭く見えにくくなります。 - 高さのある建具で縦方向の広がりを強調
天井まである扉や間仕切りを採用することで、視覚的に広がりを演出できます。
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まとめ

マンションリノベーションにおいて「廊下をなくす」ことは、限られたスペースを有効に活用し、居住空間をより広く快適にする有効な手段です。
動線の効率化や家族のコミュニケーション促進、リノベーション費用の圧縮など、さまざまなメリットが期待できます。
一方で、音やにおい、空調効率、プライバシーといった課題への対策も欠かせません。
動線設計や収納、水回りの配置、自然光の取り入れ方など、細部まで考慮した間取り計画がリノベーション成功の鍵となります。
また、廊下を完全になくせない場合でも、最小限に抑えたり有効活用することで、無駄のない居住空間を実現できます。
マンションの構造や暮らし方に合った最適なプランを見つけるためにも、実績豊富なリフォーム会社への相談が大切です。
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