マンションのトイレリフォームで手洗い設置!費用と注意点を徹底解説

マンションのトイレリフォームで手洗い設置!費用と注意点を徹底解説

マンションのトイレをより快適で清潔に使いたい――そんな方に人気なのが、手洗い器の設置リフォームです。最近では、来客用トイレに限らず、日常的に使うトイレにも「手洗いを別に設けたい」というニーズが増えています。とはいえ、マンションでは配管やスペースの制約があるため、戸建てのように簡単に取り付けられないケースも少なくありません。

この記事では、マンションのトイレに手洗い器を設置する際の費用相場・工法別の特徴・設置前の注意点を徹底解説します。後付け・埋め込みなどの施工方法の違いや、管理規約・申請の流れまでわかりやすく紹介。これからリフォームを検討している方が、失敗せずに理想のトイレ空間を実現するためのポイントを詳しくお伝えします。

目次

手洗い器の設置方法と特徴

手洗い器の設置方法と特徴

トイレリフォームの際に人気が高まっているのが手洗い器の設置です。衛生面の向上はもちろん、来客時の印象を良くする効果もあります。設置方法には「後付けタイプ」と「埋め込みタイプ」の2種類があり、それぞれに特徴とメリットがあります。空間の広さや配管位置、デザインの好みに合わせて最適なタイプを選びましょう。

後付けタイプ

後付けタイプ

既存トイレにキャビネット付手洗器を設置

後付けタイプは、既存のトイレ空間に手洗い器を追加できるのが大きな魅力です。壁や床を大きく壊す必要がなく、比較的短期間で設置できます。最近ではキャビネット一体型のコンパクトな手洗い器も多く、収納スペースを確保しながら機能性を高められます。限られたスペースでもスタイリッシュにまとめることが可能です。

配管露出を最小限にして省スペース化可能

後付けの場合でも、配管を極力露出させない工夫をすることで見た目をすっきりさせられます。特にトイレの奥や角など、デッドスペースを利用したレイアウトにすることで、省スペースながら使いやすい手洗い器を実現できます。施工費も比較的抑えやすく、コスト重視のリフォームにもおすすめです。

埋め込みタイプ

埋め込みタイプ

壁内に埋め込むことで空間を広く見せる

埋め込みタイプは、手洗い器を壁の内部に一部埋め込む設計で、トイレ空間を広く見せる効果があります。スリムでデザイン性が高く、ホテルライクな上質な雰囲気を演出できる点が人気です。限られたトイレスペースでも圧迫感を軽減できるため、デザイン性を重視する方に適しています。

工事費は高めだがデザイン性が高い

一方で、埋め込みタイプは壁の内部工事が必要になるため、後付けタイプに比べて費用が高くなります。しかし、配管や排水管を見せない構造のため、見た目の完成度が非常に高いのが特徴です。長く使うトイレだからこそ、デザインと快適さを両立したい方には最適な選択肢と言えるでしょう。

費用相場

費用相場

手洗い器の設置費用は、工法や設置場所の条件によって大きく変わります。配管の取り回しや壁の構造、内装の仕上げ方法によって追加費用が発生することもあるため、あらかじめ全体のイメージを把握しておくことが大切です。ここでは、代表的な「後付けタイプ」と「埋め込みタイプ」それぞれの費用目安を紹介します。

工法別費用目安

後付けタイプ|10〜20万円前後(配管・内装込み)

後付けタイプは、既存トイレへの取り付けが比較的容易なため、費用を抑えやすいのが特徴です。配管や内装の補修を含めても10〜20万円前後が目安となります。特に、給排水の位置が手洗い器に近い場合は、工事期間も短く、1日〜2日程度で完了するケースも多いです。省スペース型のキャビネット付きタイプを選べば、収納性とデザイン性を両立できます。

埋め込みタイプ|20〜35万円前後(壁開口・下地補強含む)

埋め込みタイプは、壁の開口や下地補強といった大掛かりな工事が必要になるため、20〜35万円前後が相場となります。デザイン性や空間の広がりを重視する分、工事費は高めですが、仕上がりの美しさと高級感は抜群です。トイレ全体のリフォームと併せて行うことで、工期を短縮し、コストを抑えることも可能です。

どちらのタイプも、給排水の位置や既存の構造によって追加費用が発生する場合があります。事前に現地調査を行い、最適な施工方法を提案してもらうことが、満足度の高いリフォームの第一歩です。

設置前に確認すべき条件と注意点

設置前に確認すべき条件と注意点

手洗い器をトイレに新設・増設する際には、見た目のデザインや費用だけでなく、設置条件を正しく確認することが非常に重要です。給排水の位置や水圧、トイレ内の寸法などを事前に把握しておくことで、無理のない計画が立てられ、後からのトラブルを防ぐことができます。ここでは、設置前に特に注意すべきポイントを解説します。

給排水条件・水圧・電源位置

マンションの水圧が弱い場合はタンクレストイレ不可のケースも

マンションでは、水圧が十分に確保できない場合があります。特に高層階や築年数の古い建物では、タンクレストイレや自動水栓付き手洗い器が使用できないケースもあります。そのため、設置前に水圧や給水方式(直圧式・貯水式)を確認しておくことが大切です。メーカーや施工業者に相談すれば、対応可能な製品を提案してもらえます。

給水・排水経路の確保が難しい場合は位置変更を検討

手洗い器を設置する際には、給水管と排水管の経路をどう確保するかがポイントになります。既存のトイレ設備から離れた場所に設置する場合、壁や床を開口して新たに配管を引く工事が必要になることも。構造上難しい場合は、トイレ本体の位置を少しずらすなど、全体のレイアウトを見直すことも検討しましょう。

空間寸法と動線・ドア干渉

空間寸法と動線・ドア干渉

標準サイズ(80×120cm)なら設置可能なことが多い

一般的なマンションのトイレは、幅80cm・奥行き120cm程度の標準サイズが多く、このスペースが確保できれば手洗い器を設置できる場合がほとんどです。特に後付けタイプなら、限られたスペースでもコンパクトに収まるモデルが多数あります。

内開きドアや手すりとの干渉に注意

設置位置を決める際は、ドアの開閉や手すりの位置との干渉にも注意が必要です。内開きドアの場合、手洗い器が出入口の動線を塞いでしまうことがあります。また、高齢者向けに手すりを設けている場合は、手洗い器の高さや奥行きに配慮し、動きやすい設計にすることが大切です。安全性と使いやすさの両立を意識しましょう。

快適性とデザイン性を高めるポイント

快適性とデザイン性を高めるポイント

手洗い器の設置は、単に「手を洗う場所を確保する」だけでなく、トイレ全体の快適性とデザイン性を高める大切な要素です。限られた空間をどう活かすか、使い勝手と見た目の両立をどう図るかによって、仕上がりの印象は大きく変わります。ここでは、快適さと美しさを両立するための具体的なポイントを紹介します。

手洗い器の形状・デザイン選び

コンパクトボウルやコーナー型で空間を有効活用

トイレ空間が狭い場合は、コンパクトボウルやコーナー設置型の手洗い器を選ぶことで、動線を妨げずに設置できます。角を活かすデザインなら、圧迫感を抑えながら見た目もすっきり。最近では、奥行きが浅くても十分な洗いやすさを確保したモデルも多く登場しており、限られたスペースでも快適に使える工夫がされています。

水ハネ防止・清掃性を考慮した素材選定

デザイン性も大切ですが、日常の使いやすさや清掃性も重要なポイントです。陶器製は高級感があり、水ハネにも強いのが特徴。一方で、人工大理石や樹脂製のボウルは軽量で掃除がしやすく、手入れの負担を軽減します。また、水ハネを防ぐためにボウルの深さや吐水口の角度にも注目すると、より快適に使えます。

収納・照明・カラーコーディネート

キャビネット一体型で収納と機能性を向上

限られたトイレ空間をすっきり見せるためには、キャビネット一体型の手洗い器がおすすめです。ペーパー類や掃除用品を内部に収納でき、生活感を抑えた清潔な印象を演出できます。また、カウンター部分を活用して小物やアロマを置くなど、インテリア性を高める工夫も可能です。

壁紙・床材との統一感でデザイン性アップ

トイレ全体の印象を左右するのが、壁紙や床材とのカラーコーディネートです。白を基調にすれば清潔感が強まり、木目調を組み合わせれば温かみのある空間に仕上がります。照明にもこだわり、間接照明やダウンライトでやわらかい光を取り入れると、手洗い器の存在感がより引き立ち、上質なトイレ空間を演出できます。

管理規約・工事申請の流れ

管理規約・工事申請の流れ

マンションで手洗い器を新設・増設する場合は、デザインや費用の前に「管理規約の確認」が必須です。マンションは共有スペースと専有部分の区分が明確に定められており、水回り設備の工事には管理組合への申請が必要なケースが多くあります。事前の確認を怠ると、工事が進められないだけでなく、トラブルの原因にもなります。ここでは、申請のポイントと工事完了までの流れを解説します。

マンション管理規約の確認

水回り設備の追加・配管工事に申請が必要

手洗い器の設置では、給水・排水配管を新たに設けることが多く、これは管理規約上「水回り設備の変更」として扱われます。そのため、工事前に必ず管理組合または管理会社への申請が必要です。特に、床下や壁内に配管を通す場合は、共用部分に影響を与える可能性があるため、申請内容に図面や仕様書を添付するのが一般的です。

騒音・工期・工事時間帯の制約に注意

マンションでは、工事による騒音や振動、作業時間帯の制限が設けられています。多くの場合、平日の昼間のみ施工が許可されており、休日や夜間工事は不可です。また、エレベーターや共用廊下の使用にも制限があるため、管理会社との打ち合わせを綿密に行うことがスムーズな工事の鍵となります。

工事申請〜完了までの手順

工事申請〜完了までの手順

現地調査→見積→申請→工事→完了報告

手洗い器設置工事の一般的な流れは、「現地調査 → 見積 → 管理組合への申請 → 工事実施 → 完了報告」という手順になります。特に申請段階では、工事範囲・施工内容・使用する配管材の仕様などを明記した資料が求められる場合があります。承認まで1〜2週間ほどかかることもあるため、スケジュールには余裕をもって進めましょう。

共用部養生・近隣挨拶も忘れずに

工事の際は、共用部(エレベーター・廊下など)の養生を徹底することがマナーです。また、作業音や出入りが発生するため、近隣住戸への挨拶も忘れずに行いましょう。事前に一言伝えておくことで、トラブルを防ぎ、工事を円滑に進めることができます。マンションリフォームでは、こうした「周囲への配慮」も非常に重要な工程のひとつです。

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

ベータは、東海エリア(愛知・岐阜・三重)で多数のマンションリフォーム実績を持つリフォーム専門会社です。配管や構造に制約の多いマンションでも、豊富な経験をもとに、機能性とデザイン性を両立した最適なプランをご提案いたします。

トイレの手洗い器設置や位置変更といった水回りリフォームはもちろん、内装や収納計画までトータルでサポート。現地調査から管理組合への申請、施工、アフターサービスまで、すべて自社で丁寧に対応しています。

「狭いトイレでも手洗い器を設置したい」「デザイン性の高い空間にしたい」など、理想のトイレリフォームを実現したい方は、ぜひベータにご相談ください。お客様の暮らしに寄り添い、安心・快適なマンション空間づくりをお手伝いいたします!

まとめ

まとめ

マンションのトイレに手洗い器を設置することで、衛生面の向上やデザイン性アップ、省スペース化など多くのメリットが得られます。ただし、設置には給排水条件や空間寸法、管理規約の確認といった事前準備が欠かせません。後付けタイプ・埋め込みタイプのどちらを選ぶかによって、費用や施工内容、仕上がりの印象も大きく変わります。

また、手洗い器の形状や素材、収納・照明との組み合わせを工夫すれば、トイレ全体がより快適で上質な空間に生まれ変わります。デザインだけでなく、使いやすさや清掃性にも配慮することが理想的なリフォーム成功のポイントです。

東海エリアでマンションリフォームをご検討の方は、ぜひベータにご相談ください。専門スタッフが現地調査から施工・アフターまで一貫対応し、安心して長く使える理想のトイレ空間づくりをサポートいたします!

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この記事を書いた人

森 卓也

森 卓也

㈱ベータ取締役。
平成元年生まれ。三重県亀山市出身。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
大学院在学中に不動産管理法人を設立し、20代で不動産オーナーに。
大学院(MBA)や不動産オーナーの経験を活かし、リフォーム費用を抑えるコツや信頼できる業者選びの秘訣など、リフォームに関して有益な情報を発信。

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