マンションでトイレ2つにリフォームする方法

マンションでトイレ2つにリフォームする方法

マンションで「トイレがもう1つあったら…」と感じたことはありませんか?
朝の混雑や来客時の気まずさ、夜間の導線の不安など、生活していると意外とトイレの不便さが気になるものです。そんな悩みを解消する方法として注目されているのが、マンションでトイレを2つに増設するリフォームです。

ただしマンションの場合、排水方式や床下の構造、管理規約の制約などが関わるため、戸建てのように自由には工事できません。「本当に増設できるの?」「費用はどれくらい?」といった不安を抱く方も多いでしょう。

本記事では、マンションでトイレを2つにするためのポイントを、

・増設のメリット・デメリット
・費用目安と見積もりの考え方
・管理規約・法規の注意点
・失敗しないプランニングのコツ

などに分けてわかりやすく解説します。

家族みんなが快適に暮らせる住まいづくりのために、トイレ増設リフォームを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください!

なぜマンションでトイレを2つにするのか

なぜマンションでトイレを2つにするのか

マンションでトイレを2つにするリフォームは、まだ一般的ではないものの、生活の快適性を大きく高められる選択肢として注目されています。家族構成やライフスタイルの変化に合わせて「もう1つトイレがあったら…」という声は多く、特に共働き世帯や来客の多い家庭で効果を感じやすいリフォームです。

増設のメリット

待ち時間・混雑の解消

家族が多い家庭では、朝の身支度や就寝前など、同じ時間帯にトイレが集中してしまうことがあります。トイレを2つにすることで、生活動線のストレスが大幅に軽減され、時間のロスも解消できます。来客時にも気兼ねなくトイレを利用できるため、プライバシーの確保にもつながります。

夜間・高齢時の安心動線

高齢の家族がいる場合や夜間にトイレを使用する習慣がある家庭では、寝室の近くにトイレがあると安全性が高まります。移動距離が短くなり、転倒リスクの軽減や夜間の負担減につながります。将来的な介護を見据えたバリアフリーリフォームの一環としても有効です。

増設のデメリット・考慮点

費用・工事期間の増加

当然ながらトイレを1つ追加するため、設備機器費用に加えて配管工事や内装工事が必要になります。給排水の取り回しによっては、想定より費用が高くなるケースもあります。また、工事期間も通常のトイレ交換より長くなるため、生活への影響を考慮したスケジュール調整が欠かせません。

マンション管理規約・共用部分の制約

マンションでは、排水方式や配管ルートが建物の構造に大きく影響するため、自由にトイレを増設できるわけではありません。管理規約によっては、排水管の移動や床の大幅な段差調整が禁止されている場合もあります。まずは管理組合への確認や事前申請が必要で、専門業者による現地調査も不可欠です。

費用・見積もりの目安

費用・見積もりの目安

マンションでトイレを増設する場合、費用は「設備本体の価格」と「配管・給排水工事の難易度」で大きく変わります。とくにマンションは構造上制約が多いため、実際の金額は現地調査で大きく動く点を理解しておくことが大切です。

設備本体・部材コスト

便器・便座・手洗い器の価格帯

増設するトイレの仕様によって金額は大きく変わります。一般的な組み合わせ便器は比較的価格を抑えやすく、タンクレスタイプや収納一体型のトイレは費用が上がる傾向があります。

  • 便器・便座:10万円〜30万円程度
  • 手洗い器:5万円〜15万円程度

見た目や機能を重視すると費用が上がるため、設置スペースに合うモデル選びがポイントです。

グレード別のコスト差

トイレはグレードによって価格差が大きく、節水性能・自動洗浄・脱臭機能などの有無で総額が変わります。タンクレストイレはデザイン性と快適性が高い反面、本体価格が高めで電源確保が必須となる点も考慮が必要です。限られたスペースではコンパクトタイプを選ぶなど、目的に応じて機能と費用のバランスを取ることが重要です。

配管・給排水・電気工事のコスト

既存配管からの接続距離による増減

トイレ増設で最も費用に影響するのが配管ルートです。既存トイレや排水立て管から近い位置に増設する場合は費用を抑えやすい一方、距離が離れると床を大きく解体して配管を延長する必要が生じます。
特にマンションでは床下の高さが限られているため、接続距離が長いほど費用が増える傾向があります。

床排水/壁排水方式でのコスト違い

マンションは「床排水方式」と「壁排水方式」があり、どちらかによって工事方法が異なります。

  • 床排水方式:床下のスペースが必要で、排水接続が取りやすいが、床の高さを調整する可能性あり
  • 壁排水方式:壁側に排水管を接続するため、位置によっては配管の延長が難しい場合もある

どちらの方式でも、建物の構造に合った方法を選ばないと追加工事が発生しやすく、総額が変わります。事前に管理組合の規約確認と、専門業者の調査が欠かせません。

マンション特有の法規・管理規約対応

マンション特有の法規・管理規約対応

マンションでトイレを増設する場合、戸建て以上に法規・管理規約による制限が強く、事前確認が必須です。とくに排水設備は共用部分に深く関わるため、安易に工事を進めると「工事不可」「やり直し」といったトラブルにつながることもあります。まずはマンション特有のルールを理解し、適切に手続きを進めることが重要です。

管理規約・区分所有法の確認事項

専有部分・共用部分の区別と増設制限

マンションでは、専有部分と共用部分が明確に分かれており、排水管・給水管の多くは共用部分に該当します。そのため、トイレ増設によって共用部分に影響する工事は制限される場合があります。床下の排水管の改修や、立て管への新規接続が禁止されているケースもあり、まずは管理規約・細則を確認することが必要です。

管理組合・管理会社への事前相談

工事の可否や必要な申請手続きはマンションによって異なります。トイレ増設を検討する段階で、早めに管理組合や管理会社へ相談し、

  • 工事申請書の提出
  • 図面・仕様書の提出
  • 工事可能な時間帯や音出し制限

などのルールを確認しましょう。とくに排水工事を伴う場合、管理組合の承認なしでは工事できないケースがほとんどです。

配管方式・建築構造・消防法上の注意

床排水/壁排水方式の対応可否

マンションごとに採用されている排水方式が異なり、増設トイレの設置可否に直結します。

  • 床排水方式の場合:床下にスペースがあれば比較的工事しやすいが、床上げが必要な場合もある
  • 壁排水方式の場合:壁の排水位置と高さが固定されているため、増設位置が大きく制限されやすい

既存排水方式が増設したい位置に対応できるかどうかは、専門業者による現地調査が不可欠です。

用途変更・防火区画・床面積要件

トイレを新たに設けることで、その部分が建築基準法上の「用途変更」に該当する場合があります。特に水まわりの増設は、

  • 防火区画の貫通部の処理
  • 配管ルートの耐火性能
  • 給排水設備による床荷重の確認

などが必要になります。また、消防法上の排煙設備や換気設備の基準を満たす必要があるケースもあります。

これらはマンションごと・構造ごとに判断が異なるため、法規に精通したリフォーム会社へ事前に確認することが必須です。

施工・設計のチェックポイント

施工・設計のチェックポイント

マンションでトイレを増設する場合、限られたスペースの中で 「どこに」「どう設置するか」 が快適性と使い勝手を大きく左右します。また、戸建てとは異なり配管や管理規約の制約があるため、設計段階での検討が非常に重要です。後からやり直しがきかない部分が多いため、事前のプランニングと業者選びが成功のカギになります。

スペース・プランニングの検討

寝室近接・来客用動線などの配置最適化

トイレの増設位置は、生活動線やライフスタイルに合わせて最適化する必要があります。

  • 寝室近く:夜間の移動負担が軽減し、安全性も向上
  • 玄関・リビング近く:来客時の使いやすさを確保
  • 家族の朝の混雑を避ける位置に配置

など、目的に応じたメリットを整理して選ぶことが大切です。音の問題や換気の取りやすさも、設置場所を選ぶ際の重要な判断ポイントになります。

収納・手洗い・照明・換気のプラン

トイレの増設では、狭い空間に必要な機能をバランス良くまとめる工夫が必要です。
収納は壁面収納やコンパクト棚を活用し、動線を妨げない位置に配置するのが基本です。手洗い器はサイズだけでなく給排水ルートも考慮する必要があります。
照明は明るさだけでなく「まぶしさ」を抑える設計が安心感につながり、換気は臭いや湿気を効率よく排出できる計画が欠かせません。小型換気扇やダクトの取り回しも、事前に検討しておくと安心です。

業者選びと見積もり比較のコツ

マンション増設実績の有無を確認

マンションのトイレ増設は配管制約や管理規約への対応が必要なため、一般的なリフォームより難易度が高めです。そのため、マンションの水まわり増設実績が豊富な業者かどうかが大きな判断材料になります。事例写真や具体的な工事内容を確認し、排水方式が異なるマンションでの対応経験があるかどうかをチェックしましょう。

同条件見積もりで仕様・費用を比較

複数の業者で見積もりを取る際は、条件を統一しなければ正確な比較ができません。

  • 便器のグレード
  • 手洗い器の有無
  • 配管延長の想定距離
  • 必要な電気工事

など、同じ仕様で依頼することで、不要な追加費用や仕様差による価格のブレを防げます。工事内容が曖昧な見積もりは後で金額が増えやすいため、項目が細かく明記されているかも要チェックです。

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

ベータは、東海エリア(名古屋・愛知・岐阜・三重)で多くのマンションリフォームを手がけてきた、マンション専門のリフォーム会社です。とくに水まわりや間取り変更など、管理規約や配管制約が関わる「難易度の高いマンション工事」を得意としています。

マンションごとに構造・排水方式・管理規約が異なるため、トイレ増設のような設備リフォームでは経験値が結果を大きく左右します。ベータでは、

  • 現地調査による的確なプラン提案
  • 法規・管理規約に沿った安全な施工
  • 追加費用を抑えるための最適な工事計画
  • ご家族の生活動線に合わせた機能的な設計

を徹底し、安心して任せられるリフォームを行っています。

「この場所に本当にトイレを増設できる?」「費用はいくらぐらい?」といった初期相談から、管理組合への提出書類のサポートまで、ベータがしっかり伴走いたします。
東海エリアでマンションリフォームをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください!

まとめ

まとめ

マンションでトイレを増設するリフォームは、家族構成や生活動線に合わせて暮らしの快適性を大きく向上させられる選択肢です。一方で、管理規約や配管方式などマンション特有の制約が多く、事前の確認や専門的な設計が欠かせません。

本記事では、

  • トイレ増設のメリット・デメリット
  • 費用の考え方と見積もりのポイント
  • 管理規約・法規に基づく注意事項
  • 設計・施工で押さえておきたい要点

など、失敗しないために必要な情報を整理してきました。

トイレ増設は難易度が高い工事ですが、マンション経験の豊富な業者と適切な計画を立てれば実現可能です。
「うちのマンションでもできる?」「どこに設置するのが最適?」といった疑問があれば、プロに相談しながら進めることで、安心して快適な空間づくりができます。

生活をもっと便利に、もっと安全にするための第一歩として、トイレ増設リフォームをぜひ検討してみてください!

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この記事を書いた人

森 卓也

森 卓也

㈱ベータ取締役。
平成元年生まれ。三重県亀山市出身。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
大学院在学中に不動産管理法人を設立し、20代で不動産オーナーに。
大学院(MBA)や不動産オーナーの経験を活かし、リフォーム費用を抑えるコツや信頼できる業者選びの秘訣など、リフォームに関して有益な情報を発信。

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