汲み取り式トイレを水洗トイレにリフォーム!ポイントや費用を解説!
目次
はじめに:汲み取り式トイレから水洗トイレへリフォームするメリット

長年、汲み取り式トイレを使用していると、その不便さや衛生面に悩まされることが多いのではないでしょうか。
水洗トイレへのリフォームは、これらの悩みを解消し、快適な生活を送るための有効な手段です。
具体的にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。
衛生環境の向上

汲み取り式トイレは、構造上、臭いや細菌が発生しやすく、衛生面での不安が常に付きまといます。
特に、小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、感染症のリスクも考慮する必要があります。
一方、水洗トイレは、汚物を水で洗い流すため、常に清潔な状態を保つことができます。
これにより、細菌の繁殖を抑え、衛生的なトイレ環境を実現できます。
悪臭からの解放
汲み取り式トイレの大きな悩みの一つが、特有の悪臭です。
特に夏場は、その臭いが強くなり、生活空間にも影響を及ぼすことがあります。
水洗トイレは、密閉された構造と排水システムにより、悪臭の発生を大幅に抑えることができます。
これにより、トイレ空間だけでなく、家全体の空気環境も改善されます。
快適性の向上
水洗トイレは、温水洗浄機能や暖房便座など、快適性を高める機能が充実しています。
冬場の寒い時期でも暖かく、快適にトイレを使用することができます。
また、最新のトイレは、節水機能や自動洗浄機能なども搭載されており、日々の掃除の手間を軽減することも可能です。
将来的な資産価値の向上
水洗トイレは、現代の住宅において標準的な設備です。
そのため、汲み取り式トイレのままでは、将来的に家の資産価値を下げる要因になる可能性があります。
水洗トイレへのリフォームは、家の快適性を向上させるだけでなく、将来的な資産価値の維持・向上にも繋がります。
水洗トイレの種類と特徴

汲み取り式トイレから水洗トイレへリフォームする際、まず知っておきたいのが水洗トイレの種類です。
主に「下水道直接放流式」「浄化槽式」「簡易水洗式」の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、各方式の特徴と、どのような住宅に適しているのかを解説します。
下水道直接放流式
下水道直接放流式は、汚水を下水道管に直接流す方式です。
都市部の住宅で多く採用されており、最も一般的な水洗トイレと言えるでしょう。
特徴
- 汚水を速やかに処理できるため、衛生的
- 悪臭の心配がほとんどない
- 浄化槽の設置やメンテナンスが不要
注意点
- 下水道が整備されている地域に限られる
- リフォーム費用が高くなる傾向がある
浄化槽式
浄化槽式は、浄化槽と呼ばれる装置で汚水を浄化してから放流する方式です。下
水道が整備されていない地域や、敷地内に十分なスペースがない場合に採用されます。
特徴
- 下水道がない地域でも設置可能
- 浄化槽の種類によっては、処理能力が高い
注意点
- 浄化槽の設置スペースが必要
- 定期的なメンテナンスが必要
- 下水道直接放流式と比較して悪臭が若干発生する場合がある
簡易水洗式
簡易水洗式は、少量の水で汚物を流す方式です。
水洗トイレと汲み取り式トイレの中間に位置づけられます。
特徴
- 水の使用量が少ない
- 比較的安価に設置できる
注意点
- 完全な水洗トイレに比べると、衛生面や悪臭の点で劣る
- 定期的な汲み取りが必要な場合がある
リフォーム前に確認すべきポイント

汲み取り式トイレから水洗トイレへのリフォームは、快適な生活を送るための重要なステップですが、事前に確認しておくべきポイントがいくつかあります。
これらのポイントを把握しておくことで、スムーズなリフォームを実現し、後々のトラブルを防ぐことができます。
設置場所の確認
まず、水洗トイレを設置する場所の確認が必要です。
特に、以下の点に注意しましょう。
- スペース: 新しいトイレを設置するための十分なスペースがあるか確認します。特に、タンク付きのトイレを設置する場合は、奥行きや幅に注意が必要です。
- 配管: 給水管や排水管の配管経路を確認します。既存の配管を利用できるか、新たに配管工事が必要になるかを把握しておきましょう。
- 床の強度: 新しいトイレの重量に耐えられる床の強度があるか確認します。必要であれば、床の補強工事も検討しましょう。
地域の排水処理方式の確認
お住まいの地域の排水処理方式によって、設置できる水洗トイレの種類が異なります。
- 下水道: 下水道が整備されている地域では、下水道直接放流式の水洗トイレを設置できます。
- 浄化槽: 下水道が整備されていない地域では、浄化槽式の水洗トイレを設置する必要があります。
- 排水処理方式の確認方法: 各自治体の下水道課などに確認しましょう。
補助金・助成金の有無
水洗トイレへのリフォームには、自治体から補助金や助成金が支給される場合があります。
- 補助金・助成金の確認方法: 各自治体のホームページや窓口で確認しましょう。
- 注意点: 補助金・助成金には、条件や申請期限がある場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
リフォーム会社の選定
信頼できるリフォーム会社を選ぶことは、リフォームの成功に大きく影響します。
- 複数の会社から見積もりを取る: 費用や工事内容を比較検討しましょう。
- 実績や評判を確認する: インターネットの口コミや評価、施工事例などを参考にしましょう。
- アフターサービスの内容を確認する: 工事後の保証やメンテナンスについて確認しましょう。
リフォームの流れと期間

汲み取り式トイレから水洗トイレへのリフォームは、いくつかの工程を経て完了します。
ここでは、一般的なリフォームの流れと期間について解説します。
①工事内容の説明
まず、リフォーム会社から工事内容の説明を受けます。
- 工事の流れ、期間、費用などについて説明を受け、疑問点や要望を伝えましょう。
- 見積もりをしっかりと確認し、納得できる内容であることを確認しましょう。
②既存汲み取りトイレの撤去
既存の汲み取りトイレを撤去します。
- 便器や便槽を撤去し、清掃を行います。
- 必要に応じて、床や壁の解体工事を行います。
③配管工事
給水管や排水管の配管工事を行います。
- 新しい水洗トイレの設置場所に合わせて、配管を設置します。
- 下水道または浄化槽への接続工事を行います。
④水洗トイレ設置工事
新しい水洗トイレを設置します。
- 便器、タンク、便座などを設置し、給排水の接続を行います。
- 動作確認を行い、正常に機能することを確認します。
⑤内装工事
必要に応じて、内装工事を行います。
- 床や壁の補修、クロスや床材の張り替えなどを行います。
- 照明や換気扇の設置、手すりの設置など、バリアフリー対応の工事を行う場合もあります。
⑥完工検査
工事完了後、完工検査を行います。
- リフォーム会社と一緒に、工事内容に問題がないか確認します。
- 清掃を行い、引き渡しとなります。
リフォーム期間の目安
- リフォーム期間は、工事内容や状況によって異なりますが、一般的には3日から1週間程度です。
- 浄化槽を設置する場合は、さらに日数がかかることがあります。
- リフォーム期間中は、仮設トイレの設置など、生活への影響を最小限に抑えるための対策が必要になる場合があります。
気になるリフォーム費用を解説

汲み取り式トイレから水洗トイレへのリフォームを検討する上で、最も気になるのが費用です。
ここでは、リフォーム費用の内訳や、費用を抑えるコツについて解説します。
工事費用の内訳
リフォーム費用は、大きく分けて以下の項目で構成されます。
- 便器本体の費用
- 工事費
- その他の費用
便器本体の費用
便器本体の価格は、機能やデザインによって大きく異なります。
- 一般的な水洗トイレ: 10万円~30万円程度
- 高機能トイレ(温水洗浄、暖房便座など): 30万円~50万円以上
工事費
工事費は、既存の配管状況や設置場所によって大きく変動します。
- 解体・撤去費用: 2万円~5万円程度
- 配管工事費用: 5万円~15万円程度
- 設置費用: 3万円~10万円程度
その他費用(内装工事など)
内装工事費用は、床や壁の補修範囲、使用する材料によって異なります。
- 床材・壁材の張り替え: 5万円~20万円程度
- その他(照明、換気扇など): 2万円~5万円程度
費用を抑えるコツ
リフォーム費用を抑えるためには、以下のポイントを参考にしましょう。
- 複数のリフォーム会社から見積もりを取る: 費用や工事内容を比較検討しましょう。
- 補助金・助成金を活用する: 自治体によっては、リフォーム費用の一部が補助される場合があります。
- 必要な機能に絞る: 高機能トイレは高額になるため、必要な機能に絞って選びましょう。
- 内装工事をDIYで行う: 床材や壁材の張り替えなど、DIYで可能な部分は自分で行うことで費用を抑えられます。
リフォームにおける注意点とトラブルシューティング

水洗トイレへのリフォームは、快適な生活空間を実現するための重要な決断ですが、同時に注意すべき点もいくつか存在します。
ここでは、リフォーム中に発生しやすいトラブルとその対処法、そして信頼できる業者選びのポイントについて解説します。
悪徳業者に注意
リフォーム業界には、残念ながら悪徳業者も存在します。
以下のような業者は特に注意が必要です。
- 極端に安い見積もりを提示する: 相場とかけ離れた安さには裏がある可能性があります。
- 契約を急かす: 契約を急がせる業者は、冷静な判断を妨げようとしている可能性があります。
- 具体的な説明を避ける: 工事内容や費用について、曖昧な説明しかしない業者は信用できません。
- 過去の施工事例や実績を提示しない: 実績がない、または乏しい業者は、技術力に不安が残ります。
悪徳業者に引っかからないための対策
- 複数の業者から見積もりを取る: 少なくとも3社以上から見積もりを取り、比較検討しましょう。
- 契約前に必ず書面で内容を確認する: 見積もり内容、工事期間、支払い条件などを詳細に確認しましょう。
- 過去の施工事例や口コミを確認する: インターネットや知人からの情報も参考にしましょう。
- リフォーム瑕疵保険に加入する: 工事の欠陥によるトラブルに備えましょう。
工事中のトラブル対処法
工事中にトラブルが発生した場合、冷静に対処することが重要です。
- まずはリフォーム会社に連絡する: トラブルの内容を具体的に伝え、対応を求めましょう。
- 状況を記録しておく: 写真や動画を撮影したり、メモを取ったりして、状況を記録しておきましょう。
- 第三者機関に相談する: リフォーム会社との話し合いで解決しない場合は、消費者センターや弁護士などに相談しましょう。
アフターサービスについて
リフォーム後のアフターサービスも重要なポイントです。
- 保証期間と保証内容を確認する: 設備や工事の保証期間と内容を確認しましょう。
- 定期点検の有無を確認する: 定期的な点検やメンテナンスを行ってくれるか確認しましょう。
- 連絡先を確認しておく: トラブルが発生した際に、すぐに連絡できる連絡先を確認しておきましょう。
まとめ

この記事では、汲み取り式トイレから水洗トイレへのリフォームについて、費用、期間、手順、そして気になる疑問まで徹底的に解説しました。
汲み取り式トイレから水洗トイレへのリフォームは、決して安い買い物ではありません。
しかし、そのメリットは計り知れません。衛生環境の向上、悪臭からの解放、快適性の向上、そして将来的な資産価値の向上。
これらのメリットを考慮すれば、リフォームは決して無駄な投資ではないと言えるでしょう。
リフォームを成功させるためには、事前にしっかりと計画を立て、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが重要です。
この記事で解説したポイントや注意点を参考に、あなたの理想のトイレ空間を実現してください。
この記事が、みなさまのトイレリフォームに関する情報収集の一助となれば幸いです。
汲み取り式トイレを水洗トイレへのリフォームに関してご不明な点等ございましたら、お気軽に株式会社ベータまでお問い合わせください。
経験豊富な専門のスタッフが誠意をもって対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。