マンションお風呂・洗面所リフォーム費用ガイド

マンションお風呂・洗面所リフォーム費用ガイド

マンションのお風呂や洗面所は、毎日使う場所だからこそ老朽化や使い勝手の不便さを感じやすい空間です。
「そろそろリフォームしたいけれど、どのくらい費用がかかるの?」「お風呂と洗面所は同時に工事した方がいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、マンションのお風呂・洗面所リフォームの費用相場や工事内容の違い、費用を抑えるポイントをわかりやすく解説します。
さらに、マンション特有の制約や補助金制度、成功のための準備ポイントまでをまとめた、これ一つでわかる完全ガイドです。

これからリフォームを検討している方は、ぜひ参考にして、無駄のない計画と満足度の高い仕上がりを目指しましょう!

目次

お風呂・洗面所リフォームのメリットと費用相場

お風呂・洗面所リフォームのメリットと費用相場

マンションでのリフォームの中でも、お風呂と洗面所の同時リフォームは非常に人気の高い工事です。どちらも水まわりであり、老朽化や使い勝手の改善を目的にまとめて行うことで、コストと手間の両方を抑えられる点が大きな魅力です。ここでは、同時リフォームのメリットと費用相場について詳しく見ていきましょう。

同時リフォームのメリット

重複工事を避けてコストを抑えられる(解体・配管・内装)

お風呂と洗面所は隣接しているケースが多く、解体や給排水管の工事、内装仕上げなどの作業が共通しています。別々に工事を行うと、それぞれに職人の手配や養生作業、廃材処分費などが重複して発生しますが、同時に進めることでその分のコストを削減できます。結果的に、トータルで10〜20万円程度の節約につながることも少なくありません。

設備交換時期が近いため、まとめて進めるのが効率的

お風呂や洗面化粧台は、どちらも耐用年数がおおよそ15〜20年と近いため、劣化時期も重なりがちです。片方だけをリフォームしても、数年後にもう一方を工事することになれば、再び解体や養生が必要になり非効率です。そのため、同時にリフォームしておくことで将来的な工事の手間を減らせるだけでなく、デザインの統一感も出しやすくなります。

費用相場の概観

マンションでお風呂と洗面所を同時にリフォームする費用目安:70〜150万円程度

お風呂と洗面所を一緒にリフォームする場合、工事内容の重複分がまとめられるため、個別工事よりもコストパフォーマンスが高くなります。システムバスや洗面化粧台のグレード、内装材の種類によって幅はありますが、標準的なマンションでは70〜150万円前後が目安です。

個別工事の相場:お風呂50〜100万円、洗面所20〜50万円が中心

お風呂リフォームのみではユニットバスの交換が中心で50〜100万円、洗面所リフォームでは洗面化粧台の交換と内装仕上げで20〜50万円が一般的な価格帯です。どちらもグレードやデザインによって費用は変動しますが、同時に行えば別々に依頼するよりも総額を抑えられる可能性が高くなります。

工事内容別の費用とポイント

工事内容別の費用とポイント

お風呂・洗面所リフォームと一口に言っても、工事内容や設備の種類によって費用やポイントは大きく異なります。
ここでは、浴室と洗面所それぞれの代表的なリフォーム内容と費用相場を整理して紹介します。

浴室(ユニットバス・在来工法)のリフォーム

ユニットバス交換の相場:50〜100万円程度

マンションで主流の浴室リフォームは、既存のユニットバスを新しいものに交換する工事です。標準的な1216サイズ(約1.2m×1.6m)のユニットバスなら、50〜100万円程度が一般的な費用相場です。
グレードによって、浴槽の断熱性能・乾燥暖房機能・お手入れのしやすさなどが変わります。中でも人気なのは、保温浴槽やフラット床など、省エネ性と快適性を両立したタイプです。

在来浴室からユニットバスへ変更する場合:65〜150万円程度

昔ながらの在来工法(タイル貼り浴室)からユニットバスへ変更する場合は、防水工事や下地補修が必要になるため、費用がやや高くなります。
特に古いマンションでは、給排水管の交換や段差解消工事が必要になるケースもあり、65〜150万円程度が目安です。
ただし、ユニットバスに変更することで断熱性・清掃性・メンテナンス性が大幅に向上するため、長期的な快適性と省エネ効果が期待できます。

洗面所・脱衣所のリフォーム

洗面所リフォームの相場:30〜40万円が中心価格帯

洗面所のリフォームは、洗面化粧台の交換と内装(壁紙・床材)の張り替えが中心です。
一般的なリフォームでは、30〜40万円程度が中心価格帯で、コンパクトな空間ながらも印象を大きく変えられます。
人気の設備としては、三面鏡収納・LED照明・ホーローや人造大理石カウンターなどが挙げられます。

グレードアップや造作仕様では70万円以上になることも

造作洗面台や収納をオーダーメイドする場合は、素材やデザインに応じて70万円以上になるケースもあります。
デザイン性を重視したリフォームでは、タイル壁や間接照明、洗濯機上収納などを組み合わせた空間演出が人気です。
一方で、配管位置の変更や電気工事を伴う場合は追加費用が発生するため、事前の現地調査と見積もり確認が重要です。

マンションならではの制約と追加費用要因

マンションならではの制約と追加費用要因

お風呂・洗面所リフォームを計画する際に注意したいのが、マンション特有の制約や追加費用の可能性です。戸建てと違い、マンションでは共用部の扱いや設備構造に制限があるため、思わぬ制約やコストが発生するケースもあります。ここでは、代表的な制約事項と追加費用が生じやすいポイントを紹介します。

マンション特有の制約事項

給排水・電気配線・換気ダクトなど既設条件による制限がある

マンションのリフォームでは、建物の構造や配管ルートによって工事内容が制限されることがあります。特に多いのが、給排水管の位置や勾配の変更が難しいケースです。
浴室や洗面台の位置を動かす、またはサイズを拡張したい場合でも、排水勾配が確保できない・電源容量が不足している・換気ダクトの延長が困難などの理由で制限を受けることがあります。
そのため、現地調査の段階で設備配置の可否を確認することが重要です。

搬入搬出・養生・工期短縮など、共用部の配慮が必要

マンションでは、共用部(エントランス・廊下・エレベーターなど)を通して資材や設備を搬入するため、管理組合への事前申請や作業ルールの確認が必須です。
また、騒音・振動・粉じんへの配慮から、作業時間が制限されることも多く、戸建てよりも工期が短縮・分割される傾向にあります。
さらに、エレベーターや廊下の養生作業にも数万円程度の費用がかかることが一般的です。

追加費用が発生しやすいケース

在来工法浴室で土台や下地に劣化がある場合は補修費が加算される

古いマンションでは、タイル貼りの在来浴室の下地が長年の湿気や漏水で劣化していることがあります。
解体してみて初めて土台やコンクリート下地の傷みが発覚するケースもあり、防水補修や下地補強に5〜15万円程度の追加費用が必要になることもあります。
リフォーム前の目視では判断できない部分が多いため、余裕を持った予算設定が安心です。

浴室乾燥機・高断熱浴槽・造作洗面台などグレードアップによる費用上昇

設備のグレードを上げると、その分のコストも上昇します。例えば、浴室乾燥機の新設で5〜10万円前後高断熱浴槽の採用で約3〜8万円の追加が一般的です。
また、オリジナル仕様の造作洗面台や収納を組み合わせる場合は10万円以上のアップになることもあります。
単なる設備交換にとどまらず、デザイン性や快適性を重視したい場合は、追加費用も見越して計画することがポイントです。

スケジュール・手続き・成功のための準備

スケジュール・手続き・成功のための準備

お風呂や洗面所のリフォームをスムーズに進めるには、事前の準備と計画が重要です。
マンションでは工事の自由度が限られる分、手続きやスケジュール管理を丁寧に行うことが成功のカギとなります。ここでは、工事の流れと期間の目安、そして見積り・仕様決定時のチェックポイントを紹介します。

工事の流れと期間目安

解体・配管・組み立て・内装・洗面設置などで5〜7日が一般的

マンションのお風呂・洗面所リフォームでは、工期はおおよそ5〜7日程度が目安です。
主な流れは以下の通りです。

  1. 既存設備の解体・撤去(1〜2日)
  2. 給排水・電気配線などの配管工事(1〜2日)
  3. ユニットバスの組み立て、洗面台の設置(2〜3日)
  4. 内装仕上げ・クリーニング・完了確認(1日程度)

工事中は浴室・洗面所が使用できないため、仮設洗面台の設置や入浴の代替手段を事前に確認しておくと安心です。

マンション特有の申請・理事会承認・近隣挨拶・養生対応が必要

マンションでの工事は、管理規約に基づく手続きが必要です。
多くのマンションでは、

  • 工事申請書の提出
  • 図面・仕様書の添付
  • 理事会または管理組合の承認
    が求められます。

さらに、工事前には上下階・隣室への挨拶や、エレベーター・廊下などの共用部養生が必須です。
これらの対応を怠るとトラブルの原因になるため、施工会社が申請から近隣対応までサポートしてくれるかを確認しておくことが大切です。

見積り・仕様決定のチェックポイント

複数社見積りで価格・仕様・工期を比較検討する

同じリフォーム内容でも、施工会社によって見積り金額や含まれる工事範囲が異なることがあります。
そのため、最低でも2〜3社から見積りを取得して比較するのがおすすめです。
特に確認したいのは、

  • 解体・配管・養生費などの諸経費が含まれているか
  • 設備本体のグレードや型番が明示されているか
  • 工期・工事時間帯の調整が可能か
    といった点です。

設備グレード・内装仕上げ・保証内容を明確にしておく

見積り段階で、どのグレードの設備を採用するのか、どの範囲を工事対象にするのかを明確にすることが重要です。
また、リフォーム後の保証期間やアフターサービスの内容も確認しておきましょう。
特に水まわりは不具合が起きやすいため、「施工保証」「設備メーカー保証」の両方があるかをチェックすることで、工事後も安心して使い続けられます。

補助金・費用を抑える方法

補助金・費用を抑える方法

お風呂・洗面所のリフォームは、決して安い工事ではありません。しかし、国や自治体の補助金制度を活用したり、施工内容を工夫することで費用を抑えることが可能です。ここでは、利用できる代表的な補助制度と、コストダウンにつながる具体的なポイントを紹介します。

利用できる主な補助制度

子育てエコホーム支援事業や自治体の補助金を確認する

リフォームで活用しやすいのが、国の「子育てエコホーム支援事業」です。
高断熱浴槽・節湯水栓・手すり設置など、省エネ性や安全性を高める改修に対して補助金が交付されます。
また、自治体によっては、省エネ住宅化・バリアフリー改修・住宅長寿命化を目的とした独自の補助金制度を設けている場合もあります。
制度内容や受付期間は地域や年度によって異なるため、工事前に最新情報を確認することが大切です。

介護保険による段差解消・手すり設置の補助が受けられる場合も

高齢者がいる家庭では、介護保険による住宅改修補助が利用できる場合があります。
浴室内の手すり設置・段差解消・滑り防止床材への変更などが対象で、上限20万円まで(自己負担1〜3割)の補助が受けられます。
安全性を高めるリフォームは、将来的な転倒リスクの軽減にもつながるため、費用面・健康面の両方でメリットがあります。

コストを抑える工夫

同時リフォームで職人手配・搬入費を効率化する

お風呂と洗面所を別々にリフォームするよりも、同時にまとめて行うことで工事の効率が大幅にアップします。
職人の手配や資材搬入、養生などの作業を共通化できるため、重複費用を抑えられるのが大きなメリットです。
特にマンションでは、共用部の使用や騒音制限があるため、工期短縮=コスト削減にもつながります。

標準グレードのユニットバスや既製洗面台を選ぶ

リフォーム費用の多くは、設備グレードの選択によって左右されます。
最新機能を備えた上位モデルは魅力的ですが、標準グレードでも十分高性能でデザイン性の高い製品が多数あります。
また、オーダー仕様の造作洗面台よりも、既製品の洗面化粧台を採用することで10万円以上コストを抑えられるケースもあります。
「見た目の統一感」や「お手入れのしやすさ」など、重視したいポイントを整理して選ぶことが節約の第一歩です。

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

東海エリアのマンションリフォームはベータにお任せください!

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私たちは、名古屋市を中心に愛知・岐阜・三重エリアで数多くのマンションリフォームを手がけており、水まわり・内装・間取り変更まで幅広く対応しています。

マンション特有の構造や管理規約に精通したスタッフが、現地調査から設計・施工・アフターサポートまで一貫して担当
給排水や換気ダクトなど、制約の多いマンションでも最適なプランをご提案いたします。

また、お風呂と洗面所の同時リフォームや補助金申請サポート、工事中の生活サポートなど、
お客様の立場に寄り添ったサービスを徹底。
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東海エリアで、快適で美しく、長く住み続けられるマンション空間を実現したい方は、ぜひベータにご相談ください。
経験豊富なスタッフが、お客様の理想をカタチにするお手伝いをいたします

まとめ

まとめ

お風呂・洗面所のリフォームは、生活の快適性を大きく左右する重要な工事です。
特にマンションの場合、設備の老朽化やスペースの制約を考慮しながら、効率的かつ美しく仕上げる計画性が求められます。

今回ご紹介したように、

  • お風呂と洗面所を同時にリフォームすることでコスト削減が可能
  • 工事内容や既設条件によって費用相場は大きく変動
  • マンション特有の申請や養生対応が必要
  • 補助金制度の活用やグレード選びで費用を抑えられる
    といったポイントを押さえておくことで、後悔のないリフォームを実現できます。

リフォームを成功させるには、信頼できる施工会社選びと、明確な見積り・仕様確認が不可欠です。
東海エリアでのマンションリフォームなら、経験と実績が豊富な「ベータ」にぜひご相談ください。
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この記事を書いた人

森 卓也

森 卓也

㈱ベータ取締役。
平成元年生まれ。三重県亀山市出身。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
大学院在学中に不動産管理法人を設立し、20代で不動産オーナーに。
大学院(MBA)や不動産オーナーの経験を活かし、リフォーム費用を抑えるコツや信頼できる業者選びの秘訣など、リフォームに関して有益な情報を発信。

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