サイディングとは?種類、選び方、メリット・デメリットを解説!
目次
サイディングとは?

「サイディング」という言葉を聞いたことはありますか?
住宅の外壁に使われる材料ということは知っていても、どんな種類があるのか、どんな役割があるのか、詳しく知っている方は意外と少ないかもしれません。
外壁は、住宅の見た目を左右するだけでなく、雨風や紫外線から私たちを守る大切な役割を担っています。
だからこそ、サイディングについて正しく理解し、最適な選択をすることが重要です。
この記事では、サイディングの基本から、種類、メリット・デメリットまで、初めての方にも分かりやすく解説します。
サイディングの定義と役割

サイディングとは、建物の外壁に施工される仕上げ用の外壁材のことです。
工場で生産された板状の建材を、建物の外壁に張り付けて仕上げます。
サイディングの主な役割
- 防水性: 雨水や湿気の侵入を防ぎ、建物を保護します。
- 耐久性: 紫外線や風雨から建物を守り、美観を維持します。
- 意匠性: デザインやカラーが豊富で、建物の外観を美しく仕上げます。
- 断熱性・遮音性: 製品によっては、断熱性や遮音性を高める効果も期待できます。
サイディングは、これらの役割を果たすことで、建物を長期間にわたって保護し、快適な住環境を提供する重要な役割を担っています。
サイディングが住宅にもたらす効果

サイディングは、住宅にさまざまな効果をもたらします。
- 外観の美しさ: 豊富なデザインとカラーバリエーションにより、個性的な外観を実現できます。
- 耐久性の向上: 紫外線や風雨から建物を守り、建物の寿命を延ばします。
- メンテナンス性の向上: メンテナンスが比較的容易で、長期的に美観を維持できます。
- 断熱性・遮音性の向上: 快適な住環境を実現し、光熱費の削減にも貢献します。
- 工期の短縮: 工場で生産された建材を使用するため、現場での作業が効率化され、工期を短縮できます。
サイディングの種類と特徴
外壁材として人気のサイディングには、主に4つの種類があります。
それぞれの特徴を理解し、あなたの家に最適なサイディングを見つけましょう。
窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原料とした外壁材です。
デザインやカラーバリエーションが豊富で、レンガ調、タイル調、木目調など、さまざまなデザインから選ぶことができます。
窯業系サイディングの長所
- デザインが豊富で、好みの外観を実現できる
- 耐火性、遮音性に優れている
- 比較的安価で、コストパフォーマンスが高い
窯業系サイディングの短所
- 吸水性が高く、定期的なメンテナンスが必要
- 凍害に弱い場合がある
- 重量があり、施工に手間がかかる
金属系サイディング

金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウムなどの金属板を使用した外壁材です。
耐久性、断熱性、耐候性に優れており、寒冷地や沿岸部でも安心して使用できます。
金属系サイディングの長所
- 耐久性、耐候性に優れている
- 断熱性、遮音性が高い
- 軽量で、建物への負担が少ない
金属系サイディングの短所
- デザインのバリエーションが少ない
- 傷やへこみが付きやすい
- 金属なので、錆びる可能性がある
木質系サイディング

木質系サイディングは、天然木材を使用した外壁材です。
木の温かみや風合いを生かしたデザインが特徴で、自然志向の方に人気があります。
木質系サイディングの長所
- 木の温かみや風合いを生かしたデザイン
- 断熱性、調湿性に優れている
- 自然素材なので、環境に優しい
木質系サイディングの短所
- 定期的な塗装などのメンテナンスが必要
- 防火性、耐久性が低い
- 他のサイディングに比べて高価
樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を使用した外壁材です。
耐候性、耐水性、防汚性に優れており、メンテナンスが容易です。
樹脂系サイディングの長所
- メンテナンスが容易
- 耐候性、耐水性、防汚性に優れている
- 軽量で、施工が容易
樹脂系サイディングの短所
- デザインのバリエーションが少ない
- 他のサイディングに比べて高価
- 寒冷地では、ひび割れする可能性がある
各サイディングの比較表
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
窯業系サイディング | デザイン豊富 | デザイン豊富、耐火性、遮音性 | メンテナンスが必要、凍害に弱い |
金属系サイディング | 耐久性・断熱性 | 耐久性、断熱性、耐候性 | デザイン少ない、傷つきやすい |
木質系サイディング | 自然な風合い | 温かみ、断熱性、調湿性 | メンテナンス必要、防火性低い |
樹脂系サイディング | メンテナンス性 | メンテナンス容易、耐候性、耐水性 | デザイン少ない、高価 |
サイディングのメリット・デメリット

サイディングは、デザイン性、耐久性、施工性に優れているというメリットがある一方、メンテナンスや費用などのデメリットも存在します。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、あなたの家に最適なサイディングを選びましょう。
サイディングのメリット

サイディングには、主に以下のメリットがあります。
- デザイン性: 豊富なデザインとカラーバリエーションがあり、好みの外観を実現できます。
- 耐久性: 紫外線や風雨から建物を守り、建物の寿命を延ばします。
- 施工性: 工場で生産された建材を使用するため、現場での作業が効率化され、工期を短縮できます。
- メンテナンス性: 比較的メンテナンスが容易で、長期的に美観を維持できます。
- 断熱性・遮音性: 製品によっては、断熱性や遮音性を高める効果も期待できます。
サイディングのデメリット

サイディングには、主に以下のデメリットがあります。
- メンテナンス: 定期的なメンテナンスが必要で、特にシーリングの劣化や塗装の剥がれなどが発生する可能性があります。
- 費用: 初期費用やメンテナンス費用がかかる場合があります。
- デザインの制約: デザインのバリエーションは豊富ですが、特定のデザインや素材を希望する場合は制約がある場合があります。
- 環境への影響: 製品によっては、製造や廃棄の際に環境への負荷がかかる場合があります。
後悔しない!サイディングの選び方

サイディング選びは、住まいの外観や性能を大きく左右する重要な決断です。
後悔しないために、以下のポイントを押さえて選びましょう。
地域の気候や環境に合わせた選び方
サイディングは、地域の気候や環境に合わせて選ぶことが重要です。
寒冷地:
・凍害に強い金属系サイディングや、寒冷地仕様の窯業系サイディングがおすすめです。
・断熱性の高いサイディングを選ぶことで、暖房効率を高めることができます。
沿岸部:
・塩害に強い金属系サイディングや、耐候性の高い窯業系サイディングがおすすめです。
・防錆処理が施されたサイディングを選ぶと、より安心です。
都市部:
・防火性や遮音性の高いサイディングがおすすめです。
・汚れが付きにくいセルフクリーニング機能のあるサイディングを選ぶと、メンテナンスが楽になります。
多湿地域:
・通気性の高いサイディングや、防カビ・防藻機能のあるサイディングがおすすめです。
・湿気を逃がす通気工法と組み合わせることで、建物の耐久性を高めることができます。
デザインと機能性のバランス
サイディング選びでは、デザインだけでなく、機能性も重視することが大切です。
デザイン:
・家の外観イメージに合わせて、色やデザインを選びましょう。
・サンプルや施工事例を参考にして、イメージを具体化することが大切です。
機能性:
・耐久性、耐候性、断熱性、遮音性、防火性など、必要な機能を考慮しましょう。
・将来的なメンテナンス費用も考慮して、コストパフォーマンスの高いサイディングを選ぶことが大切です。
信頼できる業者の選び方
サイディングの施工は、専門的な知識と技術が必要です。信頼できる業者を選びましょう。
実績と評判:
・施工実績が豊富で、評判の良い業者を選びましょう。
・口コミサイトや紹介などを参考にするのも良いでしょう。
資格と保証:
・サイディング施工に関する資格を持つ業者や、保証制度が充実している業者を選びましょう。
アフターサービス:
・定期点検やメンテナンスなどのアフターサービスが充実している業者を選びましょう。
見積もりの注意点
見積もりを取る際は、以下の点に注意しましょう。
複数の業者から見積もりを取る:
・複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
見積もりの内訳を確認する:
・材料費、施工費、諸経費などの内訳を細かく確認しましょう。
不明な点は質問する:
・見積もり内容で不明な点があれば、遠慮せずに質問しましょう。
保証内容を確認する:
・保証内容と期間を確認して、内容をしっかりと把握しておきましょう。
サイディングに関するよくある質問

サイディングに関するよくある質問とその回答についてまとめました。
Q. 費用を安く抑えるコツは?
サイディングの費用を安く抑えるためには、以下のポイントが挙げられます。
複数の業者から見積もりを取る:
・複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、適正価格を把握できます。
時期を選ぶ:
・繁忙期を避け、閑散期に依頼することで、割引を受けられる場合があります。
メンテナンスを定期的に行う:
・定期的なメンテナンスを行うことで、サイディングの寿命を延ばし、長期的な費用を抑えることができます。
グレードを見直す:
・グレードを下げることによって安くすることが可能です。しかし、グレードを下げることによって、耐久性やデザイン性が損なわれる可能性もあります。
Q.耐用年数はどれくらい?
サイディングの耐用年数は、種類や環境によって異なりますが、一般的には20年~40年程度です。
サイディングの種類別耐用年数の目安:
・窯業系サイディング: 20年~40年
・金属系サイディング: 20年~40年
・木質系サイディング: 15年~30年
・樹脂系サイディング:20年~50年
耐用年数を延ばすために:
・定期的なメンテナンスを行うことで、サイディングの寿命を延ばすことができます。
Q. 張り替え時期の目安は?
サイディングの張り替え時期の目安は、一般的には20年~30年程度です。
張り替え時期の目安となるサイン:
・ひび割れや剥がれが目立つ場合
・雨漏りが発生している場合
・サイディングが反っている場合
・築年数が30年以上経過している場合
定期的な点検:
・定期的な点検を行うことで、張り替え時期を適切に判断することができます。
まとめ

この記事では、サイディングの基本から、その多様な種類、メリット・デメリット、そして適切な選び方について解説しました。
サイディングは、単に建物を覆う材料ではなく、住まいの「顔」として、そして住む人の快適な生活を支える「機能」として、非常に重要な役割を果たします。
今回の記事を参考に、あなたの住まいに最適なサイディングを選び、理想の住まいを実現してください。
サイディングに関して不安なことや疑問に思うことがあれば、お気軽に株式会社ベータまでお問い合わせください。
経験豊富な専門のスタッフが誠意をもって対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。