マンションの畳リフォーム完全ガイド|種類・費用・おしゃれ実例

マンションの畳リフォーム完全ガイド|種類・費用・おしゃれ実例

和の落ち着きを感じられる畳は、日本の暮らしに欠かせない存在です。
しかし、経年劣化やライフスタイルの変化により、「そろそろ畳をリフォームしたい」「おしゃれな畳スペースにしたい」と考える方も増えています。

特にマンションでは、防音性や管理規約など、戸建てとは違った注意点も多く、計画的なリフォームが求められます。

このブログでは、畳の基本的なリフォーム方法や費用相場から、人気の琉球畳・カラー畳のデザインアイデア、さらにはマンション特有の注意点や小上がりの活用法まで、マンションにおける畳リフォームを徹底解説!
初めての方でも安心してリフォームを進められるよう、わかりやすくまとめました。

畳の良さを活かしつつ、現代の暮らしにフィットした理想の和空間をつくるためのヒントを、ぜひ参考にしてください!

目次

マンションの畳リフォームはどんなときに必要?

マンションの畳リフォームはどんなときに必要?

和室に欠かせない畳ですが、年月とともに劣化し、見た目や快適性に影響を与えることがあります。
特にマンションでは、畳のリフォームが必要となるタイミングや理由を見極めることが大切です。

また、近年では畳からフローリングへの変更を選ぶ方も増えており、選択肢の幅も広がっています。
ここでは、畳リフォームのタイミングとその背景について詳しく解説します。

畳をリフォームするタイミングと劣化のサイン

畳は表面の「畳表(たたみおもて)」や中芯の「畳床(たたみどこ)」などの部材で構成されており、部分的な交換が可能です。
しかし、見た目や使用感に違和感が出てきたらリフォームのサインかもしれません。

畳の表替え・裏返し・新調の判断基準

畳のリフォームには、主に以下の3つの方法があります。

  • 裏返し(使用から3〜5年目)
     畳表を裏返して使う方法で、表面の摩耗が軽度な場合に有効です。
  • 表替え(使用から5〜10年目)
     畳床をそのままにして、新しい畳表に張り替える方法です。日焼けやささくれが目立ってきたら検討しましょう。
  • 新調(使用から10〜15年目)
     畳床ごとすべて交換します。へたりやカビ、臭いが気になる場合は新調が適しています。

畳の劣化がもたらすデメリットとは

畳の劣化を放置すると、次のような問題が発生する可能性があります。

  • 畳がへこんで歩きにくくなる
  • 畳表のささくれでケガをする恐れ
  • カビやダニが発生し、健康に悪影響
  • 和室全体の印象が古く見える

これらを未然に防ぐためにも、定期的なチェックと早めのリフォームが重要です

畳からフローリングへのリフォームが選ばれる理由

畳からフローリングへのリフォームが選ばれる理由

従来の和室文化が見直される中で、畳を撤去しフローリングへ変更するリフォームも人気を集めています。
とくに若い世代や小さなお子様がいる家庭、ペットを飼っているご家庭では、利便性の高さからフローリングが好まれる傾向にあります。

ライフスタイルの変化と畳の使い勝手

現代の生活様式では、畳よりもフローリングの方が家具の配置がしやすく、掃除も簡単というメリットがあります。
さらに、洋風のインテリアにも自然と調和するため、「使っていない和室を洋室に変えたい」といった声も多く聞かれます。

  • ベッドやソファを置きやすい
  • 掃除ロボットなどが使いやすくなる
  • ペットの毛や汚れを拭き取りやすい

このように、畳では対応が難しい現代的な暮らしに対応するためのリフォームとして、フローリング化が選ばれています。

防音や断熱など機能面の注意点

畳からフローリングにリフォームする際は、防音性能や断熱性の変化に注意が必要です。

  • 畳は床からの冷気を和らげ、足元が冷えにくい
  • 畳はクッション性があり、歩く音を吸収する効果がある
  • フローリング化する際は防音材の追加断熱対策が推奨される

特にマンションでは下階への音漏れ対策として、遮音性能をクリアしたフローリング材の選定が求められることもあります。
管理規約の確認も忘れずに行いましょう。

マンションの畳リフォームの種類と費用相場

マンションの畳リフォームの種類と費用相場

畳リフォームにはさまざまな方法があり、その種類や選ぶ素材によって費用は大きく異なります。
また、畳からフローリングへの変更には別途工事費用がかかることもあります。

ここでは、畳のリフォームにかかる費用相場や、フローリング化する場合の注意点について詳しく解説します。

畳のリフォーム方法と費用相場

畳の状態や使用年数に応じて、「裏返し」「表替え」「新調」といった3つの基本的なリフォーム方法があります。
それぞれの内容と費用感を見てみましょう。

畳の表替え・裏返し・新調の費用目安

リフォーム内容タイミング費用相場(1畳あたり)特徴
裏返し使用3〜5年約3,000〜5,000円畳表を裏返して再利用
表替え使用5〜10年約5,000〜12,000円畳床は再利用し、表面だけ交換
新調使用10〜15年約10,000〜20,000円畳床ごとすべて新しくする

※使用する畳表の素材(い草・和紙・樹脂など)によって価格は変動します。

琉球畳や樹脂畳などモダン畳の価格

最近では、伝統的な畳だけでなく、デザイン性や機能性を重視した「モダン畳」も人気があります。

  • 琉球畳(半畳サイズ・縁なし):1枚あたり 約10,000〜25,000円
     → スタイリッシュな見た目で、洋室にも馴染みやすいのが特徴。
  • 樹脂畳・和紙畳:1畳あたり 約8,000〜20,000円
     → 色あせしにくく、カビやダニに強い素材。手入れがしやすく、現代的な住環境に適しています。

デザイン性を重視する場合は、施工費用も含めて割高になる点を考慮しておきましょう。

畳からフローリングにする場合の費用

畳からフローリングにする場合の費用

畳からフローリングへのリフォームは、単なる張り替え以上に工事内容が多く、費用も高額になる傾向があります。
選ぶフローリング材や施工内容によって大きく変わるため、事前の見積もりが重要です。

フローリングの種類と価格帯

フローリングには主に以下の3種類があり、それぞれに特徴と価格帯があります。

フローリングの種類特徴費用相場(1㎡あたり)
合板フローリング表面に木目調の化粧シートを貼った安価なタイプ約3,000〜6,000円
無垢フローリング天然木をそのまま使用した高級タイプ約8,000〜15,000円
クッションフロアビニール系で手軽に施工できる素材約2,000〜4,000円

※6畳間をフローリングにする場合、材工込みで約10万〜30万円程度が目安となります。

下地工事や防音対策の追加費用

マンションでのフローリング工事では、次のような追加工事が必要になるケースがあります。

  • 畳の撤去・処分費用:約3,000〜5,000円/畳
  • 床下地の調整・合板施工:約2,000〜5,000円/㎡
  • 防音フローリング材への変更:+3,000〜6,000円/㎡
  • 遮音マットやクッション材の追加:約1,000〜2,000円/㎡

マンションの管理規約で遮音等級(LL-45やLL-40など)が定められている場合、防音性能を満たす施工が必須です。
これにより費用が大きく増えることもあるため、事前の確認とプランニングが重要です。

おしゃれに仕上げる!マンション畳リフォームのコツ

おしゃれに仕上げる!マンション畳リフォームのコツ

畳というと「和風」や「古風」といったイメージを持つ方も多いかもしれませんが、最近ではデザイン性の高いモダンな畳やインテリアとの調和を意識した施工が人気です。
特にマンションでは限られた空間を活かしながら、おしゃれで快適な畳スペースをつくる工夫が求められます。

ここでは、スタイリッシュな畳リフォームのコツや、機能性も兼ね備えた「小上がり」などのアイデアをご紹介します。

和モダンな畳スペースにするポイント

和の趣を残しつつ、現代のライフスタイルにも合う“和モダン”な畳空間は、多くの人に支持されています。
デザインの工夫次第で、洋室との調和も自然に図ることができます。

琉球畳やカラー畳でスタイリッシュに

伝統的な畳とは異なり、縁(へり)のない「琉球畳」や、色のバリエーションが豊富な「カラー畳」を選ぶことで、スタイリッシュで洗練された印象を与えることができます。

  • 琉球畳(半畳タイプ)は、格子状に配置することでモダンな空間に。リビングや寝室にも馴染みやすいデザインです。
  • カラー畳にはグレー・ベージュ・ネイビーなどがあり、床材や家具の色味に合わせて選べば統一感もアップします。
  • 和紙畳や樹脂畳は見た目のおしゃれさに加えて、耐久性・防水性も高く、子育て世帯にも人気です。

壁紙や天井の工夫で空間に統一感を

畳だけでなく、壁や天井の素材や色を工夫することで、全体の印象がぐっと引き締まります。

  • 壁紙は、和紙調や漆喰風のテクスチャを選ぶとナチュラルで落ち着いた印象に。
  • 天井は木目調クロスや間接照明で奥行き感や高級感を演出。
  • アクセントとして格子(こうし)や障子風パネルを取り入れるのもおすすめ。

畳の色味や質感と周囲のデザインを調和させることで、ホテルライクな和モダン空間を実現できます。

フローリングと畳の良いとこ取り「小上がり」

フローリングと畳の良いとこ取り「小上がり」

「畳を取り入れたいけれど、部屋の全体を和室にするのは難しい…」という方には、小上がりスペースの設置がおすすめです。
畳の快適さと洋室の利便性を両立でき、デザイン性・機能性ともに優れた人気のリフォームスタイルです。

収納付き小上がりの活用例

小上がりは、段差を活かして床下収納を設けることができるのが大きな魅力です。
以下のような活用方法があります。

  • 引き出し式収納:衣類や子どものおもちゃ、季節家電の収納に最適
  • 跳ね上げ式収納:布団やアウトドア用品など、かさばる物の収納に便利
  • 畳の下をそのまま収納庫に:マンション特有の収納不足を補う工夫として人気です

収納力を高めつつ、寝転がったり腰掛けたりできる快適なスペースを実現できます。

小上がり設置時の注意点とデザイン提案

小上がりを導入する際には、次の点に注意が必要です。

  • 天井高とのバランス:小上がりの高さは30〜40cm程度が一般的。天井が低い部屋では圧迫感を感じる可能性もあるため注意。
  • 段差の安全対策:小さなお子様や高齢者がいる場合は、滑り止めや手すりの設置を検討。
  • 照明計画との連動:間接照明を床や小上がりの下に設けることで、空間の奥行きと高級感を演出可能。


デザイン面では、以下のような提案も人気です。

  • 小上がりの側面に間接照明やニッチ収納を組み込む
  • 畳カラーとフローリングのトーンをそろえ、空間全体をシームレスに
  • フローリングと高さを揃えた段差のない畳ユニットで安全性を確保

マンション畳リフォームの注意点と成功の秘訣

マンション畳リフォームの注意点と成功の秘訣

畳リフォームは、素材やデザインにこだわることで快適かつおしゃれな空間を作ることができます。
しかし、マンション特有の制約や住環境への配慮を怠ると、トラブルの原因にもなりかねません。

ここでは、マンションで畳リフォームを行う際に気をつけたいポイントと、成功させるための業者選びや見積もりのコツを詳しく解説します。

マンションならではの管理規約と制限

戸建てと違い、マンションでは建物全体のルールとして管理規約が設けられており、リフォームにもさまざまな制限があります。
畳からフローリングへの変更を検討する場合は、特に注意が必要です。

防音規定やフローリングの遮音等級の確認

畳には自然な防音・吸音効果がありますが、フローリングに変更することで足音や物音が階下に響きやすくなる場合があります。
これを防ぐため、管理規約では「遮音等級」の基準が設けられていることが一般的です。

  • LL-45やLL-40などの遮音性能を持つフローリング材を使用する必要がある
  • フローリングの下に遮音マットやクッション材を敷くなどの対策も必須
  • 畳リフォームであっても、素材変更がある場合は事前確認が必要

事前に管理組合に確認し、規定に合った素材・工法を選ぶようにしましょう。

工事申請や近隣配慮のポイント

マンションでのリフォームには事前の工事申請が必要です。
主に以下の点が申請対象となります。

  • 工事期間・作業時間帯の報告
  • 搬入・搬出ルートの指定
  • 養生(保護シート)や騒音対策の計画書

また、工事の際には近隣住戸への挨拶案内文の掲示も重要です。
とくにフローリング化や小上がり設置など音が出やすい工事では、あらかじめ説明を行うことでトラブルを未然に防げます。

リフォーム業者選びと見積もりのコツ

リフォーム業者選びと見積もりのコツ

リフォームを成功させるためには、信頼できる業者選びと適切な見積もり取得が欠かせません。
費用だけでなく、提案力や対応力、実績も含めて比較することが大切です。

信頼できる業者の見極め方

業者選びでは、以下のポイントをチェックしましょう。

  • マンションリフォームの実績が豊富か
     → 管理規約や遮音等級など、マンション特有の条件に対応できる業者が安心です。
  • 現地調査をしっかり行うか
     → 下地の状態や天井高などを把握した上で、具体的な提案をしてくれる業者が信頼できます。
  • 保証やアフターフォロー体制が整っているか
     → 施工後の不具合やトラブルへの対応も確認しておきましょう。

口コミや施工事例の確認も、判断材料になります。

数社比較で最適なプランを見つける

1社だけで判断せず、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。

  • 提案内容の違いや、追加工事の有無に注目
  • 畳材のグレードや施工方法など、明細が明確な見積もりを選ぶ
  • 値段だけでなく、「自分の希望に寄り添った提案かどうか」を重視する

相見積もりを通じて、コストだけでなく品質・デザイン・納得感を兼ね備えたリフォームを実現しましょう。

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

東海エリア(愛知・岐阜・三重)でマンションリフォームをお考えの方は、地域密着型のリフォーム会社「ベータ」にぜひご相談ください。
私たちは豊富な施工実績と確かな技術力を活かし、お客様一人ひとりの暮らしに最適なプランをご提案しています。

特にマンションリフォームでは、管理規約への対応、近隣配慮、構造の制限など、戸建てとは異なる専門知識が求められます。
ベータでは、マンションリフォームに精通したスタッフが丁寧に対応し、申請から施工、アフターフォローまでトータルサポートいたします。

また、和室の畳リフォームや畳からフローリングへの変更、小上がりスペースの設置など、デザイン性と機能性を兼ね備えたリフォーム提案にも力を入れています。

現地調査・お見積もりは無料です。
ご相談だけでも歓迎ですので、まずはお気軽にお問い合わせください!

まとめ

まとめ

マンションの畳リフォームは、見た目の美しさだけでなく、快適性や機能性を向上させるためにも定期的な見直しが大切です。
畳の裏返し・表替え・新調といった基本的なリフォーム方法に加え、琉球畳やカラー畳の導入、小上がりスペースの設置など、選択肢は多様化しています。

一方で、マンション特有の管理規約や防音対策、工事申請など、注意すべき点も多くあります。
成功のためには、信頼できる業者を見極め、複数の見積もりを比較しながら、自分の暮らしに合ったリフォームプランを選ぶことが重要です。

おしゃれで快適な住まいを実現するために、今回ご紹介したポイントを参考に、理想の畳リフォームを進めてみてください。
マンションリフォームに強い業者に相談することで、安心かつ満足度の高いリフォームが実現できます。

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この記事を書いた人

森 卓也

森 卓也

㈱ベータ取締役。
平成元年生まれ。三重県亀山市出身。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
大学院在学中に不動産管理法人を設立し、20代で不動産オーナーに。
大学院(MBA)や不動産オーナーの経験を活かし、リフォーム費用を抑えるコツや信頼できる業者選びの秘訣など、リフォームに関して有益な情報を発信。

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