中古マンション玄関リフォーム費用&成功のポイント

中古マンションの玄関は、築年数とともに劣化や使いづらさが目立ちやすい場所のひとつです。ドアの開閉が重くなったり、収納が足りなかったり、見た目が古く感じられると、毎日の出入りが少し残念な気分になってしまうことも。
しかし、玄関リフォームによってデザイン性や機能性を一新すれば、住まい全体の印象を大きく変えることができます。
この記事では、中古マンションの玄関リフォームにかかる費用相場や工事の流れ、さらに失敗しないための成功ポイントを詳しく解説します。
「どこまでリフォームできるの?」「どのくらいの予算を見ておけばいい?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください!
目次
玄関リフォームで変えられるものと目的

玄関は、家の「第一印象」を決める大切な空間です。来客を迎えるだけでなく、住む人自身にとっても一日の始まりと終わりを感じる場所。だからこそ、見た目の印象だけでなく、使い勝手や収納力、快適さを向上させるリフォームが重要です。ここでは、玄関リフォームの目的と、実際にどのような部分を変えられるのかを詳しく見ていきましょう。
目的を明確にすることの重要性
玄関リフォームを成功させるための第一歩は、「何を改善したいのか」目的を明確にすることです。見た目をおしゃれにしたいのか、収納を増やしたいのか、動線を改善したいのかによって、最適なプランは大きく異なります。目的を整理することで、無駄な費用を抑え、満足度の高い仕上がりに近づけることができます。
収納不足の解消やベビーカー動線の改善
玄関は靴や傘、アウトドア用品などで散らかりやすい場所。シューズボックスの拡張や可動棚の設置によって、家族全員が使いやすい収納を確保できます。また、ベビーカーやキャリーバッグを頻繁に使う家庭では、動線の見直しがポイント。土間スペースを広げたり段差を減らすことで、出入りがスムーズになります。
明るさ・デザイン刷新・帰宅時の快適さ向上
玄関が暗く感じる場合は、照明や内装材の変更で印象を一新できます。間接照明を加えたり、白や木目調の明るい壁材を選ぶことで、開放感のある空間に。さらに、断熱性能の高い玄関ドアや床暖房付きタイルを取り入れると、冬の冷え込みを防ぎ、帰宅時の快適さがぐっと高まります。
リフォーム対象の箇所と工事内容
玄関リフォームといっても、工事の範囲はさまざまです。大掛かりな間取り変更を行わなくても、床材や照明、収納の工夫だけで印象を大きく変えることができます。
床・壁・天井・照明の一新
タイルやフローリングを張り替えることで、玄関全体の印象が明るくなります。壁紙や天井材を新しくすれば、清潔感がアップ。さらに、人感センサー付き照明を導入すれば、暗い時間帯でも安全で快適に出入りできます。
玄関ドア内側・シューズ収納・棚・土間拡張
見落とされがちな玄関ドアの内側も、デザインや色を変えるだけで空間全体の印象を引き締めます。また、造作収納や飾り棚を取り入れることで、実用性とデザイン性を両立。余裕があれば、土間を少し拡張して収納や動線を確保するのもおすすめです。
中古マンションならではの制約と確認事項

中古マンションの玄関リフォームでは、戸建てと異なり管理規約や建物構造の制約が多く存在します。リフォームを計画する際は、事前に「どこまで工事が可能なのか」「どの部分に制限があるのか」を正確に把握することが大切です。ここでは、特に注意が必要な管理規約上の制約と構造上の制限について解説します。
管理規約と共用部・専有部の線引き
マンションでは、住戸内すべてが自由にリフォームできるわけではありません。共用部と専有部の境界を理解しておくことが、トラブルを防ぐ第一歩です。
玄関ドア外観・色・構造は共用部の可能性大
中古マンションでは、玄関ドアの外側(廊下側)やドア枠、ドアの構造部分は共用部とみなされることが多く、勝手に交換や塗装を行うことはできません。管理組合の承認を得ずに工事を進めると、原状回復を求められるリスクもあります。見た目を変えたい場合は、内側のデザイン変更や内貼り材の利用など、専有部でできる工夫を検討しましょう。
室内側・床・壁・収納は専有部扱いのことが多い
一方で、玄関内の床や壁、天井、シューズボックスなどは専有部としてリフォーム可能な場合がほとんどです。内装材の張り替えや収納の造作、照明交換などは比較的自由に行えます。ただし、床材の防音性能や使用制限が管理規約で定められているケースもあるため、事前に内容を確認しておくと安心です。
工事に伴う物理的・構造的な制約
中古マンションでは築年数や構造形式によって、工事の可否や方法に制限が出る場合があります。特に玄関周りは構造壁や梁が集中しやすいため、設計段階から確認が必要です。
壁式構造・梁形状による間取り変更の制限
マンションの多くは「壁式構造」または「ラーメン構造」で作られています。壁式構造の場合、耐力壁を撤去したり開口を広げたりすることは不可。そのため、玄関土間を拡張したり収納位置を動かしたりする際には、構造上の制約によりプランが限られることがあります。リフォーム会社には、必ず構造図面を基に可否を確認してもらいましょう。
廊下・エントランス共有部からの搬入・養生・工期管理
工事中は、資材の搬入ルートや作業時間の制限も発生します。共用廊下やエントランスを使用する際は、床や壁の養生義務があり、管理組合への事前申請や工事届の提出が必要です。また、音や振動が出る作業は平日日中のみ許可されることが多いため、工期にも余裕を持って計画するのがポイントです。
費用相場と内訳の把握

中古マンションの玄関リフォームを検討する際には、どの程度の費用がかかるのかを把握しておくことが大切です。工事の内容や使用する素材、デザインのこだわり度によって金額は大きく変わります。ここでは、一般的な相場の目安と、費用を左右する主なポイントを紹介します。
中古マンション玄関リフォームの相場目安
玄関リフォームは工事内容の幅が広く、「見た目を整える軽微なリフォーム」から「ドア交換や収納造作を含む本格リフォーム」まで多様です。目的と予算に応じて、どこまで手を入れるかを検討しましょう。
床張替え・壁クロス・照明変更など:10〜30万円程度
比較的費用を抑えながら、印象を大きく変えたい場合におすすめなのがこの範囲のリフォームです。玄関タイルやフロアタイルの張り替え、壁や天井のクロス交換、照明器具の入れ替えなどが中心で、明るく清潔感のある空間に生まれ変わります。使用する素材(タイルの質感や照明のデザイン)によっては、もう少し金額が上下することもあります。
玄関ドア交換・収納新設・土間拡張など:30〜70万円以上も可能
機能面やデザイン性を重視する場合は、この価格帯が目安です。断熱・防犯性能の高い玄関ドアへの交換や、造作収納の新設、土間スペースの拡張などを行うと費用が上がります。特に、構造の制約を踏まえた工事やオーダーメイドの収納を組み込む場合は、70万円以上かかるケースも珍しくありません。
費用を左右するポイント
同じ玄関リフォームでも、選ぶ素材や仕様によって見積額に大きな差が出ます。「どこにお金をかけたいのか」を明確にすることで、納得感のあるリフォーム計画が立てられます。
材料グレード(タイル/フロアタイル/石材)・照明仕様・建具グレード
タイルや床材は素材によって価格が大きく異なります。一般的なフロアタイルよりも、天然石や高級セラミックタイルを採用すれば費用は上昇。また、照明の演出効果(間接照明・人感センサー付など)やドア・収納扉のグレードによってもコストが変動します。見た目と機能のバランスを考えて選ぶのがポイントです。
造作収納・土間拡張・玄関手洗い設置など付加工事の影響
既製品ではなく造作(オーダーメイド)収納を設置する場合は、職人の手間がかかるため費用が高めになります。また、土間を広げたり、段差を解消する工事には、下地補強や左官工事が必要です。さらに、玄関手洗いの新設など水回りを含む工事を行う場合は、給排水管の延長や配管スペース確保が発生するため、追加費用がかかります。
収納・動線・デザインのアイデア

中古マンションの玄関を快適で洗練された空間に変えるには、収納・動線・デザインのバランスが重要です。限られたスペースでも、工夫次第で見た目も機能も大きく向上させることができます。ここでは、実際のリフォームで取り入れやすい収納や照明、デザインのアイデアをご紹介します。
収納を最適化するプラン
玄関がすっきり片付くと、出入りのたびに気分も軽くなります。家族構成やライフスタイルに合わせて、必要なものを取り出しやすく、しまいやすい収納計画を立てましょう。
壁面トール収納・可動棚・ベンチ収納の活用
玄関収納を増やしたい場合、天井まで届くトール型シューズボックスが定番。収納量を確保しながら、鏡付きの扉を選べば出かける前の身だしなみチェックも可能です。また、可動棚タイプにすることで、季節ごとに靴やアイテムの高さを変えられ、無駄のない収納が実現します。
さらに、ベンチ収納を設ければ、靴の脱ぎ履きがラクになり、座面下のスペースを活用してスリッパや小物を収納することもできます。
浮かせ収納・玄関横ハンガー・靴・アウトドア用品収納の工夫
狭い玄関では、床をなるべく広く見せる「浮かせる収納」が効果的です。壁掛けタイプのシューズボックスやスリッパラックを採用すると、掃除もしやすくなります。
また、玄関横にハンガーやフックを設置すれば、コート・帽子・バッグの一時掛けに便利。アウトドア用品や子どもの遊び道具など、外で使う物をまとめて収納できるようにすることで、リビングへの持ち込みも防げます。
明るさと快適性を向上させる演出
玄関の印象を大きく左右するのが、光と素材の使い方です。暗くなりがちな中古マンションの玄関でも、工夫を加えることで明るく広がりのある空間を演出できます。
室内窓・間接照明・人感センサー・大判タイルの採用(狭さ・暗さを解消)
光を取り入れる工夫として、室内窓やすりガラスパネルを設けると、隣接する部屋から自然光を取り込めます。
また、間接照明を天井や足元に仕込むことで、奥行きと高級感を演出。人感センサー付き照明にすれば、帰宅時に自動で点灯して便利です。
床には大判タイルを採用すると、目地が少なくなり、狭い玄関でも広く見える効果があります。
デザイン統一(壁・床・収納)と資産価値を高める素材選び
玄関は家全体の印象を決める「顔」。壁・床・収納の素材や色を統一すると、上質でまとまりのある空間になります。たとえば、木目調とグレートーンを組み合わせたナチュラルモダンスタイルや、石目調タイルを使ったホテルライクなデザインなどが人気です。
また、耐久性や清掃性に優れた素材を選ぶことで、見た目だけでなく将来的なメンテナンスコストも軽減。結果として、住まい全体の資産価値向上にもつながります。
手続き・見積り・工期とスケジュール管理

中古マンションの玄関リフォームでは、工事内容の確認や管理組合との手続き、工期管理が重要なポイントになります。戸建てとは異なり、共用部の使用制限や申請手続きが発生するため、事前の準備と計画性が欠かせません。ここでは、見積りの取り方からスケジュール管理までの流れを整理して解説します。
見積り取得と仕様確認の方法
リフォームをスムーズに進めるためには、複数社からの見積り比較と仕様確認が基本です。金額だけでなく、提案内容や工程の丁寧さも比較して判断しましょう。
複数社から仕様・工程・価格を比較することが基本(収納・床材・建具・工期・養生範囲)
同じ「玄関リフォーム」でも、提案内容や工事範囲が会社によって異なるのが一般的です。最低でも2〜3社に見積りを依頼し、
- 使用する素材(床材・壁材・収納扉など)
- 工期・施工手順
- 養生範囲や搬入方法
などを明確に比較しましょう。
特に、収納の造作や土間拡張などを含む場合は、構造制約の把握と施工実績のある会社かどうかも確認しておくと安心です。
工事契約前に管理規約・理事会承認・工事可能時間を確認
マンションでは、管理規約や理事会承認が必要なケースがあります。玄関ドアの交換や共用廊下に接する工事は特に慎重な確認が必要です。
また、工事可能時間(通常は平日9〜17時)や騒音作業の制限が定められている場合も多いため、契約前にリフォーム会社と管理会社の両方に確認しておきましょう。承認申請には図面や工程表の提出が必要になることもあるため、申請から着工まで1〜2週間程度の余裕を見ておくとスムーズです。
工期と日程管理のポイント
玄関リフォームの工期は、工事規模と内容によって変動します。短期間で終わる内装更新から、土間拡張・収納造作を伴う場合まで、工程をしっかり把握しておくことが大切です。
養生・解体・造作・仕上げの流れと日数目安
一般的な玄関リフォームの流れは次の通りです。
- 養生(半日〜1日):共用廊下・エレベーターなどを保護
- 解体(1〜2日):既存の床材・収納・ドア内側などを撤去
- 造作・下地工事(2〜3日):収納設置・壁下地・配線工事など
- 仕上げ(1〜2日):クロス貼り・タイル張り・照明取り付けなど
合計で5〜7日程度が目安ですが、造作収納や土間拡張を行う場合は10日前後かかることもあります。
近隣配慮・搬入時間・共有部使用制限に備えた計画
工事中は、資材搬入・騒音・振動によるトラブルを避けるため、事前の近隣配慮が欠かせません。リフォーム会社に、
- 工事前の挨拶回りの実施
- 搬入・搬出時間の調整
- 共有部の清掃・養生撤去の管理
を徹底してもらいましょう。
また、共用部エレベーターの利用制限や資材置き場の指定があるマンションもあるため、管理人・理事会とのスケジュール共有も重要です。
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まとめ

マンションの玄関リフォームは、見た目の印象を大きく変えるだけでなく、収納力や使い勝手、防犯性を高める重要な工事です。
ただし、管理規約の確認や理事会の承認、共用部への配慮など、戸建てとは異なる注意点も多くあります。
この記事で紹介したように、
- 費用相場を把握すること
- 見積りを複数社から取り、仕様を明確にすること
- 工期・日程を丁寧に管理すること
が、スムーズなリフォーム成功のカギです。
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