掃き出し窓のサイズ一覧|標準寸法・選び方・設置のポイントを解説!

掃き出し窓

お部屋とバルコニーや庭をつなぐ「掃き出し窓」は、採光や通風を確保しながら、開放感を演出できる人気の窓です。

しかし、いざ選ぶとなると
「どのサイズが一般的なの?」「うちの間取りに合うのはどれ?」
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、掃き出し窓の標準的なサイズ一覧から、用途に応じた選び方、設置時に気をつけたいポイントまでを分かりやすく解説します。
新築・リフォームを検討中の方は、ぜひ参考にして理想の住まいづくりにお役立てください!

掃き出し窓とは?特徴とメリットを解説

掃き出し窓

掃き出し窓とは、床から天井近くまでの高さがある大きな引き違い窓のことを指します
もともとは、室内からホウキでゴミを“掃き出せる”ほど床面と段差が少ないことからこの名前がつきました。

主にリビングやダイニングなど、外とつながりを持たせたい場所によく使われています。

主な特徴

床に近い高さまで開口できるため、室内と屋外をスムーズに行き来しやすい
大きな窓ガラスを使用することで、明るく開放的な空間を演出できる
引き違い戸が一般的で、スペースを取らずに開閉できる

掃き出し窓のメリット

採光性・通風性が高い
大きな窓面が自然光をたっぷり取り入れ、風通しも良くなります。

屋外との動線がスムーズ
バルコニーやウッドデッキ、庭との出入りがしやすく、生活動線を広げられます。

開放感がある
室内に圧迫感を与えず、広く感じさせる効果があります。特に天井が低めのお部屋でも、縦に視線が抜けることで空間を広く見せることができます。

バリアフリー対応にも適している
段差を抑えた設計にすることで、高齢者や小さなお子さまにも優しい住環境を実現できます。

掃き出し窓の標準サイズ一覧表

掃き出し窓

掃き出し窓にはいくつかの「標準サイズ」があり、建築基準や住宅メーカーの仕様に基づいてある程度決まった寸法で展開されています。
サイズ選びは、間取りとのバランスや使い勝手に直結するため、あらかじめ寸法を把握しておくことが大切です。

掃き出し窓の標準サイズ(幅 × 高さ 単位:mm)

以下は、一般的な掃き出し窓の標準サイズを高さ・幅ごとにまとめた一覧表です。

幅(W)高さ(H)備考
1,6902,000戸建て住宅で最も一般的なサイズ
1,6902,230天井高に近く、より開放感がある
1,3002,000コンパクトな部屋に最適
1,3002,230高さを出して採光性をアップ
1,8002,000やや広めのリビング向け
1,8002,230開口部が大きく出入りしやすい
2,0002,000ワイドな開口で開放感抜群
2,0002,230大空間リビングや庭との連動に◎

このように、幅は「1300mm~2000mm」、高さは「2000mm or 2230mm」が主流です。
掃き出し窓は、メーカーや住宅の仕様により若干の違いはあるものの、多くの住宅で採用されているのはこの範囲に収まります。

サイズ選びのポイント

リビングなどの広い部屋には、ワイド&ハイタイプ(1800~2000mm × 2230mm)がおすすめ
寝室や和室など落ち着きが求められる空間には、標準サイズ(1690mm × 2000mm)で十分
マンションでは規格によりサイズが限られている場合もあるため、事前確認が必要

間取り別のおすすめ掃き出し窓サイズ

掃き出し窓

掃き出し窓を設置する際は、部屋の用途や広さに合わせてサイズを選ぶことが大切です。
ここでは、代表的な間取りごとにおすすめの掃き出し窓サイズをご紹介します。

リビング

🪟サイズ:幅1600mm~2000mm × 高さ2000mm~2230mm

リビングは家族が集まる開放的な空間。広めの掃き出し窓を設置することで、自然光がたっぷり入り、明るく伸びやかな印象に仕上がります。
バルコニーや庭とつなげて、室内外の一体感を出すのもおすすめです。

✅おすすめタイプ:2枚建て or 4枚建て引き違い窓

寝室

🪟サイズ:幅1300mm~1600mm × 高さ2000mm前後

寝室にはプライバシーを保ちつつ、適度な採光と通風を確保できるサイズがおすすめ。
カーテンやブラインドで調整しやすいサイズ感にすることで、快適な睡眠環境が整います。

✅ポイント:遮光性・断熱性のあるガラスやカーテンの併用も◎

和室

🪟サイズ:幅1600mm前後 × 高さ1900mm~2000mm

和室には、落ち着いた印象を与えるややコンパクトな掃き出し窓が合います。
外に縁側や庭がある場合は、自然と調和するサイズや木製の建具風デザインを選ぶのも素敵です。

✅おすすめ:和障子と組み合わせて趣のある空間に

子ども部屋・書斎

🪟サイズ:幅1300mm前後 × 高さ1900mm~2000mm

スペースが限られる部屋には、コンパクトな掃き出し窓がおすすめ。
バルコニーに出られるだけのサイズがあれば、十分な採光と通風を確保できます。

✅ポイント:安全面を考慮し、ロック機能や手すり付きも検討を

掃き出し窓の選び方

掃き出し窓

掃き出し窓は、室内と屋外をつなぐ重要な開口部。
サイズだけでなく、用途や設置場所に応じて、最適なタイプを選ぶことが快適な暮らしにつながります

ここでは、掃き出し窓を選ぶ際に押さえておきたいポイントを、わかりやすく解説します。

用途に合わせて選ぶ

どんな目的でその窓を使うのかを明確にすると、必要な機能やサイズが見えてきます。

出入りを頻繁にする場所:開閉がスムーズな引き違い窓や、段差のないバリアフリータイプがおすすめ。
採光・通風が目的:サイズよりも設置位置や開口の幅が重要。網戸の有無も確認しましょう。
景観を楽しみたい場合:大開口のハイタイプ窓で、外の眺めを室内から楽しめます。

設置場所に合わせて選ぶ

掃き出し窓をどの部屋に設置するかによって、適した仕様が変わります。

🔸リビング:大きめの窓で開放感を演出し、庭やバルコニーとの一体感を持たせるのが◎
🔸寝室・子ども部屋:プライバシーや遮音性を考慮して、サイズは控えめに。遮光カーテンとの相性も重要。
🔸和室:落ち着きある雰囲気を保つために、木目調のサッシや障子風のデザインがマッチします。

使いやすさ・機能性をチェック

毎日使う場所だからこそ、使い勝手も大事なポイントです。

段差の有無:室内外の行き来がスムーズな「ノンレールタイプ」や「フラットレール仕様」が人気。
鍵の位置や防犯性:子どもや高齢者でも扱いやすい高さに鍵があるか、防犯合わせガラスかも要チェック。
メンテナンスのしやすさ:レールやガラス掃除のしやすさも長く快適に使うための大事なポイントです。

掃き出し窓の設置に必要なスペースと注意点

掃き出し窓

掃き出し窓を快適に使うためには、単に窓のサイズだけでなく、周囲にどれくらいのスペースが必要か、また設置時の注意点をしっかり把握しておくことが大切です。ここでは、スムーズな出入りや安全な使用を実現するためのポイントを解説します。

設置に必要なスペースの目安

開口部のスペース
 掃き出し窓は床から天井に近い高さがあるため、高さ約2000〜2230mm幅1300〜2000mm以上の壁面が必要です。
 周囲に家具や棚などを置かない、最低限のクリアランスも確保しましょう。

屋外側のスペース
 バルコニーやウッドデッキ、庭とつながる場合は、人が出入りできる幅(目安:600mm以上)を確保すると快適です。雨の日も考えて、軒や庇(ひさし)の設置も検討すると◎。

室内側のスペース
 窓の開閉に支障が出ないよう、カーテンや家具との距離も意識しましょう。レール付きカーテンやブラインドを取り付けるスペース(約100mm)も見込んでおくと安心です。

設置時の注意点

段差の確認(バリアフリー対応)
 掃き出し窓の下部に段差があると、つまずきの原因になることも。可能であればフラットタイプ(段差10mm以下)の仕様がおすすめです。高齢者や小さなお子さまがいる家庭では特に重要です。

方角と日当たり
 南向きは採光に最適ですが、夏場の直射日光や熱の侵入には注意が必要。断熱性の高いガラスや日除けアイテムを併用しましょう。

防犯対策
 大きな窓は外部からの侵入経路にもなりやすいため、シャッター・補助錠・防犯ガラスの活用が有効です。

建築基準や構造との相性
 間取りによっては耐力壁を避ける必要があるため、設計段階から建築士や工務店と相談しておくことが大切です。

リフォーム・交換時のサイズ選びのコツ

掃き出し窓ポイント

掃き出し窓のリフォームや交換を検討している方にとって、最も気になるのが「どのサイズを選べばいいか」という点ではないでしょうか。
新築とは異なり、既存の壁や構造との兼ね合いがあるため、無理のないサイズ選びが成功のカギとなります。

ここでは、リフォーム時に押さえておきたいサイズ選びのポイントを解説します。

現在の開口サイズを正確に測る

まずは、今使っている掃き出し窓の“外枠寸法”を正確に測りましょう。
これは新しい窓の選定や工事の可否を判断するうえでの基本情報になります。
サイズは「幅(W)×高さ(H)」で表され、多くの場合は ミリ単位(mm) で確認されます。

📌 注意点: 室内側から測る場合、窓枠の見えない部分があるため、正確なサイズはプロに依頼するのが安心です。

「カバー工法」or「はつり工法」で選ぶサイズが変わる

リフォームでは、施工方法によって選べる窓サイズが異なります。

🔸カバー工法(既存の枠を残して新しい窓をかぶせる方法)
 👉 枠の内寸が小さくなるため、元よりひと回り小さいサイズを選ぶ必要があります。

🔸はつり工法(古い窓枠を取り外し、新たに設置)
 👉 壁を一部壊す工事になるものの、サイズの自由度が高く、断熱性や防音性の向上にも効果的です。

既存の空間に合った“バランス”を考慮

掃き出し窓を交換する際には、ただサイズを合わせるだけでなく、部屋の広さや家具配置、採光のバランスも意識しましょう。

  • リビングなら開放感を出すために横幅を広めに
  • 寝室や和室なら高さを控えめにして落ち着きのある空間に
  • 小さなバルコニーやウッドデッキとつなげる場合は、出入りしやすい高さが重要です

サイズ変更するなら「建具・カーテン」の見直しも忘れずに

窓のサイズが変わると、既存のカーテンやブラインド、レールの位置が合わなくなる可能性があります。
特に窓が大きくなる場合は、遮光性や目隠しの面でも再検討が必要です。

まとめ

まとめ

掃き出し窓は、光や風を取り入れたり、室内と屋外を自然につないだりと、住まいの快適性を大きく左右する存在です。
その一方で、サイズや設置場所、使い方を間違えると、せっかくの開放感が損なわれてしまうこともあります。

今回ご紹介したように、掃き出し窓を選ぶ際には以下のポイントを意識することが大切です。


間取りごとの適切なサイズを知る
リビング・寝室・和室など、部屋の用途に応じて最適なサイズやデザインを選びましょう。

標準サイズを理解する
高さや幅の基本寸法を把握しておくことで、リフォームや新築時のプランニングがスムーズになります。

用途・設置場所・使い勝手を考慮する
どんな目的で使うのか、どの方角に設置するか、出入りや通風のしやすさなどもチェックポイントです。

設置に必要なスペースと注意点を確認
内外の動線や安全面、家具の配置とのバランスを考えて、快適な空間づくりを目指しましょう。

リフォーム時は施工方法にも注目
現場に合った工法を選び、無理のないサイズ選定をすることで、施工もスムーズに進みます。


自宅にぴったりの掃き出し窓を選ぶことは、毎日の暮らしに「明るさ」「風通し」「心地よさ」をもたらす大切な一歩
住まいのスタイルや家族のライフスタイルに合わせて、最適な一枚を選んでくださいね。

迷ったときは、窓の専門業者や工務店に相談するのもひとつの手。プロの視点から、納得のいくアドバイスを受けることができます。


この記事が、みなさまの情報収集の一助となれば幸いです。
掃き出し窓に関してご不明な点等ございましたら、お気軽に株式会社ベータまでお問い合わせください。
専門のスタッフが誠意をもって対応させていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

森 卓也

森 卓也

㈱ベータ取締役。
平成元年生まれ。三重県亀山市出身。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
大学院在学中に不動産管理法人を設立し、20代で不動産オーナーに。
大学院(MBA)や不動産オーナーの経験を活かし、リフォーム費用を抑えるコツや信頼できる業者選びの秘訣など、リフォームに関して有益な情報を発信。

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